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【岡山】4年ぶりの建部まつり『御旅所祭』 ~岡山市建部町~

mami

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岡山特派員

更新日
2023年10月30日
公開日
2023年10月30日
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こんにちは~。岡山特派員のmamiです。引き続き建部まつりの模様をお伝えします。

仮屋(御旅所)に神輿が収まり、神事が終わると広場では棒遣いと獅子舞いが奉納されます。厳かに3頭の獅子が神輿を目指しながら進む神楽奉納です。お囃子にも何曲かあるようで、地元の人に教えてもらいましたが、私にはどれも同じに聞こえます。

この後は、八社の神社がそれぞれに神楽を舞います。八社がてんでバラバラに演奏するので、境内一帯は鉦と笛、太鼓の音が満ち、まるでガムランの演奏の音のようにも聞こえます。
この地域の獅子舞いは動きが激しく、 二人一組で息を合わせ、地を這い、空を飛び、短時間の内に素早く舞い手が入れ替わります。獅子頭の担当者は歯の力だけで獅子頭を支えていると聞き驚きました。

神楽奉納の次は棒遣い奉納です。棒の叩き合う音が林にこだまし、見事な演武に目が釘付けとなります。建部町は、戦国時代から続く古武道の「竹内流」(たけのうちりゅう)が発祥した地です。術技のひとつに「ぼう」(棒杖)があるので、この動きはそちらからの流れを汲んでいるかもしれませんね。

それぞれ、天狗や鬼の面をつけ、小学生や女の子も演舞をしています。面や衣装は手作りで何百年も続く伝統を守っているそうです。

棒遣い奉納が終わったら、賑やかなお囃子とともに三段神楽奉納が始まります。三段神楽というのは、このように獅子頭を被った人がいちばん上で、3人で肩車をするように立ち上っています。

仮屋(御旅所)から八基の神輿が出て、きました。いよいよ、祭りのクライマックスです!

一基づつ、神輿を担いで勢いよく下りてきます。全部の神輿が降りてきたら「宮開」です。

仮屋からでた神楽は社頭に整列し、宮司の合図で一斉に「オーッ!」と叫び、 神楽を高く上げ、数分間の静止。壮観な眺めです。
最も高く上がった神楽が神様に喜ばれるとあって、どの神輿も爪先立って、指で担ぎ棒を支え、競い合うといいます。 これを「高々(たかたか)」と呼び、この祭りの最終の見どころとなります。

高々の後は境内を練り歩き、一基ずつ神輿が拝殿前で拝礼し、神輿を揺らし、声を上げ降りて行きます。七社八幡宮の神輿も、拝殿横で神輿を揺らし、降りていく神輿を見送ります。この「宮立ち」をもって祭りはお終いとなりました。
いかがだったでしょうか。「地球の歩き方」の特派員となって、県指定重要無形民俗文化財といわれる祭りに目を向けるようになりました。祭りの中に身をおくと、迫力と共にそこに住む氏子衆の熱意がひしひしと感じられます。県内には約35の重要無形文化財があるので今後も興味深いものを取り上げていきたいと思います。

県指定重要無形民俗文化財

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