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今年2020年は本当に静かなハロウィンでしたが、それでも子供たちはお菓子をもらいに回っていました。
月見をしながら歩いていたらどこからか「アイ・ハブ・キャンディ」って聞こえてきました。
振り返ると、何かのユニフォームの仮装をした男の子にひとりの女性がアパートの窓からキャンディやお菓子をポトポト落としていました。うまく受け取れず歩道に落としちゃったのもあるけれど、一所懸命集めている光景。今年は直接渡せないけれど、社会的距離を空ける工夫で部屋の窓からお菓子を配っていました。
▲次々集まる子供たち
ひと組の親子とすれ違った際、余計なことと思ったけれど、「あそこの窓に行けばお菓子がもらえるよ」と声をかけました。すぐさま子供たちは走り、「トリックオアァ〜トリート」って言って、先ほどの女性はすぐに登場。子供たちにお菓子を落としてあげていました^ ^
この地域のアパートは、単身者やひとり暮らしの高齢者が多いところで、毎年子供たちにお菓子を配るのを楽しみにしている方もいます。コロナで諦めかけていたけれど、アパートの間取りをうまく利用してお菓子を渡していました。子供たちもまさか"お菓子が降ってくる"キャンディのシャワーに大喜びでしたよ(この際、道路に落ちても気にしないかも?)
春以来、外出禁止、都市封鎖、医療崩壊の危機と第二波の恐怖……さまざまな困難に見舞われています。世界各地で医療関係者への感謝の気持ちのハウリング、窓際にぬいぐるみを置いたり、絵を張ったり、散歩する人たちの目を楽しませようと庭を飾ったり、歩道や封鎖となった道路にチョークで絵を描いて楽しんでもらったり、この数ヵ月間、苦境のなかでも心温まることもたくさんありました。
▲道路脇の小さな図書館
最近見かけるのが、「Little Free Library(小さい無料図書館)」
最初鳥の巣箱か? 手作りポスト?と思ったのですが、中に本が入っていて気に入った本があれば読んでくださいというもののようです。日本町にもあるお店の前に古本や月遅れの雑誌が"無料"と張り紙された段ボール箱に入っていまして、もらって来ました。散歩ついでに立ち寄れるので、わざわざ感もなく、また貸し出す方も整理整頓できるし、苦境のなかのいい助け合いのアイデアです。もちろん衛生面が心配という方は選んだりしないでしょうし、心配ならスプレー式サニタイザーを使うことも考えられるでしょう。
人との接触なく本が借りられる小さい図書館、これから広がっていくような予感がします。