イタリアの6月の気候の特徴と服装の注意点、東京との比較

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年1月7日
公開日
2025年1月7日
©︎iStock

6月のイタリアは旅に最適な季節だ。初夏の訪れを迎え都市や地方の風景が鮮やかな色彩で輝く。ローマでは歴史的な遺跡が青空に映え、フィレンツェではルネサンスの香りが漂う街並みが一層魅力的に見える。ミラノは洗練された街のエネルギーを感じ、ナポリでは地中海の陽気な雰囲気が旅人を迎える。この時期気温は暖かく晴れの日が多いため観光や散策にぴったりだ。街歩きだけでなく各地で開催されるイベントや祭りも楽しめる。夏の始まりを告げるこの季節にイタリアの魅力を存分に堪能しよう。

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イタリアの6月の気候の特徴

6月のイタリアは初夏の爽やかな気候が広がる。平均気温は北部で15~25℃、中部で17~27℃、南部では20~30℃程度と地域ごとに差があるものの全体的に暖かい。降水量は少なめで観光には非常に適した時期。日中は晴れ渡ることが多いが夜間はやや冷え込むことがあるため軽いジャケットが役立つ。日本の梅雨とは異なり湿度が低いのも快適さを増す要因だ。

上旬は日中20℃を超える日が多い。北部のミラノやフィレンツェでは朝晩に少し冷え込むこともあるため薄手のアウターを用意すると安心。中旬はさらに暖かくなりナポリでは海岸沿いの散策や日光浴が楽しめる季節となる。都市部では観光客が増え始めるため混雑を避けたいなら早朝の散策がおすすめ。下旬は夏本番に近づき南部では30℃近くまで気温が上がる日も増える。屋外活動を楽しむなら水分補給を忘れずに。都市部ではエアコンが効いている場所も多いが観光地の屋外は暑さ対策が必須。

イタリアの6月の服装

メンズ

ジャケット/アウター
ローマやフィレンツェでは朝晩の冷え込みに対応できる薄手のカーディガンやウインドブレーカーが活躍する。ミラノではスタイリッシュな軽量ジャケットも便利。ナポリなど南部ではほとんど不要だが夜間の涼しさに備えて持参すると良い
トップス
Tシャツやポロシャツが基本。日中は暑いため吸汗速乾性のある素材が快適だ。ミラノではおしゃれを意識した襟付きシャツもおすすめ
ボトムス(パンツ)
ローマやフィレンツェではチノパンやリネンパンツが快適。ナポリなど南部ではショートパンツも適している。石畳が多い都市では動きやすいデザインがポイント
シューズ
観光地では歩きやすいスニーカーが必須。ミラノではローファーやカジュアルシューズも人気だが石畳用にクッション性があるものが便利

レディース

ジャケット/アウター
朝晩の冷え込みやエアコン対策に軽いカーディガンやストールを用意しよう。ローマやフィレンツェでは軽量なアウターが便利
トップス
日中はノースリーブや半袖ブラウスが快適。ナポリでは涼しげなデザインが適しているが、寺院訪問時には肩を覆えるアイテムが必要
ボトムス(パンツ/スカート)
パンツはリネンやコットン素材がおすすめ。フィレンツェではミモレ丈スカートが動きやすくおしゃれ。南部では軽い素材のショートパンツも
ワンピース
日差しを避けつつ涼しさを保つため膝丈のワンピースが最適。寺院訪問時は上着やストールを併用しよう
シューズ
石畳の多い都市では歩きやすいスニーカーやサンダルが必須。ミラノではフラットシューズやおしゃれなサンダルも映える

6月に訪れる際のポイント

日差し対策を忘れずに

6月のイタリアは日差しが強く観光中に紫外線を浴びる時間が長くなるためしっかりとした日差し対策が必要だ。サングラスや帽子、SPF値の高い日焼け止めを用意しよう。日焼け止めは汗で落ちやすいため小まめな塗り直しが大切。また薄手で風通しの良い長袖シャツを選ぶと日差しを防ぎつつ快適に過ごせる。観光地によっては日陰が少ない場所もあるため、折りたたみ傘を携帯するのもおすすめだ。暑さ対策と日差し対策を万全にして観光を楽しもう。

適切な服装で寺院訪問を

イタリアでは多くの教会や寺院にドレスコードがある。肩や膝が露出する服装は避けるのがマナーだ。観光中に突然教会に立ち寄ることもあるため軽いストールを持ち歩くと便利。例えばノースリーブやショートパンツを着ていても、ストールを羽織れば簡単にドレスコードに対応できる。また寺院内は涼しい場合が多いので薄手のカーディガンを持参するのも良い。文化的な礼儀を守りながら快適に観光を楽しむ準備を整えよう。

