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【イタリア・ミラノ】マリトッツォが美味しい5つのカフェ

Shiho Yamaguchi

Shiho Yamaguchi

イタリア特派員

更新日
2025年3月20日
公開日
2025年3月20日
©Shiho Yamaguchi

日本でも親しまれているマリトッツォはミラノでも人気スイーツの一つ。コロンとした可愛らしい見た目とたっぷり入ったパンナと呼ばれる生クリームはミラノ住民を魅了しています。

今回は、マリトッツォの豆知識とミラノで味わう美味しいマリトッツォをご紹介。

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マリトッツォの歴史

日本でも今は定番となっているマリトッツォ。ローマのあるラツィオ州が発祥です。長年にわたり永遠の都ローマとその周辺に限定されていましたが、現在ミラノのペストリーショップでもさまざまな革新的バージョンが登場。

マリトッツォは、小麦粉、卵、蜂蜜、バター、塩などを練り込んだコロンとした丸いパンにクリームが詰められているのが特徴のスイーツ。

マリトッツォの起源は諸説ありますが、古代ローマにまで遡ると言われています。

男性がガールフレンドにマリトッツォを贈る習慣があり、女性は贈り主を「マリトッツォ(maritozzo)」と呼んでいたそうです。イタリア語では夫をmarito(マリート)というので名前の由来とも言われています。

他にも、マリトッツォは婚約者から婚約中の夫に贈られていたものだったという説も。マリトッツォのパンナに指輪を添えてプレゼントするということもあったそうです。

マリトッツォは、カップルの幸せにまつわるスイーツだったのです。

ここからは、ミラノのおすすめカフェをご紹介。

洋菓子の巨匠イジニオ・マッサーリ(Iginio Massari)

ミラノ大聖堂近くにあるイジニオ・マッサーリ。

お店の名前にもなっているパティシエ「イジニオ・マッサーリ」は、多くのコンテストで優勝、イタリアのテレビ番組に出演するなど、市民に親しまれている洋菓子店なのです。

イジニオ・マッサリが創り上げたマリトッツォはまさに芸術作品。

店内に入ると、鮮やかなケーキが目を惹く明るい空間。チョコレートも人気の一つで、ラズベリーやピスタチオを練り込んだチョコレートなどありお土産にもぴったり。

マリトッツォは定番のパンナのほか、チョコレートフレーバー、ピスタチオがあります。上品な甘さは、後引く美味しさ。観光スポットからも近くアクセスに便利なのでぜひ立ち寄ってみてください。

■Galleria Iginio Massari Milano

アドレス|Via Guglielmo Marconi, Piazza Armando Diaz, 4, 20122 Milano MI

営業時間|月曜日から木曜日8:00〜19:30 、金曜日8:00〜20:00 、土曜日8:30〜20:00、日曜日9:00〜20:00

ウェブサイト|https://www.iginiomassari.it/

高級ブランドの味が楽しめるグイド・ゴビーノ(Guido Gobino)

ミラノ市内には2店舗あるトリノ発祥のチョコレートショップ「グイド・ゴビーノ」。

イタリアのブランド「エンポリオ・アルマーニ」が展開しているスイーツショップ「Armani Dolci」のチョコレートはグイド・ゴビーノのものなのです。

チョコレートがメインのお店ではありますが、ケーキやブリオッシュ(イタリアのクロワッサン)も販売しています。

ここでのマリトッツォの魅力は、店内でオーダーするとグイド・ゴビーノのチョコレートをかけて提供してくれるのです。

さらに、コーヒーを頼むと一粒チョコレートがついてくるのも嬉しい。

事前にオーダーすると、大粒のマロングラッセが乗せられたマロンクリームのマリトッツォも味わえます。

■Guido Gobino

アドレス|Corso Magenta, 36, 20123 Milano MI

営業時間|月曜日から金曜日7:30〜19:00、土曜日8:30〜17:00(日曜日定休)

