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歴史的な街並みとダイナミックなアルプスの山々に囲まれたスイスに憧れを抱く日本人は多いと思います。山麓の緑と、夏でも雪が消えないアルプスの山々の景観を求めて、夏に訪れる方が多いスイスですが、実は観光地としてのオンシーズンは12月のクリスマスから。街のあちこちで開かれるクリスマスマーケットで賑わうチューリッヒと、ヨーロッパ最高所のアルプスの景観が楽しめる冬のユングフラウエリアを取材する機会を得たので、レポートしていきたいと思います。
今回は、成田空港から発着するスイス航空の直行便でチューリッヒへ向かいます。現在、ロシア上空を飛べない関係で北極を回り込むようにしてヨーロッパへ向かうため、チューリッヒへの飛行時間は直行便でも14時間ほど。以前は10時間ちょっとで着いていたイメージがあるのですが、映画を見るのがはかどってしまいました。
昼に成田を出発して、空港を出る頃には現地時間の夜7時ごろ。日本とスイスの時差は-8時間なので、日本時間では既に深夜3時。昼寝を挟んでも眠くなってくる時間帯です。空港を出た瞬間日本と比べ物にならないほど寒いのか…と身構えてしまうかもしれませんが、この日の温度は9度とほぼ東京と変わらない温度で少し安心しました。この日は車でチューリッヒ中央駅エリアにあるソレルホテル ザイデンホフHotel Seidenhofにチェックインします。
荷物だけホテルにおいたら、ホテルのほぼ向かいにあるレストラン、ハウス・ヒルトゥHaus Hiltl へ向かいました。今年125周年を迎え、チューリッヒ内に数店舗店を展開する人気店。こちらのメニューはすべてベジタリアン向けで、食べた量だけお金を支払う仕組みです。
ベジタリアン料理と言ってもスパイシーなカレーが充実していたり、充実したデザートはクリームがまったく重たくなく、長旅で疲れた胃でもスイスイ食べられるおいしさ。とは言っても125年前はベジタリアンという言葉すらなく、相当変わったお店だったそう。スイス人以外にも大変人気なようで、朝から夜まで開いている便利なところも特長です。
食事を終えたころには夜の10時近くになっていました。到着したのが日曜の夜でもあったことから、既に店の多くは閉まり、人もそれほどたくさん歩いている訳ではありませんでしたが、街はイルミネーションに彩られ、所々にクリスマスツリーが飾られ、明日からのクリスマスマーケット巡りへの期待が高まります。
チューリッヒ中央駅から続くメインストリート・バーンホフ通りBahnhofstrasseや、リンデンホフの丘へ向かうおしゃれなアウグスティナ通りAugustinergasseなどを少しだけ散策し、ホテルへと戻りました。
今回の取材は、チューリヒ観光局/Zürich Tourismus、ユングフラウ鉄道グループ/Jungfraubahnen Management AG、グリンデルワルト観光局/Grindelwald Tourismus、スイス政府観光局/Switzerland Tourismの協力の元、作成されました。この場を借りて感謝致します。