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島旅へ行こう 屋久島編!感動の大自然が待つ世界遺産で行くべきおすすめツアー6選
2024.6.20
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東京・竹芝からおよそ1000km南に浮かぶ小笠原諸島は、世界遺産に登録された美しい自然に包まれた島々。片道24時間の船旅でしか行けませんが、毎年のように訪れるリピーターも多い魅力あふれる島々です。自然を舞台にしたオプショナルツアーが充実しているのも特徴。今回は小笠原の玄関口、父島で自然を全身で感じられる、おすすめツアーを紹介します。
目次
はじめに、小笠原諸島への行き方を確認しておきましょう。
小笠原諸島へのアクセス方法は船のみ。東京・竹芝桟橋と父島の二見港を、定期船のおがさわら丸が結んでいます。基本的に週に1便の運航で、片道24時間の船旅。往復48時間を船内で過ごすことになりますが、甲板から沿岸の景色を眺めたり、夕日や星を観賞したり、レストランで島食材を使った料理を味わったりと島気分を満喫できます。
ボニンブルーと呼ばれる紺碧の海に囲まれた小笠原は、海の遊びが充実しているイメージ。確かにドルフィンスイムやホエールウオッチング、シーカヤックなど透明度の高い海を舞台にしたツアーは定番です。
でも、それだけじゃないのが小笠原のすごいところ。小笠原諸島は2011年に世界遺産になりましたが、実は登録区域のほとんどが陸上なんです。集落を除く大部分が森に覆われた小笠原では、動植物が独自に進化を遂げており、トレッキングツアーなどで貴重な生態系を観察できます。
ツアーを予約する際は、透明度抜群の海と緑豊かな森、どちらも楽しめるように選ぶといいでしょう。ここで紹介するおすすめツアー以外にも、さまざまなツアーが開催されているので、より詳しく知りたい方は『地球の歩き方 島旅 小笠原』をご覧ください!
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2022/07/28発売ようこそ!絶景スポットから遊び方、カルチャーまで、島の人たちが教えてくれた小笠原の魅力を1冊に凝縮。さあ、島旅へ。
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さっそく、おすすめツアーを紹介します。絶対に外せないのは、不動の人気No.1「ドルフィンスイム&南島ツアー」。小笠原周辺には野生のイルカが生息しており、スノーケリングで一緒に泳ぐことができるんです。
小笠原の海はとても透明度が高く、明るい海中で見るイルカたちの姿は神秘的。かわいい赤ちゃんイルカが見られることもあります。
ドルフィンスイムを楽しみながら、父島から1kmほど南西に浮かぶ南島へ向かいます。この島は沈水カルスト地形という特殊な形状をしており、周囲の海域とともに世界遺産に含まれています。鋭く尖った岩に囲まれたくぼ地には、眩しいほどの白砂が広がり、ソーダ色の海に感激すること間違いなし!
1日ツアーが基本ですが、定期船おがさわら丸の入出港日は半日ツアーが開催されます。
真っ青な海を滑るように進むシーカヤックも人気ツアーのひとつ。エンジンを使わないので、聞こえるのは水をかくパドルの音くらい。雄大な自然に包まれているような、心地よい体験です。
初めての人でも、パドルの漕ぎ方からていねいに教えてもらえる体験コースが用意されているので安心。練習すればすぐに真っすぐ進めるようになるはず。
海から見る景色は、いつもと違って新鮮! 無人島に上陸したり、スノーケリングをしたり、小笠原の海を存分に堪能できます。ガイドさんが固有生物や自然についての話をしてくれるのもうれしいですね。
初心者向けの半日コース、1日コースが用意されているほか、経験者なら南島など周辺の無人島やビーチ、洞窟を巡るツアーもおすすめ。サンライズ・サンセットカヤックもロマンティックです。
父島にはいくつもトレッキングコースがあり、個人で歩けるコースもたくさんあります。一方で入林に許可が必要な森林生態系保護地区を通るコースもあり、こちらはガイドの同行が必須。今回紹介するハートロックツアーは、ガイドツアーでのみ歩けるプレミアムなコースです。
ハートロック(千尋岩)は父島南部にそびえる巨岩で、赤い岩肌がハートに見えることからこの名がつきました。トレッキングツアーは片道4kmほどで、巨岩の頂上を目指します。ところどころ急な上り坂はありますが、それほどハードではなく、子供でも参加できるレベル。父島の生物多様性を支える乾性低木林の森を散策しながら、ガイドさんが小笠原の自然や地形、歴史などの話をしてくれます。
ハートロックの頂上は、目の前に何も遮るものがない断崖絶壁。ボニンブルーの水平線をたどると、南島や母島までを一望でき、その絶景に胸を打たれます。
のんびりと穏やかな空気に包まれた小笠原ですが、第2次世界大戦時には日本の重要な戦略拠点として日本軍の基地が築かれました。父島や母島にアメリカ軍の上陸はありませんでしたが、激しい空爆にさらされたといいます。
父島や母島の森には、現在も日本軍が築いた壕や大砲が残り、周辺には当時使用されていた食器や瓶が散らばっています。
戦跡ツアーでは、森の中を歩きながら壕の中に入ったり、大砲を間近に見たり。ガイドさんが戦時の歴史や戦跡の使用目的、製造秘話などを教えてくれ、昔、社会の授業で学んだことを実際に見て聞ける貴重な体験です。点在する食器には日本軍の印章が確認でき、急に戦争が身近なものに感じられます。
自然だけでなく、小笠原が歩んできた歴史にも触れられる、そんな小笠原ならではのツアーです。
小笠原への旅行は、基本的に1週間に1便の定期船を利用します。船はたいてい6日間周期の運航になり、往復に24時間ずつかかるので、現地では3泊4日を過ごすことになります。小笠原には11:00に到着、帰る日は15:00に出発するため、1日ツアーに2回、半日ツアーに2回参加できます。ナイトツアーや星空ウオッチングは、1日ツアーや半日ツアーの後に参加できるので、ほかのツアーとの兼ね合いで予約が可能です。
毎日ツアーに参加する必要はありませんが、人気のあるツアーはすぐに定員に達してしまうので、早めに予約をしておきたいところ。先に1日ツアーを選び、そこからスケジュールを組み立てるといいでしょう。
こちらの記事ではガイド付きのツアーを紹介していますが、個人でもトレッキングで絶景を堪能したり、ビーチでスノーケリングを楽しんだりと、遊びのバリエーションは豊富。
小笠原で楽しめる遊びについては発売中の『地球の歩き方 島旅 小笠原』で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
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TEXT : 高井章太郎(Atoll)
PHOTO:高井章太郎(Atoll)、松島正二、山崎宏之、PIXTA
トップ画像:PIXTA