スイスのコンセント事情、変換プラグや変圧器のポイントと充電できる場所

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年4月2日
公開日
2025年4月2日
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スイスはその美しいアルプス山脈や絵画のような湖、歴史的な都市といった多彩な魅力で旅行者を惹きつける国だ。さらに、スキーやハイキングなどのアウトドアアクティビティも豊富で、四季折々の風景を堪能しながら過ごすことができる。また、スイスの都市部では最新の技術や設備が整っているので、安全で快適な旅を楽しめるだろう。しかし、訪れる前には現地の電力事情についても知っておくことが重要。特に日本とのコンセントタイプや電圧の違いに注意する必要がある。

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スイスでは変換プラグや変圧器が必要か

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スイスを旅行する際には変換プラグが必要。スイスのコンセントタイプはCタイプとJタイプで、日本とは異なるため、日本の電化製品をそのまま使用することはできない。ただし、JタイプにはCタイプのプラグを差し込むことができるので、Cタイプの変換プラグだけ持参すれば問題ない。また、電圧は220~230Vであり、日本の100V用電化製品を直接使用すると故障の原因になるため、変圧器も必要となる場合がある。特に、ドライヤーやヘアアイロンなどの電熱製品は高電圧に対応していないケースが多く注意が必要。スマートフォンやパソコンなどの機器は100V~240Vに対応しているので問題なく利用可能だ。

スイスのコンセントタイプは2種類

Cタイプ

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Cタイプのコンセントは2本の丸ピンを持ちアースがない。この形状はヨーロッパ全域で広く使用されており、他の地域でも見かけることがある。日本のAタイプとは形状が全く異なるため変換プラグが不可欠。BタイプやSEタイプとも似ているが、ピンの太さや幅が微妙に異なる点に注意。

Jタイプ

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スイスやリヒテンシュタインで使用されているプラグで3本の丸ピンが特徴。中央のピンがアースとなっている。JタイプのコンセントにはCタイプのプラグを挿入できるため、Cタイプの変換プラグのみで十分だ。

変換プラグのポイント

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変換プラグには単体プラグとマルチプラグがあるが、スイスに持っていくなら単体プラグがおすすめ。それぞれのメリットとして、単体プラグは軽量で持ち運びが簡単。マルチプラグは複数の国で使用できる汎用性が高いが、その分重くなりがち。スイスのみを訪れるならCタイプの単体プラグだけで十分対応可能。他の国、特にヨーロッパ以外にも訪れる予定があるなら多様なコンセントに対応できるマルチプラグが便利だ。どちらを選ぶにせよ、準備を怠らないようにしよう。

地球の歩き方オンラインショップでも、変換プラグを取り扱っているので参考にしてほしい。

変換プラグと一緒にあると便利なもの

モバイルバッテリー

スイスには美しい自然や観光スポットが多く、特にハイキングやスキーなどアウトドアアクティビティを楽しむ際には、スマホやカメラのバッテリー切れを防ぐモバイルバッテリーは必須アイテムだ。山岳地帯ではコンセントが見つかりにくい場所も多いため、携帯しておけば安心。

複数ポートのあるUSB充電器

ホテルの部屋にコンセントが少ないことも多いため、ひとつのコンセントで複数のデバイスを充電できるUSB充電器は便利。スイスの歴史的建造物が点在する都市部の宿泊施設では、特にコンセントが限られている場合が多い。複数ポートがあることでスマホ、タブレット、カメラなどを一度に充電でき時間を節約できる。また、観光から帰ってすぐに全ての機器を同時に充電できるので、翌日の観光にも万全に備えられるだろう。

延長コード付き電源タップ

スイスでは古い建物を改装したホテルも多く、ベッドサイドにコンセントがなかったり、コンセントの位置が不便だったりすることがある。このような時に延長コード付き電源タップがあると便利だ。複数ポートのあるUSB充電器も併用すれば、さらに複数のデバイスを同時に充電できるため、家族や友人と旅行する際はどちらも重宝する。

変圧器のポイント

スマホ・スマートウォッチ・パソコン

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旅行や観光中、これらのデバイスは情報収集や連絡手段として欠かせない。特にスイスでは、地図アプリや翻訳アプリを使って移動したり、観光スポットの詳細を調べたりする場面で大いに役立つ。多くのスマホ、スマートウォッチ、パソコンは100V~240Vに対応しているため変圧器は不要だが、必ず事前に確認しておこう。

