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8月に入りサンフランシスコには、夏休みでアメリカ国内の方や日本の駐在員さんたちが、観光地やここフェリービル・マーケットプレースでは、おみやげにサンフランシスコのグルメフードを買い求める姿を見かけます。また、サンフランシスコ市内の公立学校は、おおむね8月16日から"新学期"になるので、サンフランシスコの子供たちにとっては夏休み後半となりますね。
マーケットプレース内は、マスク解禁後も"リクワイア(Require)"と表示され着用を義務づけていますが、毎週土曜日に大きく開催されるファーマーズマーケットでは、お客さんもブーススタッフもほとんどマスクを外しています。
ただ今週は、かなりのお客さんがマスク着用していていました。その原因のひとつが、森林火災。サンフランシスコから車で4~5時間、州都サクラメントからは、260km北東で先月14日夜中に発生した"ディキシーファイア(Dixie Fire)"の煙が、内陸からの乾いた風にのり、土曜早朝サンフランシスコに到達したのです。空気の汚れを心配してマスクを着用しています。
▲夕陽のような朝日
7日、バスから降りたら真っ黄色な朝日。
昨年は特に山火事が多発し、黄色い朝日や霞んだ景色を見ても驚かなくなってしまったのですが、連日トップニュースになっていて毎日詳細な情報がローカルチャンネルでレポートされています。特にサクラメントエリアでは、さらに詳細な報道がされているようです。ただサンフランシスコからは距離があり、遠い場所での山火事な気がしていました。しかし黄色い朝日を目の当たりにすると決して遠いことではありません。この景色から空気の汚れは免れませんね(実際のエアクオリティはモデレートでしたが……)
▲ベイブリッジと朝日
イーストベイ・オークランド港上空に登る朝日は、まるで夕陽。
現在ディキシーファイアは、大規模火災での焼失面積データをどんどん塗り替え、恐ろしいことにカリフォルニア史上2番目の広さとなってしまいました。
〈Largest wild Fire in CA〉
1. August Complex 2020年8月
2、現在のDixie Fire 2021年7月
3. Mendocino Complex 2018年7月
4. SCU Lighting Complex 2020年8月
5. Creek Fire 2020年9月
*昨年"落雷"により発生したオーガストコンプレックス、SCUファイアは記憶に新しい
▲スモーク+デルタ株の影響でマスク着用者増
一方、コロナの状況は、先月からデルタ株による感染者が急上昇しているサンフランシスコ・ベイエリア。その両方の事情から今週のファーマーズマーケットの買い物のお客さんたちのマスク率は、8割くらいに増えています。
デルタ株に関しては、身近に感染した人がそれ以前に比べて多いのも特徴です。幸い私はまだPCR検査にいかなければならないほどの状況にはなっていませんが、同僚の家族に陽性者が発生したら、私も検査を受けなかればならない……見えない敵の脅威が、かなり近くまできているのが職場の雰囲気としてあります。
オリンピックも閉会式、続いてパラリンピックが始まります。昨年は故郷に帰れなかった人たちのお盆の規制ラッシュが始まる今週。どうか皆さん、安全にお盆休みをお過ごしくださいませ。
⇧ディキシーファイアの現場周辺