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こんにちは!前回の記事ではウェールズの名城として人気のある、ポウィス城の内部をご案内しました。でもゴージャスな内部に負けないくらい見事な庭園もあるので、そちらもぜひ堪能して欲しいと思うのです。
中世から続くお城ですがとくに庭園造りに力を注いだのは17世紀以降で、当時の正統派バロック様式庭園は今でも一部に残っているほど。17世紀にはフランスから、そして18世紀にはオランダから、それぞれ名うての造園家を招聘して造り込んできた完成度の高い庭園なのです。
最後の城主ジョージ・チャールズ・ハーバート伯爵は妻に先立たれ息子2人も第1次と第2次の世界大戦で失ったため、自身の死に際し遺志によってこの城を景観保護団体ナショナル・トラストに寄贈したのが1952年のこと。しかし庭園の美しさは、今も見事に引き継がれています!
また庭園の一角には、孔雀のオブジェが建っているのですが・・・。
庭園やお城の敷地内では、ほんものの孔雀を見かける事ができますよ!このお城に隆盛をもたらしたクライヴ・ファミリーは植民地時代のインドで成功した人々。野生の孔雀が多く生息するインドから孔雀を持ち込んだのが始まりですが、今もポウィス城のアイドルとして数羽の孔雀が入場者を出迎えているのです。
見どころ満載のポウィス城で、たっぷり時間をかけて城内も庭園も堪能したあとは・・・カフェ休憩もお楽しみのうちですよねー♪
イギリスの代表的な焼き菓子スコーンは、もちろん定番アイテム。濃厚なクロテッド・クリームとジャムを添えれば、食べ応えのある軽食になる事うけあいです。
ジャムはナショナル・トラスト特製。こちらはブラックカラント(和名クロススグリ)のジャムですが、苺やラズベリーのジャムを選ぶ事もできますよ。
とは言えせっかくウェールズに来たからには、ご当地グルメなお菓子も食べてみたいですよね!だったら、こちらのウェルシュ・ケーキがお勧めです。
ウェルシュ・ケーキというのは小麦粉、バター(またはラード)、卵、砂糖、シナモンやナツメグなどのスパイス、そしてカラントと称される小粒レーズンが材料で、オーヴンじゃなく直火で焼き上げたものに砂糖をまぶすのが一般的です。食感は柔らかいクッキーとスコーンと硬めのパンケーキを足して3で割ったような感じ、と言ったら近いかな?
素朴で滋味豊かなウェルシュ・ケーキとともに美味しいティータイムを楽しんで、ポウィス城での素敵な時間を締めくくってくださいね!
取材協力: