初めてのインタラーケン旅行に役立つ駅周辺の観光名所と歩き方ガイド
2023.9.1
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ウインターシーズンのスイスを巡る旅。明日は空港への移動日なので、実質取材は最終日です。昨日はグリンデルワルト観光最大の目玉であるアイガー・エクスプレスに乗車し、ユングフラウヨッホへ向かいましたが、今日は谷の反対側に位置するもうひとつの展望台、フィルストと、ユングフラウ地方の玄関口、インターラーケンの冬の様子をお届けします。
フィルストは昨日巡ったユングフラウヨッホと、グリンデルワルトの町を挟んだ谷の向かいにある展望台です。アイガー以外にも、バッハアルプゼーなどのハイキングコースから見えるシュレックホルンなどの山々(町からは見えません)、さらに美しいお花畑に囲まれ歩けば充実感に浸れるでしょう。
グリンデルワルトの町中からロープウェイで簡単にアクセスできるので、ベルグヴェルトホテルからは4、5分で乗り場まで到着。
フィルストは夏のハイキングや、冬はスキーなどのアドベンチャーが有名。通年楽しめるフィルストの崖の横を歩いていく「クリフ・ウォーク」や、最速で80km以上のスピードで山を駆け抜けるアトラクション「フィルスト・イーグル・グライダー」「フィルスト・フライヤー」は記憶に残る体験になるでしょう。
今回取材で訪れたのはまだ展望台が正式にオープンする前。除雪も済んでいないなか、まずはなにはともあれ、クリフ・ウォークを目指して歩いていきます。
本来、ゴンドラからクリフ・ウォークからは歩いてすぐですが、除雪もあまりされていないので、がんばって歩いていきます。登山靴で来てよかった……。
私は登山が趣味なのですが、観覧車やゴンドラなど、地面と離れている乗り物は全般的に苦手です。内心ヒヤヒヤしながら先端へと向かいます。天気は視界がなくなるほどではないのですが、たまに視界が開ける瞬間があります。
展望台への道を切り開いたごほうびか、一瞬雲が切れてくれました
もし、除雪が済んでいたらフライヤー体験もできたそうなのですが、残念ながら今回はパス。山小屋でスープとパンの簡単な食事をいただいて、いそいそと退散します。宿題がまたひとつ増えました。
山から下山したらグリンデルワルトでの時間はもう残りわずか。
天気には恵まれませんでしたが、素敵なホテルや食事、町そのものが観光地のグリンデルワルトはスキーを持って再び訪れたいと思える場所でした。
グリンデルワルトの山々から流れだした川に沿うように列車は高度を落とし、インターラーケンの町へ降りてきました。
インターラーケンはグリンデルワルトの玄関口となる町でリゾートとして栄えてきました。電車で30分ほどでグリンデルワルトまで着くことができるため、ユングフラウやフィルストで軽いハイキングをして戻ってくるくらいのルートなら、インターラーケン泊にして日帰り往復でもOK。
お土産屋や大きいスーパー、レストランなども多いため、充実した時間が過ごせる町でしょう。
今日はこの旅の実質最終日。インターラーケンの町をおみやげを探しながら歩いていきます。グリンデルワルトよりも大きい町なので、色々なおみやげを探したい方はインターラーケンで探すのが良いでしょう。
町をひと通りめぐってすっかりファンになったスーパー・ニグロなどの位置もつかんだら、本日のホテル、メトロポールへチェックイン。さっそくお土産屋巡りスタートです。
まず向かったのは、1898年創業で現在4代目が経営する老舗お土産店「アルバート・シルト」に。
こちらは木工のおみやげや品質の高いカバンや小物中心の高級感あるおみやげ屋です。
郵便局で使用されていた帆布を再利用したカバン(上から2段目左)や、スイス軍が利用したブランケットをカバンに加工したものなど、旅の思い出にはピッタリの商品が並んでいます。
他にも工芸品やアート、チーズ包丁などスイスならではのおみやげがたくさん、キーホルダーやポストカードなど、手ごろな価格のものもあるので、冷やかしてるだけでも楽しいのでおすすめです。
ホテルメトロポールと同じビルにテナントとして入っているおみやげ屋が「トップオブヨーロッパ フラッグシップストア」です。ここはスイスのお土産なら食べ物だろうが服だろうがなんでも揃う、いちばんフロアが広いおみやげ屋ですが、目玉はリンツのチョコレートとアーミーナイフでしょう。私はすでにアーミーナイフは持っているので、今回はチョコレートを買いました。
現地のスタッフの方の話によると、スイス、ヨーロッパで売られているチョコレートは日本などアジア圏で作られているものとは違う工場で作られているのが魅力、だそう。(牛乳などの原料も違うそうです)
ここでいろんな味のアソートを購入して、食べ比べなどをしてみるのも楽しいかもしれませんね。グリンデルワルトで楽しんだ食後酒のいろいろな味が入った詰め合わせなども売っており、おみやげ向きでつい買ってしまいました。
スイスのスイーツは日本でも人気ですが、やはりリンドールは鉄板。ここに、あとひとつ追加するなら、スイスで有名なマカロンの店、シュプルングリConfiserie Sprüngliをおすすめします。リンツもシュプルングリもチューリッヒの市街や空港に店舗が入っているので、帰国の直前でも購入可能。ぜひお試しください。
購入したお土産をそそくさと部屋に投げ込んだら最後はマイフェイバリットスーパー・ミグロに向かいます。ヴェスト(西)駅横にあるミグロは大きな店舗で、それぞれの商品の売り場面積も広いのが魅力。
買おうと決めていたのはチーズだったので、まっすぐチーズ売り場に向かいます。
今回のスイスの旅では、食事にとても恵まれていたのですが、肉、チーズ、ワインは最後までどれもおいしかったです。物価がとても高いスイスですが、チーズなら日本よりも割安で現地ならではのおいしいものが手に入ります。COOP、ミグロ以外にもチーズ屋さんがありますが、今回はお世話になった経緯を表してミグロでまとめ買い。帰国後食べましたが、味に合わせていろいろな料理に使えてとても満足でした。
次の日は朝から電車でチューリッヒ空港に向かうだけ。
残念ながら天気には恵まれませんでしたが、クリスマスの装いが素敵なスイスを楽しむことができました。
世界でも有数の物価の高さを誇るスイスですが、夏のハイキングシーズンだけでなく、冬の姿も魅力的。
このシーズンだけ見られる風景や食事を楽しみに来てください。
今回の取材は、チューリヒ観光局/Zürich Tourismus、ユングフラウ鉄道グループ/Jungfraubahnen Management AG、グリンデルワルト観光局/Grindelwald Tourismus、スイス政府観光局/Switzerland Tourismの協力の元、作成されました。この場を借りて感謝致します。