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冬の札幌で、夜まで思いきり楽しみたいなら北海道随一の歓楽街「すすきの」へ。ネオンサインが立ち並び、地元の人や観光客で常ににぎわう「眠らない町」として知られています。すすきののルーツは明治時代開拓期。街づくりが始まったときに「すすきの遊郭」がおかれたのが始まりとか。そんなすすきのを夜までめいっぱい楽しめる人気スポットや新しい施設をご紹介します
まずはすすきのの名物ともいわれるジンギスカンのお店「だるま」へ。1954 年に創業し、本店のほか、すすきのに5店舗を構える老舗店です。一般的にジンギスカンで使用する肉は羊肉で、生後 1 年未満のラム肉か、生後 2 年以上のマトン肉を扱う店か、店により異なりますが、ここは濃厚なうま味が楽しめるマトン肉を使用。マトン肉は手切りでていねいに処理されており、臭みを感じません。
ジンギスカンは肉を焼いてからたれを付けて食べる「付けだれ式」と、あらかじめたれに漬け込んだ肉を焼く「味付け式」がありますが、だるまは札幌に多いと言われる「付けだれ式」(旭川などは「味付け式」が一般的だとか)。にんにく、唐辛子をたっぷり使用して手作りされたたれは肉との相性抜群。まず注文したいのはマトンの部位を盛り合わせた成吉思汗1280 円。ヒレ肉や上肉(ともに 1680 円)もぜひお試しを。
創業から 70 年、激動の時代を駆け抜けた創業者が「七転び八起き」の意味を込めて「だるま」と命名し、訪れる人々をあたたかく迎え入れてきた名店。2023 年 7 月にオープンした7.4 店が立つのは創業地の 7 条 4 丁目で思い入れのある場所だとか。だるまといえば予約不可で、行列必至の人気店として知られていますが、7.4 店は比較的行列が少ないと言われる穴場。とはいえ常に人で混みあっているのでオープン前から並ぶのがおすすめです。
夕食やお酒のあとの“締め”に楽しむひと品として「締めパフェ」「夜パフェ」と呼ばれ、札幌で市民権を得ている「夜に食べるパフェ」。札幌には深夜まで営業するパフェ店が多く、夜遅い時間帯は行列も。そのため飲んだらすぐ、早めの時間に行くのがおすすめです。
札幌で人気の夜パフェ店「INITIAL Sapporo」は「お酒とデザートのマリアージュ」がコンセプト。まるで芸術品のようなパフェは旬のフルーツを使用し、自家製カクテルやハーブティなども人気です。左は旬のイチゴと和栗のモンブラン、アッサムティーのジュレなどが美しく盛られているパルフェ・フレーズ 2500 円、右はチョコレートをたっぷり使用したショコラ・バナン 1600 円。
夜遅くまで食べて飲んですすきのを堪能したあとは、すすきの中心部にあるホテルへ。すすきのの新たなランドマーク「COCONO SUSUKINO」の上層階という好立地に 2024年1月16日にオープンした「SAPPORO STREAM HOTEL」の館内は、地域の自然・文化・歴史が感じられる空間デザインで、都会にいながらのんびりくつろぐことができます。
レストランも魅力的。「北海道とつながるモダングリル」をテーマにしたレストランで、地元の食材を朝食・ランチはブュッフェで、夜はアラカルトメニューやコース料理で楽しむことができます。
朝食で提供される押し寿司やウニオムライスはその場で作られたできたてを、室蘭やきとりやザンギなど、北海道の名物料理も多数用意され、朝食だけで北海道一周グルメ旅行ができちゃいます! ノルベサの観覧車ノリア側か、ニッカのネオンサインの前の席がおすすめです。
各階のエレベーターホールにコンセント、アイロン、ズボンプレッサーなどの貸し出し品があり、会議室やランドリー、ジムなどの施設を完備。おすすめはルーフトップテラス。夜は光り輝く観覧車やさっぽろテレビ塔などが見渡せ、ここでしか見られない絶景を堪能できます。
プレミアムカテゴリーに宿泊するのもおすすめ。専用のサウナ付きスパを利用でき、昼はにぎやかな街並みを、夜はきらめく夜景を楽しみながら入浴できるので、旅の疲れも一気に吹き飛びます。専用のプレミアムラウンジにもアクセスでき、地元を感じられる軽食やドリンク・アルコール類を自由(オープン時間 7:00~10:00、15:00~23:00)に楽しむことができます。ラウンジの入場は年齢制限がないのもポイントで、家族連れにもおすすめです。
夜の歓楽街として知られるすすきのですが、カフェやホテルなど新しい設備が続々とオープンし、飲んで遊ぶ……だけではない、地域のカルチャーを体験する場所へと進化しています。ほかにも札幌のとっておき体験は 2024 年 4 月 18 日発売の「aruco北海道」でもたっぷりご紹介! ぜひチェックしてみてくださいね。
写真:PIXTA