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ハワイの写真映えスポット&スマホ撮影のコツをホノルル在住フォトグラファーが伝授!

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年6月29日
公開日
2025年6月30日

青い海、抜けるような空。アメリカンな街並みに漂う南国の風。歩くたびにシャッターを切りたくなる風景があふれている場所——それがハワイ。でも、“思い出に残る一枚”を撮影するのは意外と難しいもの。そこで大げさな一眼レフがなくても、スマホで気軽に素敵な写真を撮るコツをハワイ在住のフォトグラファー「マル」さんにお聞きしました。

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映え写真を狙えるのはココ!ハワイのおすすめ撮影スポット5選

撮影テクニックの話しの前に……写真の要素のなかで最も大切なのがロケーション。映える風景やインパクトのある被写体と出会える場所に出向くのが、いい写真を撮るための近道です。まずはオアフ島で気軽に訪れることができ、フォトグラファーが自信をもっておすすめする撮影スポットを5つご紹介します。

1.カピオラニ公園

©︎TOMOHITO ISHIMARU

ダイヤモンドヘッドの麓にあるカピオラニ公園。ワイキキに隣接する自然豊かな公園ですが、この写真のようにワイキキの象徴ともいえるダイヤモンドヘッドを真正面から撮ることができます。この作例のようにどストレートにダイヤモンドヘッドを撮ってもいいのですが、スマホをスタンドに立てて記念撮影をすれば、これぞハワイの思い出写真に。また犬の散歩やスポーツをしているロコを入れて撮ると一層ハワイ感が出て素敵な1シーンになります。

©︎TOMOHITO ISHIMARU

カピオラニ公園

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住所
3840 Paki Ave. Honolulu, HI
URL
https://www.allhawaii.jp/island/oahu/spot/419/

2.アラモアナ・ビーチパーク

©︎TOMOHITO ISHIMARU

これからの夏時期にサンセットを狙うなら、ワイキキ・ビーチよりもアラモアナ・ビーチがおすすめ。夏は真西に日が沈むので、実はワイキキからはサンセットが見えないのです。アラモアナ・ビーチではマジック・アイランド(公園東側の半島部分)から夕陽そのものを狙うのもいいですが、おすすめは作例のように海際から一歩引いた位置から狙う写真。仕事終わりのロコ達が思い思いに公園で過ごす姿を逆光で狙ってみると、一風変わった、でもハワイらしい写真になりますよ。

アラモアナ・ビーチパーク

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住所
1201 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI
URL
https://www.honolulu.gov/dpr/ala-moana-regional-park/

3.ダイヤモンドヘッドロード

©︎TOMOHITO ISHIMARU

カピオラニ公園から海沿いにダイヤモンドヘッド方面へ続くのがこの道。狙い目は朝。ハワイの朝の優しい光は、写真を撮るのに最適なんです。遠くに海を臨め、そして木々や草花が多いこの道は本当に絵になります。できればジョギングしたり、散歩をするロコたちが入ったシーンを切り取るのがおすすめ。飾らない日常の姿なのに写真におさめると途端に素敵な瞬間になる、まさにハワイマジックな写真が撮れるはず。

4.ラニカイロードからのカイルア・ビーチ

©︎TOMOHITO ISHIMARU

オアフ島東部のカイルア・ビーチまで遠出ができるなら、ぜひ狙って欲しいのがこちらの風景。カイルア・ビーチの駐車場に車を停めて、ラニカイ方面に歩いて向かう途中にある坂道からのカイルア・ビーチの眺めです。オアフ島の東部の海のきれいさはワイキキ近辺よりやはり一段上。その海の美しさを真正面から撮れるのがこの場所です。小細工せず、思いのままスマホを向ければきっとお気に入りの一枚になるでしょう。

カイルア・ビーチパーク

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住所
526 Kawailoa Rd. Kailua, HI

5.ハワイのカフェ

©︎TOMOHITO ISHIMARU

アメリカンポップとアイランドスタイル。ふたつのカルチャーがミックスしたハワイには、センスあふれるカフェがたくさんあります。絵になる食べ物、カラフルな飲み物はもちろんですが、作例のようにインテリアを切り取るのもおもしろいですよ。こういった写真を狙うにはかわいいインテリアのお店ということはもちろん、自然光がよく入ってくるオープンカフェということがマスト。ハレイワやノース・ショアのあたりまで足を延ばすとオープンカフェが多いです。僕のお気に入りは写真のワヒアワにあるサーファーズ・コーヒー。あなたもお気に入りのカフェを探してみて!

この5つを意識して!スマホで写真撮影する際のコツ

素敵なロケーションに出会ったら、次はいよいよ撮影してみましょう。 昨今のスマートフォンはカメラ自体が高機能であったり、たくさんの加工アプリがあったりと……できることが多すぎて逆にどう撮ればいいのかわからなくなってしまうことも。そんなあなたには撮影のポイントを5つに絞って解説していきます。次のハワイ旅行までに、これだけ覚えておいてください!

