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セントヘレナに全米屈指の料理学校があります。 数々のシェフを生み出してきた料理学校。 同じ建物内にレストランもあります。
パティオでのランチも優雅ですが、せっかくのオープンキッチン。 プロの仕事ぶりを見る事ができるのでカウンターに案内してもらいました。 隣は、アメリカ人御夫婦。 奥様がレストランの方と何か難しい話をしていました。 料理が気に入らなかったのかしら?
話の内容は気になるけれど、マッいいかッ。
”本日の誘惑” (アミューズ)としてスイカの冷製スープ、サラミ&チーズ、小エビのグリル・ライムソース、焼き鳥のピーナッツソースがけ。 フィンガーサイズで出てきました。 ハウスワイン・シャルドネも頼みました。
”ステーキ・タルタル” は、甘みたっぷりの赤身のビーフ。 アギュエラとラデッシュのサラダ、グリッシーニ風クラッカーが添えてあり、仕上げに新鮮なオリーブオイル、非常に香りが高い。 異なる食感と共に風味が口の中いっぱいに広がります。
”若鶏のロースト” に季節の野菜は、ズッキーニとトマト。 バジルのソースが爽やかで、夏らしい一品です。 若鶏でも不要な脂身を取らないと独特の匂いが残ってしまうのですが、丁寧な仕事です。 焼き加減もいい具合でふっくらとジューシー。
どれも繊細で食材のよさを感じます。 目の前の皆さんが仕上げてくれた料理は、どれも素晴らしい。
突然,隣の御婦人が 「貴方、メインをチキンにしたのは、どうして?」 と質問してきました。 とっさに「この辺は水が硬いと聞いたので陸地に育った物にしました。」 と答えてしまった。 彼女のメインは、パンフライの ”ホタテ” 悪い事言ってしまった。
「貴方の食べ方を見て、同じ職業の人かと思ったのよ。」と彼女は微笑んでいました。 私の食べっぷりがよかったのか、その一言で、お互いが食いしん坊なのだと思い、ワインも程よくまわりいい気分になりました。
帰り際、「今度は、メニューにホタテがあったら頼んでみてね。 じゃまたね。」
不思議な御婦人と興味深い会話。 おいしい料理とワインで、90ドル弱。 チップは18%とサンフランシスコと同じほどの率でした。
Wine Spectator Greystone Restaurant
Culinary Institute of America
2555 Main St
St, Helena, CA 94574
707-967-1010
www.ciachef.edu
後日、知った事なのですが、あの御婦人は ”ザガット” の評議委員さんでした。