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ロンドンからの日帰りツアーでもダントツ人気を誇る、町全体が世界遺産になっている古都バース。なかでもその名が示す古代ローマ人浴場跡の博物館と、隣接したバース寺院は必見です。
8世紀にベネディクト会士修道院として設立されて以来の歴史があり、現在では英国国教会の修道院。荘厳なゴシック様式の建物でありながら、この地方特有のやや黄色がかった石を使用しているため、どこか柔らかな雰囲気も併せ持ちます。
入口付近には各国語の案内リーフレットが並んでおり、日本語版もあるのはうれしいですよね!
なお入場は基本的に無料ですが、少額でもお布施を寄付箱に入れると良いでしょう。寄付金は寺院の維持費や教会つき合唱団の資金などになります。特に建物の一部は12世紀からの古い箇所もあり、補修工事は常に必要で・・・。
↑これは一昨年に撮った写真ですが、2020年1月現在では左側に見える北の翼廊は補修工事中。それが今春に終わったら南の翼廊で工事が始まり、2021年まで続く予定です。防護壁に覆われ見えない部分があるのは少し残念ながら、すてきなアート展が開催されていますよ!
レット・マイ・ピープル・ゴー(Let My People Go))と題されたこの作品展は、バース在住アーティストのスー・サイモンズ氏によるもの。旧約聖書でヘブライ人モーゼが神から「我が民を開放せよ」と使命をうけ、同胞の奴隷たちをエジプトから連れ出す、出エジプト記の一節にちなみます。
展示されている作品はすべて旧約聖書からインスパイアされたもので、たとえばこちらは「天地創造」。
カリグラフィーとテキスタイルに主力をおくサイモンズ氏は、それぞれの題材を両方の手法で表現しています。特にオリジナリティ溢れる刺繍を多用したテキスタイルは、とても印象的。
他にも「アダムとイヴ」「ヤコブの梯子」「ノアの方舟」「カインとアベル」など、旧約聖書を読破していなくても知っているストーリーが取り上げられ、鮮やかな手法のテキスタイルとカリグラフィーを鑑賞できます。
このアート展は2020年10月1日まで開催中なので、これから春夏の観光シーズンに古都バースを訪問する方にはおすすめ。詳細はこちらの公式ウェブサイトをご覧くださいね!
*記事中の作品画像は、バース寺院ご担当者の了承を得て掲載しております*