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アメリカの基本情報と観光ガイド・有名観光スポット
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アメリカの首都であるワシントンD.C.。この記事ではワシントンD.C.の基本情報から市内の交通手段、主要観光スポットまで、ワシントンD.C.について詳しく解説します。本記事をワシントンD.C.旅行の参考にして、充実した時間を過ごしてください。
ワシントンD.C.は、アメリカ東部に位置するアメリカの首都。ニューヨークから南西約370kmのポトマック川沿いに広がる都市で、市内には緑地や公園が点在しています。飛行機を利用するとニューヨークから約1時間20分、シカゴから約2時間弱、ロサンゼルスから約5時間強でアクセスできます。
アメリカ合衆国の独立後、1790年にポトマック川近くに首都が設立され、初代大統領ジョージ・ワシントンにちなんで「ワシントンD.C.」と名付けられました。連邦政府の直轄地として、どの州にも属さない「ワシントン・コロンビア特別行政区」に指定されています。町はフランス生まれの建築家ピエール・シャルル・ランファンによって設計され、碁盤の目状に整った道路網や緑豊かな公園都市が特徴。南北戦争や公民権運動の重要な舞台となり、現在も政治、歴史、文化の中心地として発展を続けています。
ワシントンD.C.にはホワイトハウスや国会議事堂などがあり、政治の中心地として世界的に知られていますが、数多くの博物館や美術館もあり、文化や芸術を満喫することもできます。世界最大の博物館群をもつスミソニアン協会の博物館や美術館、動物園が合わせて17あり、それらはすべて入場無料。町には緑が整備され、美しい自然も堪能できます。
ワシントンD.C.の治安は地域によって差があり、モールやデュポンサークル、ジョージタウンなどの観光エリアであれば、日中はほぼ比較的安全とされています。ただし、夜間や人通りが少ない場所、郊外の一部エリアでは犯罪の危険があり、注意が必要。スリや置き引きなどは観光エリアでも発生することがあるため、貴重品には常に気を配ることが大切です。基本的な防犯意識をもち、危険とされるエリアには近づかないようにしましょう。
日本とワシントンD.C.の標準時の時差は14時間で、ワシントンD.C.が日本よりも14時間遅れています。広大な国土をもつアメリカでは国内でも時差があり、本土では地域によって東部標準時、中部標準時、山岳部標準時、太平洋標準時の4つに分けられます。東海岸と西海岸では3時間の時差があるので、国内の移動時には注意が必要です。なお、アメリカでは一部の州を除いてサマータイムを実施しており、実施期間は毎年3月第2日曜~11月第1日曜まで、実施中は日本とワシントンD.C.の時差が13時間になります。
ワシントンD.C.があるアメリカ東部の気候は、1日のうちに何度も天候が変化するのが特徴。ワシントンD.C.の緯度は仙台市に近く、仙台市あたりの気温を参考にするとよいでしょう。夏は高温多湿で蒸し暑いですが、屋内では冷房が効いていて寒く感じることも。春と初秋は最も過ごしやすい季節で、観光に最適なシーズンです。1年を通して降雨があるため、折りたたみ傘などを携帯するのがおすすめ。
ワシントンD.C.周辺には、以下3つの空港があり、ダレス国際空港には日本から毎日直行便が運航しています。
日本からワシントンD.C.の所要時間は、直行便を利用する場合、行きは約12時間45分、帰りは14時間強。ダレス国際空港、レーガン・ナショナル空港、ボルチモア・ワシントン国際空港からワシントンD.C.市内までは、電車やタクシー、配車サービスで移動可能です。
ワシントンD.C.市内の移動手段は、おもにメトロレイル(地下鉄)、メトロバス(路線バス)、タクシー、配車サービスなどがあります。
ワシントンD.C.のメトロレイルはレッド、ブルー、オレンジ、イエロー、グリーン、シルバーの6路線が運行しています。シルバーラインは、ダレス国際空港までアクセスしている路線です。
運賃は曜日と時間帯によって異なり、ラッシュ時には高くなります。乗車券は、駅の自動券売機でスマートリップ(SmarTrip)と呼ばれるチャージ式ICカードを購入し、必要な金額をチャージして利用しましょう。
ワシントンD.C.を走行するメトロバスは、120以上の路線があります。フレンドシップハイツ駅とユニオン駅間を走行するD80番は、ジョージタウンやワシントン大聖堂を訪れる際に便利な路線です。運賃は、メトロレイル同様にチャージ式ICカードのスマートリップで支払います。
タクシーを利用してワシントンD.C.市内を移動する方法もあります。町なかを走行する流しのメータータクシー、もしくは最近では配車アプリのUberやLyftの利用が一般的。配車アプリだと乗車前に目安の料金が分かるので、タクシーと金額を比較してから利用するのがよいでしょう。なお、ワシントン D.C.での配車サービスは時間帯や天候によりタクシーより高くかかることや待たされることもあるため、ご注意ください。
配車アプリの詳しい情報や使い方は、Uberの登録・利用方法、Lyftの登録・利用方法を参考にしてみてください。
国会議事堂はワシントンD.C.の象徴的な建物。連邦議会が置かれ、北翼が上院、南翼が下院の議場になっています。壮大なドームや美しい内装のほか、アメリカの歴史上重要なできごとを紹介した展示室や全米50州から2体ずつ贈られた偉人の彫像が見どころです。無料の見学ツアーもあり、歴史や立法のしくみを学べる貴重なスポットです。
国立航空宇宙博物館は、飛行機や宇宙開発の歴史を体感できる人気スポット。ライト兄弟動力飛行に初めて成功したライトフライヤー号をはじめ、大西洋単独横断飛行に初めて成功したスピリット・オブ・セントルイス号、人類による月面着陸を成功させたアポロ11号の司令船コロンビアなど貴重な実物展示が豊富で、子供から大人まで楽しむことができます。入館は無料(ウェブサイトより予約が必要)で、宇宙や科学に興味がある人には特におすすめです。
ナショナルモールの西端に位置するリンカーン記念館は、第16代大統領エイブラハム・リンカーンの功績をたたえて建てられた記念館。建物はギリシャ神殿を模した美しいデザインとなっており、内部には大理石で造られた高さ約6mのリンカーン像があり、ワシントン記念塔と国会議事堂を一直線に見つめています。南側の壁に刻まれている、リンカーンの最も有名な演説であるゲティスバーグ演説の碑文も必見です。また、記念館の前はキング牧師が「I have a dream」で知られる演説を行った場所としても有名で、アメリカの自由と平等の象徴として多くの人に親しまれています。
アメリカの首都・ワシントンD.C.の基本情報から人気観光スポットまで、ワシントンD.C.の特徴や魅力をご紹介しました。この記事を参考に、ぜひワシントンD.C.旅行を計画してみてはいかがでしょうか?