1.明るさの調節(特に逆光)にこだわって!

©︎TOMOHITO ISHIMARU

スマートフォンはご存知の通り、撮影時でも撮影後でも写真の修正を施すことができます。なかでも一番写真の印象を変えるのは写真の明るさ。スマホのカメラを向けたとき、まずは1枚撮ってみてください。そこからスマホの明るさ調整して再度撮影します。iPhoneの場合は撮りたい被写体をタップすると黄色の枠が現れてその右側に小さな黄色い太陽マークが出ます。その太陽を上にずらしていけば明るく、下にずらせば暗くなります。たいていの場合は少しだけ明るくすると写真のイメージがよくなります。また逆に作例のように逆光の場合は暗くすると被写体のシルエットが強調されて印象的になることが多いです(撮影場所:ワイキキ・ビーチ)。

©︎TOMOHITO ISHIMARU

2.ポートレートモードを積極的に使う

©︎TOMOHITO ISHIMARU

スマートフォンのポートレートモードは人物以外にも使えます。特に食べ物の撮影に効果的。食べ物の一部にピントを合わせ、周囲をぼかすと主役がグッと引き立ちます。このとき大事なのはぼかす背景です。ごちゃごちゃした背景はぼかしても美しくないので、単調な背景にするとグッと写真としてまとまります。作例はハワイではおなじみのパイナップルのソフトクリーム。主役の黄色にマッチする色として、緑の背景をぼかして入れてみました。ポートレートモードの時は主役と同じくらい背景に気を配る必要がありますが、それを意識できれば格段に仕上がりがよくなります(撮影場所:ドールプランテーション)

3.“前ボケ”を狙っておしゃれ写真に!

©︎TOMOHITO ISHIMARU

これはやや高等テクニックです。「前ボケ」とは、主役の手前に意図的にぼかした何かを加えることで、主役の存在感をより引き出すという手法。どこかからのぞいているかのような、おもしろい印象の写真にもなります。こちらは手前に枝と葉っぱが写っていますが、これが前ボケの要素になります。女性の視線の向け方も相まって、ドラマチックな写真になったと思いませんか? 前ボケの写真は少し望遠にして狙う方が作りやすいので、スマホレンズの望遠側を利用するか、画面をピンチしてズームアップして撮影するのがコツです。(撮影場所:シークレット・ビーチ)

4.カメラポジションの高低、特にローアングルを意識する

©︎TOMOHITO ISHIMARU

もうひとつ、簡単に普段と印象が変わる写真を撮るコツがカメラの撮影位置の高低。特に地面スレスレにスマホを下げて撮るローアングルの写真は、うまくハマればその効果は絶大。どの場面でも有効というわけではないですが、普段からローアングルを意識していないと絶対にモノにできない写真です。例えば作例の海辺の教会の写真。画面の下半分をまるで黄色の花絨毯が敷き詰められているように写っていますが、これはカメラを地面スレスレの位置にすることにより、花が画面内で折り重なってより黄色の密度を高めてくれているのです。普通に立ったところから撮っても黄色い花はまばらで何の変哲もない写真になってしまいます。ビーチの白砂、美しい水面などなど、足元が映えるシチュエーションなら試して損はない手法です。(撮影場所:Waikane cougregational church)

©︎TOMOHITO ISHIMARU

5.朝夕のシャッターチャンスを逃さない!

©︎TOMOHITO ISHIMARU

最後にお伝えするコツは撮影する時間帯。これはもう写真の鉄則ともいえるのですが、やはりハワイでも朝と夕方にシャッターチャンスは集中しているのです。夕方のドラマチックなオレンジはいわずもがなですが、今回強調したいのは朝の時間帯。ハワイの柔らかな日の光は格別です。到着日の時差ボケはキツいですが、そこをグッと乗り越えて滞在初日の明け方から出歩けば、ひんやりとした心地よい風とともに、いつもと違う景色に出会えます。次のハワイで心に刻む写真を撮るために、紹介したコツのなかでも一番効果があるのが「朝の散歩」かもしれません。ハワイの早起きは間違いなく三文の得になりますよ! (撮影場所:カハラ・ビーチ)

まとめ

ハワイはどこにいてもフォトジェニックな光景に出会える素敵な島。今度のハワイ旅行では、紹介したおすすめの撮影スポットでぜひ5つのコツを意識してスマホを構えてみてください。その写真をSNSにアップしたら、今までより間違いなく大きな反響があるはず。そして何よりあなたの思い出を彩るその写真が、さらなるハワイ沼の深みに誘うでしょう!

■著者プロフィール

TOMOHITO ISHIMARU(マル)
東京で13年間のカメラマン生活を経て2014年ハワイに移住。雑誌、ガイドブック、広告の撮影のほか、ウェディングや家族向けの撮影ツアーも開催。またハワイ旅行者向けの撮影ガイドツアーも不定期で行なっている。2025年6月に日本からヨーロッパまで1年間かけてユーラシア大陸をキャンピングカーで横断する旅へと出発した。

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