ウェブサイト|https://guidogobino.com/

気軽に行けるカジュアルなプリンチ(Princi)

Princiはミラノで生まれたベーカリーショップで市内に数店舗点在しています。

ミラノのスターバックス・リザーブに提供しているベーカリーもプリンチ。さまざまなシーンで活用できミラノ住民に親しまれているスポットです。

プリンチのマリトッツォには、パンナのほか、コーヒークリームが入っているのが魅力の一つ。甘さの中にコーヒーのフレーバーがクロスしているのです。

ベーカリーショップならではマリトッツォのパンもふんわりしていて後引く美味しさ。

プリンチには、ベーカリーの他、デリエリアにラザニアやパスタもあります。ひとりでも気軽に入れるので一人旅でも安心の場所でもあります。

■Princi

アドレス|Via Ponte Vetero, 10, 20121 Milano MI

営業時間|月曜日から木曜日7:00〜20:00、金曜日7:00〜21:00土日8:00〜20:00

ウェブサイト|https://princi.it/

ミラネーゼで賑わうカフェジェルソミーナ(Gelsomina)

マリトッツォで確固たる名声を築いたペストリーショップがジェルソミーナ。ミラノ市内に2つの店舗があります。ミラノに住む友人に、おすすめのマリトッツォショップはと聞くと必ず名前が出るスポット。

おすすめは、ピスタチオクリーム入りのもの。ソルティなピスタチオクリームとパンナとの相性は抜群です。クラシックのパンナのほかカスタード入りもあります。パンから溢れ出るほどの大ぶりなパンナ。甘さ控えめなのでコーヒーと一緒に楽しめます。

マリトッツォの他にも、ブランチメニューや食前酒(アペリティーボ)もあるのでさまざまなシーンで活用できる場所です。

マリトッツォ好きな人はぜひ立ち寄ってみてください。店内のインテリアもレトロで可愛くおすすめカフェの一つでもあります。

■Gelsomina

アドレス|Via Carlo Tenca, 5

営業時間|月曜日から日曜日8:00〜18:30

ウェブサイト|https://pasticceriagelsomina.it/

街の中心地から離れたトレンディスポット「マルラ(Marla)」

ミラノの中心地から離れたポルタ・ロマーナ駅にある洋菓子店「マルラ」。トレンドを追う若者からシニア世代までに親しまれているスポットです。

店内入り口前にイタリア語と英語表記のある機械から番号が書かれたチケットを印刷して店内に入ります。店内にある電子掲示板に番号が記載されたらレジで注文と支払いをするシステム。

マリトッツォは、ピスタチオクリーム入りとカスタードクリーム入りがあります。ここのパンナは牛乳のようなフレッシュな味わいで、ケーキのようなふんわりしたパンのマリトットォが堪能できるのです。朝は朝食に昼は食後のデザートに、いつ行っても多くの人で賑わう場所。

ミラノ住民が好きなテイストをぜひ味わってみてください。

 

■Marlà Pasticceria

アドレス|C.so Lodi, 15, 20135 Milano MI

営業時間|火曜日から金曜日8:00〜19:00、土曜日日曜日8:30〜19:00(月曜日定休)

ウェブサイト|https://www.marlapasticceria.it/

ミラノのスタイリッシュなマリトッツォを

マリトッツォはローマ発祥ではありますが、ミラノではひねりを加えたスタイリッシュなマリトッツォが楽しめます。ここでは、ご紹介しませんでしたが以前記事にした老舗カフェ、プラダグループの「マルケージ(Marchesi1824)」LVMHグループの「コヴァ(Cova)」にもマリトッツォがあります。ミラノではまだ全てのベーカリーショップや洋菓子店でマリトッツォを販売していないので是非この記事を参考にしてください。エスプレッソやカプチーノと一緒に本場のマリトッツォを味わいましょう。

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