サンフランシスコ救急処置対応のクリニック2024

秋の旅行シーズン到来！夏休みの雑踏もなく、ゆっくりいろんな所を観て、聞いて、食べ尽くしたい。でもですね、疲れたと思ったら無理せず休養し、美味しすぎても腹八分目に、適正飲酒も心がけ楽しい旅の思い出を作りましう。必要ないのが一番ですが…万が一具合が悪くなったら、ウォーク・イン（予約なし）でも診察可能なアージェント・ケア。知ってて損はない緊急処置可能なクリニックをお話しします。

病気や怪我をした時、救急車は有料だしそこまで緊急じゃないけど、直ぐに受診したい場合がありますよね。そんな微妙な事態の時、覚えておくと心強いのが、市内いたるところにある緊急処置可能なアージェント・ケア・クリニックです。

その前に簡単にこちらのお医者さん事情をお話ししますと、こちらは各人ホームドクター（かかりつけ医）がいて、最初にそこに予約・受診し、専門医の受診が必要となれば、専門医に予約・受診という流れです。（今引越しシーズンですが、引越してきたばかりの方は、ホームドクター探しから始まるわけです）。

予約以外は、概ねER(Emergency Room)に行きます。しかし、命に関わる救急患者さんも運ばれてくる場所なので、例えば発熱でERに行っても意識不明や大出血など、命に関わる方の処置が優先されます。先に来た人から診察ではありません。そんな事が分かってくると、風邪ぐらいなら店頭のお薬で対処するんです（薬剤師さんもいますから）。

さて先日、こりゃかなり重症と思うほどの風邪をひきました。コロナの抗原検査キットで確認しつつ、お医者さんに連絡したら、受診は翌週以降になると言われました。緊急ならERか、アージェント・ケア・クリニックの受診を勧められました。お医者さんも患者さんをほっとくわけにはいかないので、アージェント・ケアを勧めるのです。

なんとか最寄りのアージェント・クリニックに出向きました。
＜受付での手続きは以下＞
・氏名・住所・連絡先
・加入している保険：旅行保険、健康保険に加入していないとかも
・症状、いつからその症状か・過去の病歴・外科手術の経験・アレルギーの有無等々
・診察料の支払い（基本先払い、加入している保険で金額が違う）

旅行保険はクリニック側が保険会社と直接やりとりしてくれます。全て英語ですが、不安なときは、通訳が必要と告げるとクリニック側で通訳を手配してくれます。システムの違いや専門用語もあるので心配なら言ってください。必要と言わない限り手配しません。

そして、診察室に通されます。ベッドで横になる場合、靴は脱いでも脱がなくてもどちらでもOK（日本人はほとんど脱ぐらしい）。血圧測定と医療通訳さんをiPadなどを使って準備してくれます。スマホの翻訳機能も役にたちますが、お互いの手間と日本語を話す誰か（通訳さん）が、一緒にいてくれ心強くなります。

程なく待機している医師あるいはナース・プラクティショナー（診療看護師）の診察が始まります（ここで既に通訳さんいます）。
＜症状以外に聞かれる事＞
・（主治医がいる場合はその）医師の名前→診察結果などを主治医と共有します
・現在処方されているお薬があればその名前
＊日本在住でも告げておくと記録になります。お薬も日本の薬名でよい。
＊医療通訳さんでも知らない新しい言葉もありますが、調べてくれます。
日本語でも医療の話は複雑で、外国語ならなおさらです。医療チーム側もきちんと理解してくれてるのか？と心配になることがあるそうで、恥ずかしがらずに通訳を依頼することをお勧めします。

＜主なアージェントケア・クリニック＞

参考：訪日外国人が日本で恐れているものTOP5怖いのは自然災害だけではない？

診察結果、専門医の受診が必要なら別ですが、投薬治療でしたら、クリニックか滞在先の最寄りのファーマシーに出向き購入します（処方箋はメールで送っておいてくれます）。やはり保険がきくかどうかで値段が違います。お薬によって保険が効かない場合もあり、びっくりするくらい高額だったりするので、保険が効くお薬かどうか処方箋発行の時、確認する事をおすすめします。

お薬を受け取る際、住所（滞在先）、生年月日を聞かれ、服用方法も教えてくれます。が、ファーマシーには通訳さんはいませんので翻訳機を使うか、事前にクリニックで服用の仕方を日本語で確認しておくといいですよ。

クリニック（病院）では辟易するくらい生年月日を言いますが、これは患者さんのとり違いを防ぐ手段。いろんな国のいろんな名前があるので、名前より明確な生年月日なんだそうです。同姓同名と同じくらい生年月日が同じってことがないとの事でした。

仕事がら、付き添いでERに行くこともあり、自分の経験とERで行われている様子をまとめてみました。
本当は行きたくないけど、行った時にお役に立てば幸いです。