イタリアの8月の気候の特徴と服装の注意点、東京との比較

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年1月7日
公開日
2025年1月7日
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イタリアの8月は青空が広がる夏真っ盛りの季節だ。観光名所が多いローマやフィレンツェ、ファッションの街ミラノ、南イタリアの情熱を感じられるナポリはそれぞれ独特の魅力に満ちている。日中は30℃を超える暑さになることが多いが湿度が低くカラッとした気候が特徴的だ。屋外での観光にはサングラスや帽子が欠かせないが、夕方からは過ごしやすい涼しさが訪れる。イタリアならではの文化や歴史を感じながら地中海の夏の魅力を存分に楽しめる時期。観光もショッピングも8月のイタリアでは忘れられない体験が待っている。

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イタリアの8月の気候の特徴

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8月のイタリアは全土で夏らしい天候が続く。北部のミラノは平均気温が20~30℃、中央部のローマやフィレンツェは25~35℃とさらに暑く、南部のナポリでは30℃を超える日も少なくない。降水量は少なくカラッとした空気が特徴。日中は観光地が暑さで混み合うため早朝や夕方に活動すると快適に過ごせる。

上旬は真夏のピークで日中は30℃を超える。ローマやナポリでは強い日差しを避けるため、日中は屋内観光がおすすめ。湿度が低いが帽子や日焼け止めが必須。中旬は観光地が夏休みの観光客で最も混雑する時期。フィレンツェなど内陸部は蒸し暑さが強まるが、ミラノやナポリは夕方になると涼しさを感じられる。下旬は気温が若干下がり始め朝晩の涼しさが心地よい。屋外での観光が快適になるためテラス席での食事や散策が楽しめる。

イタリアの8月の服装

メンズ

ジャケット/アウター
朝晩の涼しさや冷房対策に軽めのリネンジャケットやカーディガンを持参すると便利。特にミラノやフィレンツェの夜間に重宝する
トップス
通気性の良いコットンやリネン素材の半袖シャツやポロシャツが最適。ナポリやローマなど日差しが強い地域では薄手の長袖シャツもおすすめ
ボトムス(パンツ)
チノパンやリネンパンツなど軽量で動きやすいものを。ローマやナポリでは涼しさを重視したショートパンツも活躍する
シューズ
石畳が多い街では歩きやすいスニーカーが必須。ミラノではカジュアルなローファーも活躍。ビーチエリアを訪れる場合はサンダルを用意

レディース

ジャケット/アウター
冷房が効いた屋内施設や夕方以降の散策用に、軽いショールや薄手のカーディガンを用意。フィレンツェやミラノの美術館では冷房が強め
トップス
ノースリーブや軽やかなブラウスが涼しく快適。宗教施設を訪れる際には肩を隠せるストールを持参
ボトムス(パンツ/スカート)
ロングスカートやクロップドパンツが動きやすくおしゃれ。ナポリではカジュアルなショートパンツも適している
ワンピース
コットンやリネン素材のワンピースが観光地にも街歩きにも最適。ローマではエレガントなデザインが映える
シューズ
スニーカーやフラットサンダルが石畳に適している。ミラノでは少しフォーマルなデザインもおすすめ

8月に訪れる際のポイント

日差し対策を徹底すること

イタリアの8月は日差しが非常に強く、特にローマやナポリなど日陰が少ない観光地では注意が必要だ。日焼け止めや帽子、サングラスは必須で、肌を守るため薄手の長袖シャツもおすすめ。観光中に頻繁に水分補給を行い、熱中症を予防することが大切だ。屋外観光では小型の折りたたみ日傘やモバイルファンを持参するとさらに快適に過ごせる。

屋内外の温度差に注意

8月のイタリアでは冷房が効いた屋内と外気温の差が大きい。電車や美術館、ホテルでは寒く感じることもあるため、軽めのジャケットやショールを携帯するのがおすすめだ。日中に比べて涼しくなる夕方以降、夜間の散策や食事の際にも活躍する。特にミラノやフィレンツェのような内陸部では朝晩の涼しさに備えることが重要。

宗教的なマナーに配慮した服装選び

教会や大聖堂を訪れる際には露出を控えた服装が求められる。特に肩や膝を覆う服装が必要な場合が多い。女性はストールやカーディガンを用意し、男性は膝丈以上のパンツを着用することが推奨される。これらの場所では服装マナーを守らないと入場を断られる場合があるため注意が必要。軽量で持ち運びやすいアイテムを準備しておくと便利だ。

