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<トレーダージョーズのカボチャの写真>
10月31日は、ハロウィンです。 最近は、日本でも幼稚園や、お教室でちょっとしたパーティーをしているようですね。
市内では、街角に魔女やカボチャの絵や置物が目立ってきました。 特にサンフランシスコ・ジャイアンツのチームカラーが "オレンジと黒" でもある事から、今のトレンドはこの2色がどこかに入っている物ですね。
そもそも、ハロウィンは、アイルランド、イングランド、スコットランド辺りのケルト人の年越し行事でした。 この時期、ご先祖様も霊となって里帰り。(と信じられていた) あちらの世界の方には里帰りでも、こちらの世界にとっては怖い話で、もっと怖そうなお面をかぶって、魔除けのたき火をしました。 地方によっては、この日にお墓参りをしていました。 墓地周辺はロウソクの灯りで明るくなったりしました。
これにちなんで、カボチャをくり抜き "お化けカボチャ" にしたり、お面をかぶった子供達は、近所にお菓子を貰いに回るようになりました。
「トリック or トリート」(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞっっぉ)
子供が言うので駄菓子で済むけど、 「金を出せ、さもなくば‥」 という意味にもとれなくもない、これもちょっと怖い話。
昔のケルトは、新年の始まりが、冬の始まりでもあり、その前には収穫祭が行われました。
ケルトの年越しは、村中の火は全て消し、広場でかがり火を焚きます。 この時に、収穫した作物も含め牛の骨も燃やしました。 (ゆく年くる年)
元旦にあたる11月1日、各家庭が、かがり火の "燃えさし" を持ち帰り、釜戸の種火としました。 同じ釜の飯を食った仲間、同様、同じかがり火を釜戸の火種に使った仲間。
村民の一体感が生まれる!
そんな事から、10月31日村にとっては、一年で最も暗くなる夜です。 明るくなるのは、広場と墓場。
さて、今の子供達は、どれだけお菓子を貰えたかは、重要な事のようです。 「誰々より多いけど何とかちゃんより少なかった。」 と子供社会ながら上下関係、力関係におよぶらしい。 お菓子の量で大将が決まるなんて、やっぱり子供の世界は、無邪気でかわいい。
コンドミニアムに住んでいる子供達は、各階をお菓子集めに回るのだけど、以前、小袋入りのアラレをあげたら、非常に複雑な表情で 「サンキュッ」 と言いつつ、じっと袋を見つめていました。 やっぱりアメリカの子供には、アメリカのお菓子が喜ばれるようであります。