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美しい自然の景色や絶品グルメを満喫できる、京都・奈良エリア。今回はそのなかでも、京都唯一の村であり、宇治茶の銘産地である京都・南山城村と、日本古来の歴史が詰まった奈良・天理市を訪れました。南山城村と天理市にあるフェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルを拠点に、豊かな自然やご当地グルメに心も体も満たされる、2泊3日の大人のウェルネス旅をご紹介します。
宿泊したのは、全国14道府県・29ヵ所で道の駅に近接して立地する「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル」。館内にはあえてレストランや大浴場を持たず、シンプルなデザインが特徴。ホテルを拠点に周辺へ出かけて、その土地ならではのグルメや観光、人々との交流を存分に楽しんでほしいという思いが込められています。
2泊3日の旅の始まりは、JR京都駅。ここから車で約1時間30分ほどのところにある、京都で唯一の村・南山城村へ向かいます。山々に囲まれた自然豊かな場所で、四季折々の風景を楽しめるのが魅力。1日目は、南山城村の茶畑で茶摘み体験を楽しみつつ、お茶を使ったスイーツなどのグルメまで抜かりなく満喫しました。
まず向かったのは、南山城村にある「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」。年間来場者数は約60万人で、2024年発売の雑誌では全国約1200の道の駅から第1位に選ばれた人気の道の駅です。高級ブランド茶・宇治茶の主産地であり、山一面に茶畑が広がる南山城村らしく、道の駅にはお茶にまつわる商品やグルメが揃っています。
ランチは、道の駅内にある「村風土食堂つちのうぶ」にて。この土地で生まれたもの「つちのうぶ」をテーマにした食堂で、旬の食材やお茶を使った料理を味わえます。名物は、茶どころならではの味と香りを楽しめる「お茶づくし御膳」。抹茶を練りこんだ茶そばや抹茶天重、抹茶ドレッシングがかかったサラダなど、南山城村のお茶文化を存分に感じられるここでしか食べられない御膳です。
「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」ではお茶関連の商品が豊富で、茶葉はもちろん、プリンやパウンドケーキなどお茶を使った道の駅オリジナル商品が人気。原木しいたけなどの特産品をはじめとした地元の採れたて野菜も販売しており、お土産探しにぴったりの品揃えです。カフェメニューを取り扱う「村茶屋」では、村茶をふんだんに使ったスイーツが大人気! 道の駅で一番人気の抹茶ソフトクリームから抹茶ラテ、季節限定のスイーツメニューまで、自慢の抹茶スイーツをぜひチェックしてみてください。
南山城村は、その土壌条件や気候がお茶栽培に適していたことから、古くからお茶の銘産地として栄えてきました。現在では50戸の農家が総面積約204haの茶園でお茶を栽培。高級ブランド宇治茶を支える産地として、京都府産のお茶の約2~3割を生産し、南山城村内で栽培されたお茶は「むら茶」と名付けブランド化しています。
訪れた初夏の時期は、ちょうど新茶のシーズン。鳥のさえずりが聞こえるのどかな空間に、淡い緑色をした美しい茶畑が広がります。ここでぜひ参加してほしいのが、茶摘み体験ツアー。リラックス効果たっぷりの自然の中で、ひとつの茎から1枚の葉を摘む「一芯一葉」という方法で茶摘みをし、新鮮で柔らかい葉を摘んでいきます。
摘んだ茶葉をその場で飲み比べする貴重な体験ができるのも魅力的! 1回目は、摘みたての葉にお湯を注いだ生茶を試飲。2回目は、葉をフライパンで蒸したあと、葉が粘っこくなるまで手で揉んでいき、再度フライパンに戻して乾燥させた茶葉で出したお茶を試飲しました。若々しい味わいの1回目に比べて、時間をかけて手揉みして煮出した2回目のお茶は香り高く、新鮮で奥深いお茶の味わい。摘みたての茶葉をその場で飲み比べする楽しさと、美しい茶畑の景色に癒やされ、心も体も満たされます。茶摘み体験ツアーの詳細は、公式ページをチェックしてみてください。
続いて訪れたのは、宇治茶では珍しいかぶせの深蒸し煎茶を製造する、辻本製茶工場。畑に覆いをかけて栽培した茶葉を、深蒸しで蒸し上げることで、甘味やうま味が豊富で、渋みの少ないお茶ができ上がるそう。味の約8割が決まるという「蒸し」の工程では、茶農家さんが茶葉を手で触りながら蒸し具合を確認。お茶づくりへの熱いこだわりを感じます。辻本製茶工場のお茶は、「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」や道の駅オンラインショップなどで購入が可能です。
「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」のすぐそばに位置する「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」に宿泊。客室は、木のぬくもりあふれるシンプルで清潔感のあるデザインで、快適なホテル時間を過ごせます。窓の外には茶畑が広がり、南山城村ならではの贅沢な景色をひとり占めできます。また、愛犬と一緒に宿泊ができる「ドッグフレンドリールーム」もあり、ペットと一緒に旅行したい人にもおすすめです。
夕飯は、三重県伊賀市にある「田楽座わかや」へ。南山城村は、奈良県、滋賀県、三重県の県境に位置するため、周辺地域へのアクセスが抜群です。創業約200年の歴史を誇る「田楽座わかや」は、ミシュランガイドにも掲載された名店。伊賀伝統の味である豆腐田楽が名物で、手作りの木綿豆腐を炭火で丁寧に焼き、春には木の芽味噌、秋から冬にかけては柚子味噌を塗って仕上げています。
コース料理では、名物の豆腐田楽や生湯葉の刺身、伊賀牛ステーキなどを楽しめ、伊賀の食の魅力を存分に満喫できます。香ばしく焼いた豆腐田楽は、山椒の効いた味噌と大豆のうま味あふれる木綿豆腐のバランスがやみつきになるおいしさ。伝統料理をぜひ味わってみてください。
ホテル1階にあるロビーラウンジは、開放感がありリラックスできる空間が広がっています。ドリンクやアルコール、軽食などを購入できる「マーケットプレイス」には、道の駅オリジナル商品のプリンやお茶も販売されています。また、ホテル内には、電子レンジやコーヒーマシーンがある共有スペースやセルフランドリーの設備もあり、快適な滞在がかないます。ラウンジでゆったりくつろぎながら、旅の計画を立てたり、旅の振り返りをしてみてはいかがでしょうか?