デジタルカメラ・アクションカメラ

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スイスの美しい風景や歴史的建造物を記録するために、これらのカメラは非常に重要。山岳地帯や都市部での撮影には一眼やミラーレスなどのデジタルカメラが、スキーやハイキングの際にはGoProなどのアクションカメラが活躍する。こちらも多くは100V~240V対応だが、バッテリーチャージャーが特殊な場合があるため注意が必要。予備バッテリーを持参すると安心。

ドライヤー・ヘアアイロン

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これらの美容家電は、特に髪にこだわる旅行者にとっては必需品。ホテルの備え付けドライヤーが使いづらかったり、ヘアアイロンが備わっていなかったりすることがあるため、自分のものを持参することもあるだろう。ただし、多くの日本製ドライヤーやヘアアイロンは100V専用なので変圧器が必要になる。

変圧器を選ぶ際には、まず自分の美容家電の消費電力を確認し、それに対応した変圧器を選ぶことが大切だ。また、変圧器が連続使用に耐えるかどうかも重要。特に高温になる美容家電の場合、安全性を確保するために信頼性の高い製品を選ぶことが望ましい。

シェーバー

特に男性の身だしなみには欠かせないアイテム。旅行先でも清潔感を保つために重要。最近のモデルは100V~240V対応でそのまま使えるものが多いが、古いモデルについては事前に確認しておくこと。

スイスで充電できる場所

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スイス旅行中にデバイスの充電が必要になることはよくある。空港、カフェ、ホテルなど、多くの場所で充電が可能だが、その際にはいくつかの注意点や気を付けるべきことがある。特にUSBポートでの充電はセキュリティ上のリスクがあるため避けたいところ。USBポートで充電する必要がある場合は、充電時にデータ通信を遮断するUSBデータブロッカーや充電専用のUSBケーブルを使用すると良い。

空港

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スイスの主要空港ではロビーやラウンジに充電ステーションが設置されており、フライトの合間に充電可能だ。人気の観光シーズンや混雑時は譲りあって使用するようにしよう。空港内では無料WiFiも利用できるがセキュリティには十分注意すること。

カフェやレストラン

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ジュネーヴチューリヒなどの都市部では、多くのカフェやレストランが充電用のコンセントを提供している。名物のフォンデュや美味しいスイスチョコレートを堪能しながら、スマートフォンやカメラなどのデバイスを充電できるため一石二鳥だ。ただし、カフェやレストランによっては利用時間に制限があり、また、人気のカフェや観光シーズンには混雑も予想されるので、充電のための長居は避けるべきだ。

ホテル

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多くのスイスのホテルでは、客室内に充電用のコンセントが備え付けられているため、安心してデバイスを充電できる。また、高級ホテルや観光地周辺のホテルの部屋では、USBポートが利用できる場合もあるが前述の対策をしたうえで利用しよう。スイスでは都市部だけでなく、美しい山岳リゾート地でも同様に充電環境が整っていることが多く、例えばアルプスの絶景を楽しむために訪れるツェルマットやサン・モリッツなどのホテルでも、快適に過ごせる設備が揃っている。

ホテルについてはbooking.comで詳細を確認できるので参考にして欲しい。

鉄道

特にインターシティなどの長距離列車の座席には電源設備が付いていおり、アルプスの美しい景色を眺めながらデバイスを充電できる。ただし全ての列車、全て座席に設置されているわけではないため、利用する際は事前に確認しておくと安心だ。他にも、氷河急行などの観光列車でも同様に充電設備が整っている場合がある。

トラム

スイスの最新のトラムにはコンセントが設置されている車両もある。移動中に充電ができるため非常に便利だが、全ての車両に設置されているわけではないので注意が必要。

変換プラグや変圧器を忘れた、なくした場合

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スイス旅行中に変換プラグや変圧器を忘れたり、なくしたことに気づいた場合でも慌てる必要はない。まず宿泊しているホテルのフロントで貸し出しサービスがあるか確認するとよい。多くのホテルでは外国人観光客向けに変換プラグや変圧器を貸し出している。

もしホテルでの貸し出しが難しい場合には、近くの電化製品店や空港内のショップで購入することも検討しよう。大都市のチューリヒやジュネーヴ、バーゼルなどには大型家電量販店があり、観光地周辺にも観光客向けの商品を取り扱っている店舗が多い。

借りる際の注意点としては、返却方法や料金について必ず確認すること。一部のホテルではデポジット(預り金)が必要な場合があり、紛失や破損時にはその費用が発生することもある。購入する場合は、適切な変換プラグや必要なデバイスに応じた変圧器を選ぶようにしよう。

安心してスイスの旅行を楽しもう

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スイスの美しいアルプスの風景や歴史的な街並みを満喫するために、事前準備をしっかり行い、電力事情に気を付けてさらに快適な旅を楽しんでほしい。

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