
大英自然史博物館に、ディッピー君が還ってくる!
2023.2.9
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数日前の通勤途中、いつものように駅の改札前で無料配布している新聞「メトロ」を読んでいたら・・・Natural History Museum/自然史博物館の看板息子(?)ディッピー君が、再来年には引退する予定だと報じられていました。
ディッピー君っていうのは、この子!!!
サウス・ケンジントンにある同館に展示されている、ディプロドカス化石のレプリカです。実物は、アメリカで成功したスコットランド出身の実業家アンドリュー・カーネギーが所有していたもので、その精巧な模型が1905年に英国王エドワード七世へプレゼントされたんですよ。
博物館に来る人々を、この正面玄関を入ってすぐの所で「いらっしゃーい!」と愛想良く(笑)出迎えてくれる、まるで受付係みたいなディッピー君ですが、、、そのポジションは、2017年に本物のシロナガスクジラの骨格に引き継がれる予定だと発表されました。
昨年末にイギリスを始め欧州・ アメリカ等で公開された映画「パディントン」の中では、悪役の二コール・キッドマンが剥製専門家として働く舞台となっている自然史博物館。
全長26メートルのディッピー君も、重要なシーンで効果的に出演しています。長~~いシッポを支えるための、つっかえ棒もご愛嬌!
長年の人気者だった彼が表舞台から去ってしまうのは淋しいけれど、20世紀初頭と違って今はホンモノ志向だし仕方ないのかしら・・・?と思っていたら、報道された翌日には「ディッピーを救おう!」という署名運動がツィッターを中心に始まっていました。予想以上に彼のファンは多いんですね~。^^
ところで最近は、ステゴザウルスのソフィーちゃんも仲間に加わりましたよ!
こちらはアメリカ合衆国ワイオミング州で発掘された本物で、現在のところ世界で最も完璧に近いステゴザウルスの化石と評されています。
ロンドン金融街で活躍するヘッジファンド・マネージャーのジェレミー・ハーマン氏を中心に、70名の出資者がこの化石を買い取って・・・筆頭出資者であるハーマン氏の娘さんの名前にちなんで、ソフィーと名づけられました。
大きさではディッピー君にかなわないけど、さすがホンモノ。迫力ある存在感!!!
恐竜だけじゃなく、「不思議の国のアリス」にも出てくる17世紀に絶滅した鳥ドードーの複製など、今ではお目にかかれない動物たちや、珍しい生物が沢山!@@
鉱物や植物のコーナーも充実しています。
毎年10月から1月の間に併設される野外アイススケート・リンクも好評で、すっかり冬の風物詩になりました。ヴィクトリア時代の大いなる遺産的な建物は、細部の彫刻なども圧巻ですのでご注目!
いつ行っても新しい発見に出会えて見飽きない、ワクワクが一杯つまった博物館です♪
ロンドン自然史博物館
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