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島旅へ行こう 宮古島編!グルメもアクティビティもおみやげも、2泊3日大満喫モデルプラン
2024.6.27
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2023年に世界遺産登録30周年を迎えた屋久島。島最大の老大木「縄文杉」や苔に包まれた神秘の森「白谷雲水峡」などの大自然は、一生に一度は見てみたいと願う方も多いはず。トレッキングはもちろん、屋久島は海や川などを舞台にしたツアーも豊富です。本記事では、夏季限定を含めた、この夏おすすめのツアーをご紹介します!
目次
屋久島が位置するのは、本土最南端の鹿児島県・佐多岬から南南西に約60kmの場所。島までは飛行機と船が発着しており、予算や予定に合わせて選んでみましょう。
飛行機の場合は、福岡空港または伊丹空港からは直行便が運航しています。ただし、1日1便(所要時間約1時間10分)と本数が少ないので要注意。鹿児島空港発は1日5便(所要時間約40分)ほど運航しているので、こちらの方が利便性は高いでしょう。
続いて船を使う場合、まずは起点となる鹿児島本港を目指しましょう。最短1時間50分~と、最も早くアクセスできるのが高速船「トッピー&ロケット」。価格は片道1万2200円で1日6便を運航しており、島民の足としても活躍しています。運航ダイヤは季節によって変化するためウェブサイトでの確認を忘れずに。
もっとリーズナブルに移動したい方は、フェリーへの乗船がおすすめです。「フェリー屋久島2」は、高速船の約半分の価格6000円(往路)で乗船が可能。さらに、夜に鹿児島を出発し早朝に屋久島に到着する「フェリーはいびすかす」(谷山港から発着)という船も! 片道(2等)3900円で利用でき、朝7時に現地に到着できるため時間を有効活用できるのもポイントです。
1993年に日本初の世界自然遺産として登録された屋久島。樹齢千年以上を誇る“屋久杉”を有する天然林は、世界にも類を見ない貴重な景観を生み出しています。なかでも人々をひきつけやまないのは、樹齢2000~7000年ともいわれる縄文杉。島の中央部に位置する縄文杉を目指す縄文杉ツアーは、一番人気のトレッキングツアーです。
しかし道のりは歩行距離22km、所要時間8時間~と、登山経験が求められるほどハードなもの。それでもチャレンジしたい!という方は、経験・知識豊富なガイドをつけて計画を立ててみましょう。ちなみに、滞在は最低でも2泊3日は必要のためご注意を。
ルートの前半は、約8kmに渡って続くトロッコ道からスタート。草花に関する豆知識や島の興味深い歴史など、ガイドさんの話す話に耳を傾けながら歩きましょう。道中には見どころも多く、特に巨大な切り株「ウィルソン株」は人気のフォトスポットです。空洞になった内部に入ると、上空にはきれいなハート型が! ガイドさんにお願いし、ツーショットの撮影もお忘れなく。
アップダウンの激しい山道を抜ければ、ついにデッキ中央部にたたずむ縄文杉とご対面。途方もない年月を生きてきた縄文杉、その存在感に圧倒されます。思わず疲れも忘れるほどの深い感動に包まれ、きっと忘れられない夏の思い出となるはずです。
“体力に自信がない&苔の森を楽しみたい“という方は、白谷雲水峡ツアーに参加するのもおすすめです。白谷雲水峡は4時間程度(総歩行距離5.6km)で回ることができる、苔に包まれた深緑の森。“耐久型“ともいわれる縄文杉コースに比べて歩きやすい道が多く、行きと帰りで周囲の景色を楽しみながら歩く余裕もあります。
森を進むと、そこは苔に包まれた岩や木々が視界いっぱいに広がる幻想的な世界。特に「苔むす森」と名付けられたポイントは、スタジオジブリ作品『もののけ姫』の参考にもされた場所だそう。白谷雲水峡は雨の森歩きも楽しく、小雨程度ならばぜひ楽しんでみるのも◎。水に濡れて生き生きと輝く植物は、ここでしか見られない光景です。
また屋久島には、日本に分布する3分の1がこの島に集結しているといわれるほど多彩な苔が生育しています。『地球の歩き方 島旅 屋久島』でも紹介している苔や花図鑑を片手に、ぜひ登山中に観察してみてはいかがでしょうか?
23 地球の歩き方 島旅 屋久島
島旅
2024/03/14発売幾千年の時を重ねてきた縄文杉の森に、固有の植物、島グルメ、温泉まで。まるごと一冊、世界遺産【屋久島】だけの完全ガイド!
幾千年の時を重ねてきた縄文杉の森に、固有の植物、島グルメ、温泉まで。まるごと一冊、世界遺産【屋久島】だけの完全ガイド!
1日をともに行動するツアーだからこそ、なるべく相性の良いガイドを見つけたいもの。島内のツアーは参加費自体に大きな金額差はないため、参加者の年齢・体力、旅程に合わせて選ぶのがよいでしょう。貸し切り、女性ガイドOK、登山用品レンタル付き、1泊2日キャンプツアー……など、いずれも多種多様。王道コース以外にも、現地ガイドだからこそ案内できる穴場コースを提供している会社もあります。
トレッキングツアーには今回紹介したコース以外に、よりレベルが高いものから低いものまでさまざま。30分から回れる「ヤクスギランドコース」など、ガイドなしでも十分歩ける森もあるんです。詳しいコースは屋久島観光協会のホームページのほか、『地球の歩き方 島旅 屋久島』でも掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まるで周囲の森と一体化したかのような、深いエメラルドグリーンが広がる屋久島の川。そんな美しい川に浮かんでリラックスできるのが、リバーカヤック&SUPツアー。島の東部を流れる安房川から出発し、ゆっくりとパドルを漕ぎながら照葉樹林の森を進んで行きます。
広々とした川は流れも穏やかで、初めてでもすぐに慣れて操作できます。川の流れに身を任せながら、ゆったりと漕ぎ進んで行きましょう。コース途中にある中洲では、ガイドさんが用意してくれるドリンクとおやつでひと休み。暑い日は川にザブンと飛び込んで、思いっきり水を浴びるのも気持ちいいですよ。
3時間程度で参加できるツアーのため、旅程に組み込みやすいのもうれしいポイント。トレッキングツアーの合間や出発・到着日などに入れれば、ムダなく目いっぱい満喫できちゃいます!
さらに夏の屋久島で外せないのが、夏季限定のアクティビティ沢登りツアー。澄み切った沢を登り、歩き、泳ぎ……ときには滝つぼに向かってジャンプ! ルートは決められておらず、手つかずの大自然を自分の手と足で進んで行くのが醍醐味です。
ライフジャケットやヘルメットなどきちんとした装備を身に着けるため安心を。小学生の子供がいる家族連れや泳げない人でも参加可能です。ひんやりとした川の水は爽快感抜群で、まさに暑い夏にぴったり。冒険気分で楽しみましょう♪
いくつもの美しいビーチがある屋久島ですが、なかでも注目はウミガメ産卵地の永田浜。ここは北太平洋最大のアカウミガメの産卵地として知られ、4月下旬頃からウミガメが上陸する場所として有名です。毎年5~7月頃は、その貴重な産卵シーンを見ることができる限られた期間。この時期に屋久島旅行を予定している人は、ぜひ見学することをおすすめします!
見学には、現地のガイドがいるウミガメ観察会への参加が必須。絶滅危惧種であるウミガメは非常にデリケートなため、事前にレクチャーを受けます。2024年の開催時期は、5月10日~7月15日まで。電話のほかホームページからも予約可能なので、早めにチェックしておいてくださいね。
「観察会に参加できなかった……」という人にもおすすめなのが、ウミガメ体験ダイビングツアー。こちらは通常のダイビングツアーとは異なり、海をよく知るスタッフがウミガメと遭遇率の高いポイントへガイド。運がよければ、ウミガメと一緒に泳ぐことができることも! フォトサービスを利用して、ウミガメとのツーショットを思い出に残すのもいいですね。泳ぎが苦手な人でも、いちからレクチャーしてくれるので気軽に参加できますよ。
ツアーの予約は、空いていれば前日でもOKな場合もあるものの、1ヵ月前には予約しておくのが安心。特に、夏場はトレッキングのハイシーズンのため、宿やレンタカーまで予約でいっぱい……なんていうことも珍しくありません。早めに旅程を組めば、山・海・川と屋久島の自然をたっぷりと楽しむことができますよ。
しかし準備をしても、雨が多い屋久島では“大雨でトレッキングに行けなかった……”というアクシデントが起きることも。発売中の『地球の歩き方 島旅 屋久島』では、そんなときにも使える、雨の日アイデアやレストラン&カフェ情報まで旅に役立つ情報を掲載。計画前や旅行中に、活躍すること間違いなしです。ここでしかできない体験を目当てに、この夏休みは屋久島で思いっきり遊びましょう!
23 地球の歩き方 島旅 屋久島
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2024/03/14発売幾千年の時を重ねてきた縄文杉の森に、固有の植物、島グルメ、温泉まで。まるごと一冊、世界遺産【屋久島】だけの完全ガイド!
幾千年の時を重ねてきた縄文杉の森に、固有の植物、島グルメ、温泉まで。まるごと一冊、世界遺産【屋久島】だけの完全ガイド!
TEXT:『島旅23 屋久島』編集担当 渡辺菜々子(ART LOVE MUSIC)
PHOTO:和氣淳、PIXTA