備前焼の古里、伊部をお散歩 その1 ~備前市伊部~
2019.11.9
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もうすぐ6月、わが家の庭の紫陽花もほんのりと色づき始め、梅雨の訪れを感じさせる季節となりました。
岡山県備前市西部の緑豊かな山中に佇む大瀧山西法院は、山陽花の寺二十四カ寺のひとつとして知られていますが、中でも紫陽花は、約40品種、約1500株もの数を誇ります。昨今はSNS等でも取り上げられることが増え、人気の紫陽花スポットとなっています。紫陽花は6月中旬から見ごろとなるので、昨年訪れたときの写真(2025年6月15日撮影)を使ってご案内しますね。
県内でも最古の歴史を持つ寺院のひとつ大瀧山西法院は、開基は奈良時代と古く、唐の僧、鑑真大和上ゆかりの寺と伝わっています。
紫陽花に彩られた花手水は必見です。
人気の撮影スポットになっているので、譲り合いながら、入れ代わり立ち代わり写真を撮ります。コロナ渦を経て、花手水にするお寺が増えましたね。
花手水舎から奥へ進むと、岩肌を流れる小川とともに小さな滝も見えてきます。小川のせせらぎと鳥のさえずりにつつまれ、なんとも癒される空間です。
滝の周りはみずみずしい青モミジに囲まれ、梅雨の鬱蒼なお天気でも爽やかな気分になります。秋の紅葉も素敵でしょうね!
滝の左側に紫陽花の大株がありますが、ちょっと早かったみたいで、色づき始めた頃でした。紫陽花の見ごろはあじさい祭りの頃とも言われ、今年は6月13日(土)〜6月21日(日)までが祭りの期間となります。こちらは標高も少し高くなるので、下界よりも少し遅れた頃が満開となるようです。
まだこれから色づく紫陽花もありましたが、昨年もあじさい祭りの最中で、紫陽花の苗木やお煎餅の販売。そして紫陽花にまつわる俳句・短歌・川柳のコンテストの募集もしていました。
私も境内に咲いていた西安(シーアン)という紫陽花に惹かれたので、苗木とお煎餅を購入しました。
護摩堂からは、大滝山三重塔が見えます。
室町時代は、足利氏の保護を得て三十もの坊があったというほど隆盛を極めた寺院でした。しかし、戦乱に巻き込まれ、三重塔、仁王門を残し全山消失してしまい、現在、残った三重塔は国の重要文化財となり、仁王門と本堂は県の重要文化財となっています。
私が行った日は、前日に岡山、香川の民放3局により紫陽花の報道をされた効果のせいか、本堂より1㎞程手前から渋滞が始まりました。
門前に30台ほど停められる駐車場がありますが、道幅が大変狭く離合できる場所で譲り合いながら進みます。
しかし、道を譲った車が側溝に落ちたり、たまたまですが、熱中症患者が出たのか救急車がやって来たりと、この日の参道は大渋滞でした。
土日は大変込み合いますので可能な限り、平日に訪れることをおすすめします。
【大瀧山西法院(おおたきさんさいほういん)】
所 在 地 岡山県備前市大内995
駐 車 場 普通車30台、中型バスも可 無料
拝 観 料 無 料
あじさい祭り 6月13日(土)〜6月21日(日)
入 山 時 間 8時~18時
問 合 せ 先 0869-66-9619(大滝山西法院)
交通アクセス
車 山陽自動車道和気ICから約15分
公 共 交 通 JR香登駅または伊部駅からタクシーで約10分
鑑 賞 期 間 紫陽花 6月中旬~6月27日(今年は6月28日早朝より剪定をするため)
大瀧山西法院のある備前市は、日本六古窯の一つに数えられる備前焼が伝統工芸品です。
備前市まで来られたらぜひ訪れていただきたいのが、JR伊部駅前にグランドオープンしたばかりの備前市美術館(旧備前市立備前焼ミュージアム)です。
リニューアル前は800年の歴史を持つ備前焼に特化した博物館でしたが、新しくなり備前焼を中心とした現代陶芸の振興に加え、世界の現代美術、建築、デザインなど幅広い分野を紹介した美術館となっています。
館内は備前焼の美しさを最大限きわだたせるための展示設備となり、空間や照明設計によって作品がより鮮明に伝わってきます。また、珍しい青備前、白備前、黒備前などの展示もあります。
6月21日までは、2025年度の開館以降、新たに収蔵・寄託された作品を紹介する展覧会を開催中です。
今野朋子氏のLibration (土からの解放)は、白磁とは思えない柔らかさを放ち作品の隅々にまで目を惹きつけられる見事なものでした。人間国宝の金重陶窯の備前馬もよく目にする花器とは違い、ほのぼのとした愛らしさを感じました。他にもピカソの焼いた陶板作品等もあり見ごたえのある展示となっています。
展望室からは、伊部南大窯跡がよく見えます。ここは、室町時代から江戸時代まで使用された国内最大級の窯跡に加えて、物原(ものはら)と呼ばれる廃棄された陶器の山が独特の景観を作り出しています。お時間があれば伊部の町並みの散策もお勧めします。
【備前市美術館】
所 在 地 岡山県備前市伊部1659-6
電 話 0869-64-1400
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
駐 車 場 6台
大瀧山西法院の麓には、中世から続く西国街道(旧山陽道)があります。その街道沿いに120年もの歴史を持つ鷹取醬油があります。
燕来庵と呼ばれるショップは文字通り、5月は軒下に燕が巣を作り、子育てをしている最中でした。ここでは鷹取醬油の全商品が置かれ、試食とともに購入することができます。
なかでもいちばん人気が店舗限定の醤油ソフトクリームとポン酢ソフトクリームではないかと思います。店内でもイートインスペースがあり食べられます。
醤油ソフトクリームはほんのりとキャラメルのようなこっくりとした風味が感じられます。ポン酢は酸味はさほど感じられず、柑橘系の爽やかさと甘みを感じるソフトクリームでした。
店内を撮影させていただきました。日曜日は来店客が途絶えることがありません。お醤油は深いコクとうまみが魅力で、わが家でも愛用しています。この日は醤油だれやもやしだれを購入しました。
店内には写真つきのレシピもあるので、購入した調味料を使って、お勧めのお料理がすぐに作れます。
HPから検索することもできます。 ⇒ レシピ集
【鷹取醤油】
所 在 地 岡山県備前市香登本887番地
電 話 番 号 0869-66-9033
営 業 時 間 3月~10月 10:00~18:00 11月~2月 10:00~17:30
定 休 日 木曜日、年末年始
U R L https://takatori-shoyu.co.jp/index_takatori.html
ア ク セ ス
車 国道2号線から「香登駅前交差点」を北に入り旧山陽道を右折
JR 赤穂線「香登駅」下車 徒歩10分
今回の紫陽花の季節の楽しみ方はいかがだったでしょうか。
大瀧山西法院は紫陽花以外にも花の寺として、春はツツジやサツキ、秋は紅葉、11月は寒牡丹と一年を通して見ごろの花が移り変わり、多彩な表情を見せてくれます。また、備前市は豊かな瀬戸内海で育った、牡蠣や鰆、穴子、シャコ等の魚介類も有名なので、寒牡丹と牡蠣料理、初夏はシャコや穴子と…季節が変われば旬も変わるので、シーズンを変えて訪れて見てください。