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12月のウインターシーズンのスイスを巡る旅。2日目夕方からはいよいよ、チューリッヒのクリスマスマーケットを巡ります。(2日目の記事はこちら)
ライン滝からチューリッヒ中央駅に戻ってくると、すでに夕方。駅を出て、構内に出ると、昼の雰囲気とは打って変わって駅そのものがクリスマスマーケットと化していました。
構内のスペース一杯にグリューワインなどのドリンクやレシュティ、ソーセージをはじめ周辺国を中心に多国籍な軽食ブースが並び、服や飾りなどのお土産屋がクリスマス気分を上げてくれます。
チューリッヒ中央駅の構内という一等地のマーケットなので、食事もお土産探しも一番充実している印象でした。マーケットの雰囲気をつかむのにも最適です。
チューリッヒ中央駅を出て、人でにぎわうバーンホフ通りを5分ほど南下すると、次のクリスマスマーケット・ヴェルトミューレプラッツWerdmuhleplatzです。ここの見どころはクリスマスツリーを模したステージでチューリッヒの子供たちがクリスマスソングを歌ってくれる「シンギングクリスマスツリー Singing Christmas Tree」。子どもの家族や友人と観光客が混じってとてもアットホームな雰囲気。
23年のライブ開始時刻は17時半からが多かったですが、日によって開催時刻は微妙に違うので、公式サイトで情報を集めてから向かいたいところ
シンギングクリスマスツリーThe Singing Christmas Tree und Weihnachtsmarkt
マーケット巡りはまだまだ続きます。さらに南に歩を進め、リンデンホフ地区 Lindenhofにある、ミュンスターホフブルネンMunsterhof Brunnenという小さな広場にむかいます。
マーケット以外にもワインや栗の出店がある通りを歩いていくと、こじんまりとしたマーケットが見えてきました。ブルネンはドイツ語で泉の意味で、その名の通り、オブジェから水が湧き出しています。
この広場はシャガールのステンドグラスでも有名なフラウ・ミュンスターの目の前にあります。閉館時間を過ぎていたので、入れませんでしたが…。
この広場の周辺は古い建物が多く残るエリアで旧市街好きにはたまらない雰囲気を醸し出しています。あまり広くない広場でアットホームなのもここの良さ。この日は地元のバンドがライブをしており、ボヘミアンな空気でした。
個人的にこのマーケットのこじんまりした感じが一番好きでした。この季節にチューリッヒを訪れた際にはぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。
この日の夕食はマーケットの横にあるツンフトハウス・ツァ・ヴァーグ Zunfthaus zur Waagにお邪魔します。ツンフトハウスとは元々ギルド(ヨーロッパの職業組合)であったことを示しており、ヴァーグ(天秤)とはそのギルドが建物を所有する前、フラウミュンスターの医師が所有していたころの通り名がそのままギルドの名前として残ったという歴史があるそう。これらは14~15世紀ごろのエピソードだそうで、ちょっと背筋が引き締まります。レストランスタッフのエスコートも素敵でクラス感が漂います。
レストランは3階になっており、3階では荘厳な雰囲気の1つのテーブルで地元のグループが会食をされていました。(おごそかでしたので、写真は遠慮しました)店の雰囲気を味わうだけでも行く価値のあるレストラン。スイス旅行の締めくくりや、記念日などにおしゃれして行きたいお店です。
おいしい夕食もいただいて夜も9時を過ぎ、後はホテルに帰るだけ…と思いきや、まだまだ街はにぎやか。最後はチューリッヒ中央駅へ取って返し、駅前の国立博物館の敷地で行われるライトアップイベント・イルミナリウム illminariumへ向かいます。
このイベントはマーケットと同じようにフードブースに加え、チーズフォンデュなどが楽しめるレストランや、音楽ライブ、アートショーなどの小屋があるのが特徴。家族連れよりも若者が多い印象なのはもう夜遅いからでしょう…
ドリンク価格は1500円くらいから。入場料などない分価格はちょっとお高めですが、あまり日本でプロモーションしていないお酒などもありますし、ライブの音楽は無料と考えるとそんなに高く感じないかもしれません。(この日は着いた時点で9時を過ぎていたため、ほとんどイベントは終わっていましたが…)
19時ごろについて音楽を楽しんで、その後他のレストランやフォンデュシャーレを流れる…といった使い方が良さそうです。テイストの違うイベントなので、気分を変えたい方はぜひお立ち寄りください。
次の日には昼のマーケットの様子も見ることができました。回ったのは前日散策したチューリッヒ中央駅~リンデンホフとリマト川を挟んだ向かいのエリア。チューリッヒ歌劇場横のSechseläutenplatzにあるクリスマスマーケットです。チューリッヒ湖畔に広がる開放感のある広場でとても気持ちがよかったです。
今回の旅では4つのマーケットを回りましたが、全体を通して、小さなクリスマスマーケットは飲食が中心でお土産屋が充実している場所はそこまでなかったです。ただ、小さなマーケットに1つだけある土産物屋に魅力的なものが多いとも感じました。また、数多くのマーケットを徒歩で歩けるのもチューリッヒの魅力。スイスを訪れた際はぜひ複数のマーケットを歩いて、自分好みのマーケットを見つけてみてください。