8月のイベントや祝祭に関する気候と服装の注意点

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8月のイタリアは8月15日の「聖母被昇天祭(フェッラゴスト)」の祝日を中心に多くのイベントが開催される。ローマの街角コンサートやフィレンツェの屋外アートイベントなどがあり観光地が特に賑わう。日中は強い日差しの下で過ごすことが多いため涼しい服装と水分補給が重要だ。一方で夜は冷え込む場合があるためカーディガンなど軽い上着も必要。屋外イベントでは快適なサンダルや帽子、モバイルファンなども便利だ。

エリアごとの8月の気候の特徴

ローマの8月の気候の特徴と東京との比較

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ローマの8月は真夏の暑さが続く。日中の気温は平均で30~35℃に達し東京より湿度が低いが日差しが強烈だ。夜間は20℃台まで下がり比較的涼しさを感じられる。降水量はほとんどなく乾燥した晴天が続く日が多い。観光地は石畳が多いため歩きやすい靴が必須だ。東京と比べると湿度の少なさが快適さを増すが、屋外では日焼け止めや帽子が欠かせない。また冷房の効いた屋内施設に入ると肌寒さを感じることもあるため、軽めの羽織るものを用意しておくと良い。観光時には早朝や夕方の時間帯を活用し昼間のピークの暑さを避けることもおすすめだ。

フィレンツェの8月の気候の特徴と東京との比較

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フィレンツェの8月は内陸部特有の暑さが感じられる季節だ。日中の気温は30~35℃に達し東京と同じくらい暑いが湿度が低く乾燥しているため過ごしやすい。一方で朝晩は20℃前後と涼しく冷房が効いた屋内との温度差に注意が必要だ。降水量は少なく快晴が多いが強い日差しに対する対策が求められる。街並みが石畳であるため歩きやすい靴が重要。歴史的建造物や教会を訪れる際には服装マナーを守り肩や膝を隠せるストールや軽い上着を持参すると良い。東京と比べて朝晩の涼しさが際立つため薄手のカーディガンがあると安心だ。

 

ミラノの8月の気候の特徴と東京との比較

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ミラノの8月は北イタリアの都市らしく穏やかで日中の気温は25~30℃前後。東京に比べて湿度が低く爽やかな暑さを感じられる。朝晩の気温は20℃以下になる日もあり昼夜の気温差が大きい点が特徴だ。降水量は少なく雨が降る日はほとんどない。観光時には軽い服装が基本だが夕方以降は薄手のジャケットやショールが必要になることがある。ファッションの街らしく美術館やブランド店を訪れる際にはおしゃれな服装が適している。東京と比べて過ごしやすい気候で、散策やショッピングを存分に楽しむことができる季節だ。

ナポリの8月の気候の特徴と東京との比較

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ナポリの8月は地中海性気候が際立ち日中は30~35℃まで気温が上がる。東京と比べると湿度が低く海風のおかげで過ごしやすいが日差しは非常に強い。降水量はほとんどなく晴れの日が続く。観光ではカプリ島やポンペイなど屋外でのアクティビティが多いため帽子やサングラス、日焼け止めは欠かせない。夜間は20℃台に下がりテラス席での食事や散策が快適に楽しめる。東京の蒸し暑さとは異なり乾燥した暑さの中で観光ができる点が魅力的だ。動きやすい靴を履き水分補給を心がけながら観光を楽しもう。

8月前後の気候の特徴と服装

8月のイタリアを楽しむために気候や服装の準備は万全にしたいところだが、旅行の時期が8月前後になる場合、他の月の情報も参考にすると計画がよりスムーズになる。6月や7月の夏の始まりから盛りにかけての情報、9月や10月は秋の訪れを感じる時期の気候と服装のポイント。旅行日程を決める際や気温差に合わせた服装を準備する際にぜひ参考にしてみてほしい。

忘れられない夏のイタリア旅を

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夏の日差しに輝くイタリアの8月は、歴史と文化が色濃く残る街並みや大自然を存分に楽しめる絶好の季節だ。ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ナポリといった個性豊かな都市で過ごす時間はまるで映画の中の一場面のよう。カラッとした気候に合った涼しい服装を選び、イタリアならではのイベントや美食を楽しむ準備を整えよう。夏のイタリア旅はきっと忘れられない思い出になるはずだ。

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