イタリアの7月の気候の特徴と服装の注意点、東京との比較

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年1月7日
公開日
2025年1月7日
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7月のイタリアは太陽の光が降り注ぎ夏の訪れを肌で感じられる季節だ。ローマやフィレンツェでは歴史的建造物が青空に映え、ミラノでは都会的な雰囲気と夏のファッションが楽しめる。ナポリでは地中海の爽やかな風を感じながらピザや海の幸を堪能するのも良い。昼間は暑さがピークになるが朝晩は比較的過ごしやすい時間があり、街歩きや観光に最適な時期だ。各都市のカフェや広場ではアイスクリームや冷たいドリンクを楽しむ人々の姿が溢れ活気に満ちている。文化、グルメ、ショッピング、歴史、どれを取っても充実した体験が待っている。

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イタリアの7月の気候の特徴

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7月のイタリアは全体的に夏本番を迎え全国的に気温が高い。平均気温は20~30℃前後で特に日中は30℃を超える日も多い。降水量は少なく乾燥した晴天が続き湿度の高い日本の7月に比べ過ごしやすいが、日差しが非常に強い点には注意が必要だ。

上旬は晴天が多く気温は25~32℃程度。観光地では日中の暑さ対策が必要だが、朝晩は20℃前後と涼しさを感じられる。中旬は夏のピークに差し掛かり日中の気温が33℃を超えることもある。雨はほとんど降らないが時折短時間の夕立が発生する可能性も。下旬は中旬同様に暑さが続くが徐々に夕方以降の気温が下がり始める。乾燥しているため体感的には日本の猛暑よりも過ごしやすい。

屋内はエアコンが効いている場所が多いが、歴史的建造物ではエアコンがないことも。観光は涼しい朝や夜を活用しよう。

イタリアの7月の服装

メンズ

ジャケット/アウター
イタリアの7月は暑いが朝晩やエアコンの効いた屋内では涼しく感じることがある。リネン素材の軽量ジャケットやカーディガンを用意すると便利。宗教施設や高級レストランではジャケットが求められる場合もある
トップス
通気性の良いTシャツやポロシャツが基本。特に観光地では吸湿速乾素材がおすすめ。ミラノなどでは、シンプルながらも洗練されたデザインが好まれることも
ボトムス(パンツ)
軽量なチノパンやリネンパンツが快適。観光地ではカジュアルなハーフパンツも許容されるが、高級レストランや宗教施設では避けた方が良い
シューズ
石畳が多いので歩きやすいスニーカーやローファーが最適。ビーチやカジュアルな場面ではサンダルも便利だが宗教施設では控えるべき

レディース

ジャケット/アウター
薄手のカーディガンやストールが重宝する。冷房の効いた屋内や夜間の観光時に活躍するほか宗教施設で肩を覆う際にも役立つ
トップス
ノースリーブや半袖のトップスが快適だが宗教施設を訪れる際には肩を隠せるものを用意。通気性の良い素材が理想的
ボトムス(パンツ/スカート)
観光地ではショートパンツやフレアスカートが人気。ミラノやフィレンツェではエレガントなクロップドパンツも選択肢に。宗教施設では膝を覆う丈が必要
ワンピース
リネンやコットンのワンピースは涼しく街歩きやレストランで活躍。フィレンツェやナポリでは華やかなデザインも映える
シューズ
スニーカーやフラットサンダルが実用的。石畳や坂道を歩くことが多いのでクッション性のある靴が快適。ヒールは避けた方が無難

7月に訪れる際のポイント

強い日差しに備える

7月のイタリアは日差しが非常に強く特に午後は紫外線がピークを迎える。帽子やサングラス日焼け止めは必携だ。観光中は直射日光を避けるため日陰を選んで歩くか、日中の観光を避け朝や夕方の時間帯に計画を集中させるとよい。また、薄手で通気性の良い長袖を着用することで、日焼け対策とともに涼しさを保つことができる。こうした準備を怠ると日焼けによる疲労や体調不良を招く恐れがあるため、十分注意してほしい。

屋内外の温度差に注意

7月のイタリアでは屋外が暑い一方、屋内施設や電車内ではエアコンが効きすぎていることがある。観光地の多くは薄着で過ごせるが、博物館やレストランなど室内では肌寒く感じる場合もある。軽いカーディガンやストールを持参することで寒暖差への対策が可能だ。また教会などでは肩や膝を覆う服装が求められることが多いため、服装選びの際に考慮する必要がある。

宗教的な場では敬意を表し適切な服装で

イタリアの教会や宗教施設を訪れる際には服装マナーに注意が必要だ。多くの施設では肩や膝を露出する服装が禁止されており、特に観光名所であるドゥオーモなどでは厳しくチェックされる。ノースリーブやショートパンツでは入場を断られる場合もあるため、ストールや軽いカーディガンを用意しておくと便利だ。また足元はビーチサンダルよりも閉じた靴や控えめなサンダルを選ぶのが無難。宗教的な場では敬意を表し適切な服装で訪れることが大切だ。

