- オセアニア
- スポット
フィジーの魅力【1】 極上リゾートライフで癒やしをフルチャージ!
2024.5.23
キーワードで検索
フィジーで感じたふたつの顔。ひとつ目には、ラグジュアリーなリゾートライフが過ごせる一面をご紹介しました。今回ご紹介するもうひとつの顔は、素朴で穏やかな南の島としての顔。バスや船が遅れると「まあフィジアン・タイムだからね~」と現地の方たちが茶化して言うように、皆さんマイペースに生活しています。フィジーにいる間は、私たちも「フィジアン・タイム」で!
目次
国際空港があるナンディは、旅行者であれば必ず立ち寄る町。以前はサトウキビ農園が点在するのどかな村でしたが、国際空港ができたことにより急速な発展を遂げました。とはいえ、ナンディにはいわゆる「新興エリアっぽさ」はなく、どこか懐かしささえ感じられます。
店番そっちのけでおしゃべりに夢中になっていたり、木陰で昼寝をしていたり……。
平日・休日に関わらず、のんびりと過ごしているフィジアンにならって、ゆったりと町を歩いてみましょう。
ポップな色使いと精巧な造りが美しい、フィジーで最も大きなヒンドゥー教の寺院。
ヒンドゥー教徒でなくても、中央の祭壇以外は中に入って見学することができます。
境内は土足厳禁で、服装の規定もありますが(写真参照)、入口で貸してもらうパレオを身に着ければ基本的にOK。
屋根がない場所は、素足で歩くと熱いので注意!
カラフルな建物とは対照的に、境内はとても厳かな雰囲気でした。
ナンディ・マーケットは、地元の人々が集まる市場。フルーツや野菜、鮮魚やスパイスなど食材を中心に、日本では見慣れないものも多く並んでおり、眺めて歩くだけでも楽しい!
「これは何だろう?」と商品を見つめていると、店員さんたちが笑顔で説明してくれたり、もっと近くで見ていいよ!と手招きしてくれたり、押し売りするわけでもなく、ただただ親切……!
新聞紙でぐるぐる巻きにされた目を引くこちらは「カバ(別名ヤンゴーナ)」。
カバとは、南太平洋一帯に生えるコショウ科の木です。フィジーを含む南太平洋の国々では、この木の根を乾燥して粉状にし、水に溶かしたものを、儀式やおもてなし用の飲み物として飲む文化があります。
液体状になったカバは、よく言ってミルクティー、正直に言うと泥水のような見た目。
筆者も飲んでみましたが、味のない漢方薬のような……うまく言葉にできない味でした。
フィジーの魅力【1】の記事でも紹介したコーラル・コースト。
その中心地であるシンガトカは、観光都市ナンディと首都スバの中間地点で、町の規模はそう大きくはないものの、ふたつの都市をつなぐ交通の要衝地として、重要な存在です。
町を流れる「シンガトカ川」は、古くから住民たちの生活用水にもなっており、川沿いには小さな村が点在しています。このシンガトカならではの体験ができるのが、川をボートで移動して村を訪問するツアーです。
まずは、爆速のボートに乗って村へ移動。ボートが動いている間は風で涼しいですが、止まった瞬間汗が噴き出すので、ボートに乗る前にしっかり水分はとっておきましょう。
到着すると、女性は出発前に配られたパレオを腰に巻き、列になって村の集会所へ。南太平洋特有の「カバの儀式」で村の皆さんが迎えてくれます。
その場でつくったカバをふるまってもらうのですが、カバの量は「ハイタイド(多め)」「ロータイド(少なめ)」とリクエストできます。抵抗がある方は飲まなくても大丈夫。
その後、花輪をかけてもらい、歓迎の意としてベビーパウダーを両頬につけてもらいます。ベビーパウダー?と思いましたが、暑さと湿気でベトベトだった皮膚がサラサラになり、ありがたかったです。
村を案内してもらったのち、手作りのランチを楽しみ、食後はダンスタイム! ダンスといっても、音楽に合わせて「花いちもんめ」のように3、4人で肩を組みながらリズミカルに歩くだけなので、踊りなれていなくても楽しく参加できました(ノッてきた人はフリースタイルダンスを披露していました)。
帰りのボートは、ほのぼのとした村の雰囲気から一転、往路以上の猛スピード&スピンでびしょ濡れ必至のアトラクションに! 本当に川に落ちるのでは……という激しさで、スリル満点です。汗だくの体に風がとても心地よく、皆さん清々しい顔で下船していました。しっかり濡れるので、水濡れOKな服装でいきましょう。
船に乗っている時も、村にいる間もたくさん蚊に刺されたので、虫除けスプレーも持参推奨です。(しかし、フィジー人は蚊に刺されないのだそうです)
フィジアンカルチャーと大迫力のアクティビティを一気に楽しめる、愉快なツアーでした!
以上、フィジーの魅力をご紹介しました。
フィジーには乾季(5~11月)と雨季(12~4月)があるものの、雨季でも極端に雨が多くなることはありません。年間を通じて25~30℃と暖かく、いつ来ても夏を楽しむことができます。
気候だけでなく、初対面でも出会えば「Bula!」と笑顔で声をかけてくれるフィジーの皆さんも、本当にあたたかい……!
上質なリゾートでありながら、人々のぬくもりも感じられるフィジー。
フィジーを満喫するいちばんのポイントは、ゆったりとした独特の「フィジアン・タイム」に馴染むことかもしれません。
事前に旅程を練るのも旅の楽しみのひとつですが、フィジーを訪れるときは計画を立てすぎず、その日の気分にあわせて、マイペースに旅してみましょう!
TEXT&PHOTO:髙見 ひかり
2024年5月時点で、FJ$1:約69円です。