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【米国・アムトラックの旅】パシフィック・サーフライナーでL.A.〜サンフランシスコほぼほぼ夜行バスの旅

美丸(Mimaru)

美丸(Mimaru)

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2025年5月12日
公開日
2025年5月11日

今年に入り毎月のようにロサンゼルスに用事があって、往復同じ交通機関を使うのももったいないと思い、毎回別ルートでロサンゼルスからサンフランシスコをアムトラックで戻ってみました。仕事帰り夕方サーフライナー(列車)に乗車。サンタ・バーバラでコネクティングバスに乗りかえサンフランシスコに戻ってきたコース。このご時世になんと50ドルの激安夜行バスの旅。西海岸で最も人気ルートと言われている「パシフィックサーフライナー」乗り鉄”鉄子”の覚書です!

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スパニッシュコロニアル・リバイバル(ミッション・モダン)+アールデコ。融合された建築様式ユニオン駅

ユニオン駅・周辺はなんとロスアンゼルス発祥の地

ユニオン駅は、アメリカ西部最大の鉄道旅客ターミナルで「最後の偉大な鉄道駅(the last of the great train stations.)」と言われています。建築家親子のジョンとドナルド・パーキンソン(John and Donald Parkinson)によって設計され、1939年に完成しました。ちょうど鉄道の駅が小型化されている頃だったので、一般的なユニオン駅より小ぶりな駅舎です。スパニッシュコロニアル・リバイバル(ミッション・モダン)とアールデコ建築を融合させた様式。見上げるほどのパームツリーが並ぶ雰囲気がカリフォルニアらしいし、通路など歩くのがもったいないほど見事なモザイクの床、どっしりとしたレザーシートずっと座っていたくなります。とにかく高い天井がまとこにエレガントであっぱれ。なるほど撮影にもよく使われるようです。

  • 駅舎の奥。バスの受付がある
  • LAXからのフライヤー発着場所。中長距離バスはこの周辺にある

駅に少し早めについたので、周辺を散策し始めたら陽気なラテンミュージック。色とりどりにドレスを着た人が楽しそうに踊っていたので、今日はメキシコの記念日か何かと思いました。英語は聞こえず、スペイン語で歌ったりしてとにかくお祭り騒ぎ!警察車両も遠巻きに待機していましたが、何かに巻き込まれる危険性は微塵も感じない雰囲気でした。実はこの場所こそが、ロサンゼルス発祥の地「エルプエプロ州立史跡公園」通称オルベラStでした。木陰にテントを張ってカラフルな工芸品やレストランが立ち並び、素敵な革製品やプロレスのマスクやらお洋服やら…楽しいぃ〜と何度も行ったり来たりしてしまいました。知らなかったとはいえプチメキシコ体験ができました。次回はここでご飯を食べたりできるようにスケジュールを組もうと思いました。

  • エルプエブロ州立史跡公園
  • 異国情緒あふれるオルベラSt。お土産物屋さんが立ち並ぶ

駅舎内のバーでくつろぐ

  • Traxx。列車を待つ人とハッピーアワーでやってきた人がいる
  • ハッピーアワー夕方4〜7時。ハウスビールが一杯6ドル

エントランスから待合室付近には「トラックスバー(Traxx Bar)」があります。ユニークな囲いが印象的ですが、どうも元電話室だったようです。嬉しいことにハッピーアワー(16:00〜19:00)だったので、ハウスIPA(Traxx IPA by Lost Coast$8)を頼んでみました。このブルワリーは北カリフォルニア・ユーリカ(Eureka)にあるようで、機会があれば行ってみたいです。同名のレストランが通路を挟んで反対側にあります。スモールバイト(小皿料理)を頼むとレストランから持ってきてくれるみたいですね。

 

■施設名:トラックスバー&レストラン

住所:800 Alameda St/Union Station

URLhttps://traxxunion.com

■施設名:ロストコーストブルワリー

住所:1600 sunset Dr Eureka, CA 95503

電話番号:707-267-9651

URL:https://lostcoast.com

 

 

出発〜道中〜到着

車両はダウルデッキのスーパーライナー。

今回のルート
19:13ロスアンゼルス発パシフィックサーフライナー785

終点サンタバーバラに21:59着→コネクティングバス6619に乗り換え

サンフランシスコのセールスフォースバスセンター前に翌朝5:45到着。
というスケジュールです。車両は2階建てのスーパーライナーで、これから暗くなっていくので車窓からの景色も途中で見えなくなりますが、やっぱり2階席に座り、ラウンジで過ごしました。

  • カー3(車両3)はカフェあり。飲み物や軽食が買えます
  • カフェのメニュー

1階のカフェでローカルのビールを見つけたので、お土産に購入(Island Brewing Co, ヘイジーIPA$11)

偶然にも列車が通過していたカーピンテリア(Carpinteria)で作られている家族経営のクラフトビール醸造所でした。WEBサイトによれば、サンタバーバラ海岸沿いにあり、タップルームからはチャンネル諸島国立公園の景色を一望できるようで、いつか行ってみたいです。

■施設名:アイランド・ブルーイング・カンパニー

住所:5049 6th St, Carpinteria, CA 93013

電話番号:805-745-8272

定休日:不定休

URL:https://www.islandbrewingcompany.com

  • 列車の終点。サンタバーバラからはコネクティングバスで一路サンフランシスコへ
  • 日付が変わって02:20頃。キングシティーのトラックストップでトイレ休憩で20分ほど停車LAに向かうバスも停車なので間違えないように…

バスは、ピカピカのボルボ社製でシートも適度で寝るにはなかなかよかったです。確かこの車両は空気清浄機が常に稼働していたはずなので快適に眠れると思います。夜10時過ぎなので車内はすぐ暗くなりました。出発前に後ろの座席の方に挨拶したら、車内で睡眠をとりサンフランシスコに着いたら仕事をするんんだそうです(節約?)。*車内の空調は快適ですが、ジャケットやストールを用意した方がいいですね。車内最後部にはおトイレついています。

出発して程なく、寝てしまいましたが、途中で雨が降ったりしていたみたいです。また夜中2時過ぎ、キングシティーという場所で20分ほどの休憩がありました。コンビニでおトイレやスナックを買ったりしていた人もいました。この場所はSF-LAの大型バスの休憩所としてよく知られているトラックストップです。似たようなバスが停車しているし、寝ぼけていることもありちょっと注意が必要です。ドライバーさんは人数確認したり行き先のアナウンスもしませんので、時間厳守と乗り間違いに気をつけましょう。

セールスフォース・トランジットセンター周辺は、安全な場所で歩いてマーケット通りに行けます。そこからバート(BART)に乗る人。バスセンターからミュにバスに乗る人。6:00頃なら通勤の人います。ユニオンスクエアまでなら歩けなくもないです。

セールスフォース・トランジットセンター到着

まとめ・感想

いかがでしたか?昼過ぎ仕事が終わりそのまま空港へ行ってもよかったのですが、エンジェル・フライトに乗ったり、グランド・セントラルマーケットでご飯食べてからユニオン駅。仕事よりそのあとが楽しかったロスアンゼルス出張。今回は列車と言うより”ほぼ夜行バス”でしたが、5年前ディズニーランドから夜行バスで帰ってきたことを思い出しました。一つのアイディアですが、ドジャース戦デイゲームの後に利用するとホテル代節約になるかもしれませんね。アムトラックのコネクティングバスはアメリカサイズのゆったりしたシートです。時期にもよりますが片道50ドルくらいです。

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