朝晩の寒暖差に対応

6月のイタリアは日中は暖かいが朝晩はひんやりすることがある。特に北部や内陸の都市では昼夜の温度差が大きいので注意が必要だ。観光中は軽量で持ち運びやすいカーディガンや薄手のジャケットを準備すると安心だ。例えば日中はTシャツ1枚で過ごせても夕方以降は少し肌寒く感じることもある。ホテルから出発する際に小さなバッグに羽織物を入れておけば、寒暖差を気にせず快適に過ごせる。体調管理にもつながる重要なポイントだ。

6月のイベントや祝祭に関する気候と服装の注意点

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6月のイタリアでは各地で多彩な祭りが開催される。6月2日のイタリア共和国記念日では、ローマで軍事パレードが行われ市内は祝祭ムードに包まれる。この時期の平均気温は26℃前後で日中は暑さを感じるため軽装と帽子、サングラス、日焼け止めが必須。また日陰が少ない観覧場所もあるため日傘や折りたたみ椅子を準備すると便利だ。

6月24日にはフィレンツェ、ジェノヴァ、トリノなどでサン・ジョヴァンニを祝う祭りが催される。昼間のパレードや音楽イベント、夜の花火が見どころ。平均気温18~28℃で過ごしやすいが日中は30℃近くになることもあるため、通気性の良い服装と日差し対策を忘れずに。夜は涼しくなることもあり薄手のカーディガンやジャケットを持参しよう。

6月29日はローマの守護聖人、聖ペテロと聖パウロを祝う特別な日。ローマでは宗教行事やパレードや夜の花火が開催される。気温は20~30℃で日中の暑さが厳しいが夕方以降は涼しさが感じられる。暑さ対策に加え夜の観覧用に軽い上着を用意して快適に過ごそう。

エリアごとの6月の気候の特徴

ローマの6月の気候の特徴と東京との比較

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ローマの6月は平均気温18~28℃と暖かく日中は30℃近くになることも多い。東京の梅雨とは異なり湿度が低く晴天が続くのが特徴的だ。一方で朝晩は15~20℃ほどと冷えるため薄手のカーディガンやジャケットを携帯すると便利だ。屋外での観光が中心となるローマでは通気性の良い服装と歩きやすい靴が必須。日差しが強いためサングラスや帽子、日焼け止めを活用しよう。暑さ対策を整えて歴史が息づく古代都市の観光を満喫したい。

フィレンツェの6月の気候の特徴と東京との比較

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フィレンツェの6月は平均気温17~27℃で、朝晩は15℃前後まで冷え込むことがある。東京の湿度が高い梅雨に比べ乾燥していて過ごしやすい。石畳が広がる街並みを観光する際は履き慣れた靴が必須だ。日中の強い日差しには帽子やサングラス、日焼け止めを忘れずに。また夕方以降の涼しさに備え軽い上着やストールを持参するのがおすすめ。ルネサンスの美しい街並みを快適な服装で楽しもう。

ミラノの6月の気候の特徴と東京との比較

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ミラノの6月は平均気温15~25℃で、朝晩は10℃台まで冷え込むことがある。東京の蒸し暑い梅雨とは異なり、湿度が低く晴天が多い点が魅力だ。ファッションの街での観光では歩きやすい靴と軽快な服装を心掛けるのがおすすめ。日中の屋外散策では帽子や日焼け止めで日差し対策を忘れずに。朝晩の冷え込みに対応できるカーディガンや薄手のジャケットを用意して、快適な旅を楽しもう。

 

ナポリの6月の気候の特徴と東京との比較

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ナポリの6月は平均気温20~30℃と日中は夏のような暑さを感じる一方、夜間は20℃前後まで下がるため快適に過ごせる。東京の湿度の高い梅雨と異なり乾燥した地中海性気候が特徴的だ。海岸沿いや市街地を観光する際には、軽い服装と通気性の良い靴を選ぶと良い。日差しが非常に強いため帽子やサングラス、日焼け止めが必需品。暑さ対策をしっかり行い陽気な雰囲気と美しい景観を楽しみたい。

6月前後の気候の特徴と服装

6月のイタリアを楽しむならその前後の月の気候や服装もチェックしておくと、旅行計画がさらにスムーズになる。春の心地よい気候が広がる4月と5月の情報は初夏の訪れを感じる旅に役立つはずだ。さらに夏本番を迎える7月と8月の暑さ対策や服装のヒントも要確認。各月ごとの特徴を把握して最適な旅行プランを作り上げよう。

初夏のイタリアで、特別な思い出をつくろう

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6月のイタリアは気候も良く観光に最適な季節。各都市で異なる魅力を感じながら、服装や持ち物に気を配るだけでさらに快適に旅を楽しめる。壮大な遺跡、芸術的な街並み、地中海の陽光が織り成す特別なひとときを体験するため、今すぐ旅の計画を始めよう。

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