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「どうしてアメリカにウォッシュレットがないんですか?」
いや〜なかなか面白い質問をした方がいた。
私はびっくり仰天して、
「えっ!アメリカ以外の国には、普通に使われているのですか?」
私の中では日本が最も普及しているとばかり思っていたもんで。
ちなみに日本では7割のトイレが "シャワートイレ(ウォッシュレット)" という数字がある。
知人宅の "客室用バスルーム"
お分かりの方はお分かりと思うが、
便器が2コ設置されている。
右側の見慣れない形の便器が『Bidet(ビデ)』 子馬の意味。 ビデは、18世紀初めおフランス生まれ。 元は木製で、用を足した後これに股がり局部を洗った‥どうやら手で洗い流していたようである。 また足を洗ったり、足湯に使ったり、へそから下のいろんな所を洗っていたのだ。 2つ並んでいるとまさに、お馬の親子は仲良しこよし。
この家を設計したのがフランス人との事で、設置した(と思われる)。 マスターベッドルームにもあったけど取り壊しバスタブにしたそうだ。 アメリカ人に、「これ何?」と聞かれた事もあったそうだ。
ビデは、大正時代に東洋陶器(今のTOTO)が売りだしたけど全くの鳴かず飛ばずだった。大便器の隣に置く場所がなかった事、手で洗い流す習慣がなかった事が理由で納得。
‥時は過ぎ、前回の東京オリンピック1964年にアメリカの "福祉用具" を輸入販売し、1980年国産ウォッシュレットを販売した。 "ウォッシュレット" は、TOTOの商品名で商標登録されたもの、他社製品の場合は "シャワートイレ" と言ったりする。
そして、質問の「何故アメリカにないのか(日本でそんなに普及したのか)?」 日本は、湿度が高い気候なので習慣的に菌に対して防備をして、自ずと清潔好きな国民性になったという事が思いつく。世界屈指の『清潔な国・ニッポン』 発売時、バブルの勢いでお尻もキレイにしたくなった‥。
『水の硬さ』を考えた時、もし住んでいる所が硬水(*)ならば、あの細いノズルだと石灰分が付着して使えなくなる。*硬水・軟水は、1ℓ中のカルシウム、マグネシウムイオンの量で120ml以上が硬水、以下が軟水* サンフランシスコは日本と同じくらいの55前後で軟水。 ただ全米規模となると内陸部では硬水の地区があちこちにある。 また、数年前、新型インフルエンザでアメリカ人で手を洗う人が多くなったなんて話を聞けば、日本の普及率の高さが凄いと考えた方がいいかもしれない。
昔、日本の駐在員さん宅にあった "噴水トイレ" をアメリカ人のお友達がわざわざ見学にやってきてトイレを見ながらティータイム!?って本当だったかもしれない。
てなわけで、きっと日本以外では噴水トイレを探すのは大変かもしれないけど、1995年には携帯用『トラベルウォッシュレット』を発売し、Amazonで6060円で販売されていた。
(3月のお題"バスルーム&洗面所)