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▲朝のフェリープラザ南側
土曜日朝7:30フェリープラザ南側ウォーターフロント広場で、メガブラックSF(こちら)主催の『ジューンティーンス(Juneteenth)』のイベントの準備が行われていました。17日に決まったアメリカの新しい祝日のお祝いです。
▲ユニオンスクエア
南北戦争(American Civil War/1861〜1865)が終わりを告げた後も、しばらく戦いが燻り続けていた頃。テキサス州・ガルベストンで、1865年6月19日の朝奴隷身分の人達が自由なのだと連邦政府からの命令文(General Order No3)が読み上げられました。奴隷身分解放の命令が出た歴史的な日がジューンティーンスなんですね。
(余談:サンフランシスコからは遠く離れていたのですが、身の振り方を話し合った場所がここら辺。結果北側(Union States)についたことからここを"ユニオンスクエア(Union Square)"と呼ばれるようになりました…)
恥ずかしながら、"ジューンティーンス"って初めて聞きまして、聞けば"June(6月)" x "Nineteenth(19日)"の造語のようです。アメリカの歴史は、マダラにしか理解しておらず、歴史の時間に習ったような?と言った程度(恥)リンカーン大統領の奴隷解放宣言(1862年9月)とは年代が違うんですね。今年はたまたま土曜日だったのですが、来年からはカレンダーには、赤色に記されます。
▲イベント中
6月15日が、カリフォルニア州は、コロナに対して様々な規制が緩和された最初の週末でもあり、お昼頃は、この賑わいでした(マスク着用率30%くらい)
▲サンフランシスコ市庁舎
さてジューンテーンスが、アメリカの11番目の祝日、12番目の祝日とか言う人によって違うのもアメリカらしく、何で違う?と不思議に思われた方もいると思います。
連邦政府が定める祝日は、基本的に政府機関や金融関係は休みます。元旦・メモリアルデー・独立記念日・レイバーデー・感謝祭・クリスマス今年は、大統領就任式もあったのでその日も祝日でした。これらの祝日は95%以上の企業は休み、学校もほぼ休みますが、コロンバスデー、ベテランズデーは逆に企業は80%通常通り出勤のようです。
宗教的に重要な日や社会的慣習、日本の"盆暮正月(ぼん・くれ・しょうがつ)"みたいなので休みや半日休みになることが多いのが、グッドフライデー、イースターマンデー、感謝祭の前後日、クリスマスの前後日。
各州には"独自の立法権"があるので、プレジデントデーが祝日じゃない州、コロンバスデーは祝日じゃなかったり、民族的な背景から名称を変更して祝日としている所もあります。日本でも自治体独自に祝日あったりしますが、アメリカは連邦、州、群、市町村とあるのでちょっとややこしいんです。
参考に、今年(2021年)のサンフランシスコ市の祝日です。
<サンフランシスコ市の祝日>
元旦
マーチンルーサーキングJrデー
プレジデントデー
メモリアルデー
独立記念日
レーバーデー
先住民族の日/イタリア系アメリカ人ヘリテージデー
ベテランズデー
感謝祭とその翌日
クリスマス
私がジューンティーンスを知らなかったのは、サンフランシスコではジューンティーンスは祝日じゃなかったことがあります。マーチンルーサーキングJr、先住民族の日(一昨年までコロンバスデー)ベテランズデーは、全米みんな休みかと思っていましたが、どうもそうではないようです。サンフランシスコの祝日はほぼカリフォルニア州と同じですが、3月31日シーザーシャベツデーは、カリフォルニア州の祝日ですが、サンフランシスコでは祝日にはなっていないようです。
他に春節だと中国系の方達がお休みとったり、日系企業は正月三が日はお休みだったり、シンコデマヨではメキシコ系の方が一気に休みをとったり、一口に祝日と言っても多民族国家ゆえに様々なお休みがあります。
アフリカ系のご主人を持つ同僚が、やはりジューンティーンスを知らなかったようでした。19日の朝、子供たちから「ママ、これからはアフリカ系の人達の事、ジューンティーンスを理解してほしい」と言われたそうです。ご主人からちょっとずつ教えてもらっていたそうですよ。