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バルカン半島に位置するセルビアは、ヨーロッパのなかでもあまり知られていない秘宝のような国。歴史的な遺産や美しい自然景観に恵まれ、多様な文化が共存しており、冒険心をくすぐられるはず。首都ベオグラードは、東西の文化が交わる場所として繁栄し、古代の雰囲気と近代的なナイトライフを同時に楽しむことができる。特筆すべきは自然美で、広大な森林、ドナウ川、ドラマチックな山岳地帯などが見どころ。セルビアの料理も、バルカン半島ならではの豊かでユニークな味わい。歴史、自然、グルメを愛する旅行者にとって、これから注目度が高まりそうな国だろう。

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観光スポット情報

観光のポイント

  • ベオグラードで歴史を感じる

    セルビアの首都ベオグラードは、古代と現代が融合したエネルギッシュな都市。カレメグダン公園の丘の上に建つベオグラード要塞は、ドナウ川とサヴァ川が交わる場所に建っており、何世紀にもわたる戦いの歴史を物語る場所だ。ここから望む景色は絶景で、夕暮れ時は特に美しい。公園には歴史的な建造物や博物館もあり、セルビアの歴史をより深く学ぶことができる。また、ベオグラードは夜も活気に満ちている。カフェやバーでリラックスしたり、地元の人々と交流したりするのも楽しい時間になるだろう。古い建物が並ぶストリートと、モダンな文化のコントラストが魅力的なこの町は、ユニークな刺激に満ちている。

  • ドナウ川クルーズを楽しむ

    ドナウ川は、遠くから眺めるだけでなくクルーズで楽しむのもおすすめ。ベオグラードから出発し、川沿いの都市や村、城、自然保護区をゆったりと巡ることができる。なかでも鉄門と呼ばれるヨーロッパで最も長く深い峡谷は、ドナウ川クルーズのハイライト。クルーズのルートによっては、ゴルバツ要塞やレペンスキ・ヴィルなどの歴史的な遺跡を訪れることも。セルビアの自然と文化にどっぷり浸ることができ、美しい風景と豊かな時間を過ごすことができる。

  • フルシュカ・ゴラの修道院巡りとワインテイスティング

    北部のフルシュカ・ゴラは、セルビアの宝石と称されるほど美しい自然が魅力。古くから修道院が建てられてきた神聖な場所であり、宗教の歴史も感じられるエリアだ。歴史深い修道院群は、現在でも宗教的な行事や祈りの場として使用されているのだそう。また、このエリアはワインの産地としても有名で、地元のワイナリーを訪れてフルーティーなワインを試飲するのも楽しみのひとつだ。緑豊かな自然のなかで過ごすひとときは、心を落ち着かせるだけでなく、セルビアの文化の奥深さにも触れられる貴重な体験になるだろう。

  • タラ国立公園で大自然を満喫

    西部に位置するタラ国立公園は、冒険心を満たす大自然の宝庫だ。広大な森林地帯と深い渓谷、エメラルドグリーンの川が織りなす景色は絶景。アウトドアアクティビティも充実しており、公園内には290kmものハイキングコースや75km以上の自転車ルートが整備されている。特に人気があるのは、ドリナ川でのラフティングやボートアクティビティだ。また、公園内には1200種類近くの植物、140種類以上の鳥類、60種類の哺乳類などが生息し、クマの観察ツアーも人気。バンスカ、ビリェスカ・ステナなど絶景を楽しめる展望台もある。自然のなかで五感を解き放とう。

  • 地元の料理とラキヤを楽しむ

    セルビアの料理は、バルカン半島ならではの豪快で心温まる味わいが魅力だ。料理にはトルコ料理やハンガリー料理の影響も見られ、伝統的に肉料理をよく食べる。セルビアを代表する味といえば、セルビア風ハンバーガーのプリェスカヴィツァ(プレスカヴィッツァ)や、ソーセージ風のチェバプチチといった肉料理。養豚が盛んで、豚肉もよく登場する。食事と一緒に提供されるパンやサラダもシンプルながらおいしい。また、セルビアを訪れたなら地元の蒸留酒ラキヤを試さない手はない。フルーツを原料とした蒸留酒で、特にスロイヴォヴィツァ(プラムのラキヤ)はセルビア自慢の味だ。

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