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フィッシャーマンズワーフ、ワイン樽ゴミ箱にくっついている廃れた灰皿。
1995年カリフォルニア州は州全体で禁煙に対しての条例を作って "吸わないのが当たり前" 的な州でありエリア。
外なら何とかなるかと思えば、入り口から20フィート(約6m)離れた場所で吸わなければならず、歩道の端っこ、車道になっちゃうかもしれない。 サンフランシスコ市は、2005年から市の公園での喫煙禁止となり、去年からはストリートフェア、フェスティバルでも禁止となった。 ライブパフォマンスや出店を眺めるのが楽しいストリートフェアで、時々ほろ酔い(たまには泥酔に近い状態)の人が、派手なジェスチャーで長い腕を伸ばしたり、踊り始めたりすると、どこかにジュっ!!! タバコの煙も臭いなぁ〜という事がなくなったので嬉しいこれは条例だ。
さて、ベイエリアの小さな町Belmont(ベルモント) が2007年10月から施行されている(正式には14ヶ月後から施行されている) 全米でおそらく最も厳しい禁煙に対する条例『自宅でのタバコ禁止』賃貸アパート、分譲マンションなどでの喫煙禁止。 もちろん公園や公共の場でも喫煙禁止なので、この町では堂々とタバコを吸うには、庭付きのお家でという事だ。
ちょっとこの町の話をすれば "美しい山" というイタリア語から町名がついたベルモント。 サンマテオとサンカルロスの間にある人口約2万5千人、住民の67%が白人で平均所得は400万円くらいで小さいながらも豊かな町。 おそらく健康意識もとても高い町と想像できる。 住んでいる方の話を聞けば、町全体を禁煙にする案もあがったけどそれは却下になったらしい。 アパート、コンドミニアムはダメでも、タウンハウスは除外されているとの話だった。
そして、ゴールデンゲートブリッジの北側、ここも全米屈指の高所得者層のMarin County(マリンカウンティー)San Rafael(サンラファエル)も昨年11月に同じように自宅での喫煙禁止条例が施行された。 ドアや窓、換気口、床を通じて入り込むタバコの煙の二次喫煙の排除が目的。 経験ある方もいると思うけど、部屋で誰もタバコを吸っていないけどどこからかタバコの匂いがするって事。 アメリカでは、赤ちゃんも含め毎年約5万人が二次喫煙で亡くなっているそうだ。 差別がないように、サンラファエルは賃貸・分譲関係なく "壁の共有" が基準。
バスの中刷り広告
おどろおどろしいポスターだ。
しかし! お金がなくて庭付き一戸建て買えない人はどうなる! タバコ吸う人は、中毒のなのでそれを治療もせずに吸うなというのは、貧乏と患者に対して何の補助もない不公平ではないかと異を唱える人もいる。 煙草を吸わない低所得者が、二次喫煙で日常的に命の危険にさらされるのはひどい差別だと言う人もいる。
賛否両論でるのがアメリカらしいく素晴らしいところだけど、もし仮に、タバコ吸いの為に庭付き一戸建てを自治体で賄うという案がでたら、元タバコ吸いの私としては、葛藤の中毒なりそう‥。 本末転倒な事にならなければいいけどね。
(今月のお題;タバコ事情)