7月のイベントや祝祭に関する気候と服装の注意点

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7月のイタリアでは各地で夏の祝祭が開催される。パレルモの「聖ロザリーアのフェスティーノ」は守護聖人を称える壮大な祭りで、山車の行列や花火が見どころだ。昼間は気温が30℃を超えることが多く帽子やサングラス、日焼け止めを使用し通気性の良い服装で参加するのがおすすめ。一方で夜間や屋内施設では気温が下がるため薄手のカーディガンを用意すると快適だ。またシエナの「パリオ」は中世から続く裸馬競争が魅力。伝統衣装でのパレードも行われるため観覧時には動きやすい靴が必須。宗教的行事を伴う祭りでは肩や膝を覆う服装が求められる場合もあるためストールなどで対応しよう。祭りを最大限楽しむために服装と暑さ対策をしっかり整えたい。

エリアごとの7月の気候の特徴

ローマの7月の気候の特徴と東京との比較

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ローマの7月は真夏の気候で日中の平均気温は25~32℃、時には35℃を超えることもある。東京と比較すると湿度が低く乾燥した暑さが特徴だ。降水量は少なく雨の心配はほとんどないが、日差しが非常に強いため帽子やサングラスは必需品。観光中は薄手で通気性の良い服装を心掛、朝夕の涼しい時間帯を活用するのが賢明だ。石畳の道が多いため歩きやすい靴を選ぶと快適。エアコンの効いた博物館や教会を訪れる際には軽い上着が役立つ。宗教施設では肩や膝を覆う服装が求められる場合があるため、服装選びにも注意が必要だ。

フィレンツェの7月の気候の特徴と東京との比較

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フィレンツェの7月は日中の平均気温が30℃前後、朝晩は20~25℃程度で東京の蒸し暑さに比べて湿度が低い。降水量は少なくほぼ連日晴天が続く。街中は観光客で賑わい石畳が多いためスニーカーやクッション性のある靴が必須。日中は日差しが強く帽子やサングラス、日焼け止めを携帯し冷たい飲み物で水分補給を忘れずに。屋内施設ではエアコンが効いているが歴史的建造物には冷房設備がない場合もあるため、体温調節ができる服装が必要だ。教会などを訪れる際は肩や膝を覆う服装を心掛けることが大切。

ミラノの7月の気候の特徴と東京との比較

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ミラノの7月は日中の平均気温が30℃前後で、湿度が低いため東京よりも過ごしやすい。降水量は少ないが稀に短時間の夕立がある。ファッションの中心地でもあるミラノでは通気性の良いスタイリッシュな服装が似合う。日中は強い日差しを避けるため帽子やサングラスが活躍する。エアコンの効いたデパートや美術館を訪れる際には軽いカーディガンを持参すると便利。足元は石畳や舗装が荒い道を歩くこともあるため、歩きやすい靴がおすすめ。夏のミラノを快適に過ごすには暑さと移動の両方に配慮した服装が鍵だ。

ナポリの7月の気候の特徴と東京との比較

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ナポリの7月は地中海性気候が特徴で日中の平均気温は28~32℃、朝晩は25℃前後まで下がる。湿度が低く東京の蒸し暑さに比べると快適だ。降水量は非常に少なく連日晴天が続くため観光に最適な時期といえる。ただし強い日差しへの対策が必須で帽子や日焼け止め、サングラスが必要だ。カプリ島やアマルフィ海岸への訪問を計画する場合は軽装とともにビーチ用の服装や履物も用意しておくとよい。石畳が多い市街地を歩く際には歩きやすい靴を選ぶこと。カジュアルながらも品のある服装で地元の雰囲気を楽しむのがおすすめだ。

7月前後の気候の特徴と服装

7月のイタリアは真夏の魅力を楽しめる季節だが、訪問月によって気候や服装のポイントが変わる。春の穏やかな気候が楽しめる5月や6月、真夏のピークを迎える8月、秋の心地よい風を感じる9月。それぞれの月に適した服装や観光のヒントをチェックし、季節ごとの特徴を知ることでより快適で充実した旅を実現できるだろう。

イタリアの夏を楽しむ準備を整えて出発しよう

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7月のイタリアは観光、文化体験、イベント参加に最適な季節だ。暑さ対策を万全にしつつ教会や高級レストランではマナーを守った服装を意識すれば快適に過ごせる。歴史と現代が交錯するイタリアの魅力を存分に味わうチャンスだ。この夏イタリアの空の下で特別なひとときを。

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