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何と、バイ・ザ・ウインド(風の関係)で5月3日にサンフランシスコ港に入港していた海王丸。
天候にも恵まれた土曜日の一般公開では、ニューサムSF市長が愛娘をだっこして訪れたり、私は、乗組員のI氏のおかげで、普段見られない場所まで案内してもらったり、秘話も聞く事ができました。 感謝!感謝! 大変勉強になりました。
ピア27番からは、トランス・アメリカ・ピラミッドが正面に位置するようあり、 「あのビルは、なんていうビルですか?」 と挨拶も終わらないうちに質問してきたI氏でしたが、もう見慣れてくれたと思います。
いよいよ夕方、ホノルルに向けて出港です。
式典では、河野太郎議員、長嶺総領事が挨拶にお見えになったり、子供達の絵画の表彰式が行われたり、バンド演奏、太鼓演奏があったりでした。
しかし、私は、ヒトコトI氏にお礼が言いたくて、全長110メートルの海王丸の脇、岸壁を行ったり来たり、、、見つけられずにいる私は、岸壁の母。
半ば諦めかけた時 「Iをお探しですか?」 と船上からの声。
「ハイッ、お手数ですが、お願いします。」 とすがるような眼になっていた(はず)。
作業着姿で登場のI氏。 昨日までのシャイな感じは全くない。 やっぱり ”海の男” である。 よくよく見るとえらく男前である。
こういうのを 「惚れてまうやろぉ〜。」 というのでしょうか。
お礼を言いながら思わず涙が流れてる。 気分は男を見送る港の女。
「嗚呼、今度はいつお会いできるの? ねぇ貴方。」 だんだん演歌の世界になってきた。
港港に女有り、波止場に涙はつきものさ、、。頭の中が別方向にいっている。
いよいよ、船が岸壁から離れる。 どーか、お気をつけて無事にホノルル到着しますように、、、。 港の女は、鼻水をすすりながら手を振り続ける。
乗組員さん達は、ヤード(横棒)のロープに乗り帽子を振って別れを告げる。
あのロープを踏ませてもらったけど、青竹踏みの痛さ以上のくい込み。 「慣れるとあまり痛くないですよ。」 案内してくれた時、にこやかに言っていたけど、あの高さでは、痛さ感じないのではと思う。
3時50分出港しました。
どうか穏やかな航海になりますように、無事にホノルル、入港できますようにお祈りしています。
そしてまた、I氏をはじめ海王丸の皆さんに、お会いできるのを楽しみにしています。
ボンボヤージュ! ごきげんよう海王丸!