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大塚 恵美子
20年以上の海外在住経験を持ち、航空会社、在中国日本大使館、上海の経営企画・会計系コンサルティングファームを経て2022年にアイ・シー・ネットに入社。観光・教育・民間企業進出支援など幅広い分野で企画運営に従事。英語に加え中国語にも対応。現在は国際連合工業開発機関(UNIDO)のプロジェクトでウクライナ避難民支援や、経済産業省事業で日本企業のキルギス進出支援に携わる。
カンボジアはプライベートも含めて4回目の訪問。訪れるたびに感じるのは、町の勢いと人の温かさです。首都プノンペンのエネルギー、そして世界遺産・アンコール遺跡群の圧倒的な存在感。近年は中国資本の流入が加速し、町には中国語の看板や高層ビルが次々と増え、バイクが行き交う活気ある光景とともに、急速な変化を肌で感じます。日本は、ユネスコの日本信託基金などを通じた文化遺産保護支援に加え、日本政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)やアプサラ機構による調査・保存修復、カンボジア人専門家の育成や技術移転といった形で、長年にわたりアンコール遺跡群の保全に関わってきました。現地の風景や文化に触れると、この国の奥行きがより鮮やかに見えてきます。
今回の出張先は首都プノンペンと、アンコール遺跡群で知られるシェムリアップ。現地プログラムの運営支援のため約1週間滞在しました。
カンボジアの2月は乾季で比較的過ごしやすいといわれますが、日中は32〜33℃まで上がる日も多く、日差しは日本の真夏級です。水分・塩分補給、帽子、休憩を徹底して、「次の目的地は日陰!」というくらいに、熱中症対策には注意が必要です。
プノンペンの町を歩いていると、道端にはマンゴーやドラゴンフルーツを山積みにした果物屋台、軒先に豪快に吊るされた塊肉、どこからともなく料理の香りがただよって、町全体がまるで食の市場のような活気に包まれています。値段交渉をしながら買い物を楽しむ地元の人々の姿も日常の風景です。
通りを歩いていると、元気な子どもたちが行き交い、目が合うとにこっと笑ってくれることもあります。その無邪気な笑顔に、こちらが元気をもらう瞬間が何度もありました。観光地だけでなく、こうした日常のワンシーンにこそ、カンボジアの魅力があると感じました。
カンボジアでぜひ体験してほしいのが、音楽と踊りの文化です。伝統舞踊には、王宮文化に由来する優雅な古典舞踊や、地域の暮らしに寄り添う民俗舞踊があります。結婚式やお祝いの場でよく踊られる「ラムヴォン」は、円になってゆっくり回りながら手振りを合わせるダンス。ステップは難しくなく、見よう見まねで参加できます。たとえ言葉が通じなくても、同じ音楽に身をゆだね、同じステップを踏むだけで、一気に距離が縮まります。そんな瞬間が、私はとても好きでした。
こうした伝統舞踊は、観光客でも気軽に楽しめます。プノンペンやシェムリアップの町なかのレストランでは、ディナーショーとして伝統舞踊を観覧でき、体験も可能です。アマゾンアンコール(Amazon Angkor)では、クメール料理のバイキングを楽しみながら、きらびやかな衣装をまとったダンサーたちの舞を堪能できるので、カンボジアの夜の過ごし方としておすすめです。
■アマゾンアンコール(Amazon Angkor)
住所:Krous Village, Svay Dangkum, Angkor Wat, Siem Reap, Kingdom of Cambodia.
営業時間:10:00~22:00
定休日:なし
URL:https://www.amazon-angkor.com/
プノンペンにいる若者たちはとてもいきいきしていて、「これから自分たちがカンボジアを盛り上げるんだ」という前向きなエネルギーが伝わってきます。厳しい歴史を生き抜いてきた人たちから、当たり前が当たり前ではないことに改めて気づかせてもらえる場所、カンボジア。家族と食卓を囲めること、学校で学べること、日々の暮らしを当たり前に送れること…忙しい毎日のなかで置き去りにしがちな、そんな大切なものをそっと思い出させてくれる素敵な場所です。
アイ・シー・ネット株式会社では、新興国・途上国150ヵ国以上で社会課題の解決を行っています。下記のサイトで事業内容を紹介していますので、ぜひご覧ください。