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【ウズベキスタン】青の都サマルカンド・絶景のレギスタン広場

也木すず

也木すず

カンボジア特派員

更新日
2026年6月1日
公開日
2026年5月31日

日本から成田の直行便やソウル経由等で約9〜13時間、ウズベキスタンが誇る世界遺産の街サマルカンド。シルクロード交易の中継地として、2500年以上の歴史を刻んできた街です。14世紀に「地上の楽園」と称えられたティムール朝の首都となり、高度な建築技術によって青いドームや緻密なモザイクタイルで美しく彩られました。その気高き美しさから「青の都」「イスラム世界の宝石」と今なお世界中を魅了し続けています。今回はあえて時間をかけて楽しむ寝台列車の旅から、朝昼夕夜と表情を変える麗しの広場、バザールについてご紹介します。

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アフロシャブ号の代わりに・・・列車移動もエンターテインメントです

タシケントとサマルカンドの間には、スペインから導入された超高速鉄道「アフロシヤブ号」が有名です。わずか2時間半ほどで二都市を結ぶ洗練された新幹線のような列車で、他の移動手段を比べるのもまた一興なのです・・・
が、このスペインの「タルゴ(Talgo)」というメーカーから導入された最先端の高速列車は大人気すぎて現地でもチケットがなかなか取れないことで有名。筆者もすっかり予約に出遅れ、乗り逃したのですが、タシケント16:00発の寝台列車を選んで思いがけず快適に移動することが出来ました。あえて時間を贅沢に使う移動ということに。

時間になり乗り込んで席を探すと、既に先に乗り込んだ方々が寝床のセッティングをしていました。見よう見まねでシーツをセットしましたが、ベッドの二階部分はとても狭く、体を折りたたんでセットしなければなりませんでした。コトコトと心地よい揺れに身を委ねる4時間強の鉄道旅は、移動そのものがエンターテインメントです。周りを見渡すと、さらに遠方を目指す旅人たちがパジャマに着替え、持ち込んだ食事を広げて楽しそうに「車内パーティー」を開いており、見ているだけで心が和みます。どこでも寝れる筆者はもちろん寝ましたが、眠らなくても足を伸ばして横になれるため、移動の疲れ具合が通常の座席とは全く違います。ちなみに復路で利用した約3時間の列車は、まるで『ハリー・ポッター』のコンパートメントのようなクラシカルな個室で、それはそれでテンションが上がりましたが、疲れ具合を鑑みると断然、往路の寝台列車がイチオシです。

  • 二階は座ることができません 最初乗り込むときだけ大変ですが、寝る分には快適です
  • 旧ソ連っぽいおばあちゃんのブーツ

アフロシヤブ号などが発着するのはRailway Museumのある「タシケント北駅」ですが、この16:00発の寝台列車は「タシケント・ユーニイー」という駅から出発しますので、注意が必要です。

  • タシケント・ユーニイー(建物内)
  • こちらはタシケント北駅外観です

レギスタン広場

この街のハイライトといえば、やはり世界遺産の象徴である「レギスタン広場」です。かつてシルクロードの交易で栄えた古都の中心地であり、3つの壮大なマドラサ(イスラム神学校)に囲まれた、世界で最も美しい広場の一つと称される場所です。正面に向かって左にある「ウルグ・ベク・マドラサ」、右の「シェル・ドル・マドラサ」、そして中央の「ティラカリ・マドラサ」が整然と並び、壁面を彩る鮮やかな「サマルカンド・ブルー」のタイル装飾が最大の特徴です。

レギスタン広場のどの表情が好きですか

レギスタン広場の色々な表情を見たくて、朝、昼、夕刻、そしてライトアップされる夜と、何度も足を運びました。太陽の光の角度によって、壁面を彩るマヨリカタイルの「サマルカンド・ブルー」が爽やかな水色に光る天気のいい日中も、少し夕暮れかかったピンクの空とのコラボレーションも、日が落ちた夕刻のライトアップも、夜のライトアップで暗闇に浮かび上がる様子も、どの時間も言葉を失うほどの美しさです。以前に来た時にはなかった柵が設置されており、建物内への入場に100,000ウズベキスタンスム(日本円で約1300円)の入場料が必要になっていましたが、緻密で豪華絢爛なモザイク装飾の美しさを近くで見られますので、入場料を支払う価値は十分すぎるほどあります。

炭火焼の串焼き(シャシリク)

炭火焼の串焼き(シャシリク)が最高でした。ウズベキスタン名物のひとつである「シャシリク」は、香辛料でマリネした肉を太い鉄串に刺し、炭火で豪快に焼き上げる大ぶりの串焼きです。外はカリッと香ばしく、見た目も豪快で美味しいだけでなく、楽しいのです!

店頭にあるのでつい吸い寄せられてしまいます

レギスタン広場のすぐ目の前の大通りを渡ると、何件もウズベキスタン料理が楽しめるお店があり、お店の前のシャシリクについつい引き寄せられてしまいます。香ばしい匂いとともに運ばれてくるジューシーなシャシリクでお腹を満たしたら、すぐにまたレギスタン広場の別の表情を見に行けるという、この近さならではの贅沢な時間を過ごしました。あまりの居心地の良さと美味しさにすっかり魅了され、私は滞在中、朝も夜もこのエリアの店に通い詰めてしまったほどです。

ハズラティ・ヒズル・モスク

ハズラティ・ヒズル・モスク伝説の聖人ヒズルに捧げられた、サマルカンドで最も古い歴史を持つモスクの一つで、シヨブ・バザールと大通りを挟んでお向かいにあります。小高い丘の上に建っているため、テラスからショブバザールやビビハニム・モスクなどを一望できます。

  • 建物内
  • 手前に見えているのがシヨブ・バザールで、その向こうにビビハニム・モスクが見える

15時15分のこと、モスクのスピーカーから、まるで歌のようであり、お経のようでもある、不思議な響きが建物のスピーカーから流れ始めました。あれはイスラム教の礼拝の時間を告げる「アザーン」だったのでしょうか。周囲にいた現地の人々は建物の脇に並べられた長椅子に座り、手で水を汲んで顔を洗う時のようにして、静かにその音を聞いている様子でした。突っ立っていたわたしは座りなさいと手で合図されました。響き渡る美しい旋律と、人々の祈りの風景。ただ観光地を巡るだけでは味わえない忘れられないひとときとなりました。

色鮮やかなウズベキスタン雑貨やドライフルーツがズラリと並ぶシヨブ・バザール

青の都の仕上げに訪れたいのが、民芸品や特産品が活気よく並ぶ「シヨブ・バザール」です。一歩敷地へ入ると、現地の人々の明るい売り声が響き渡り、市場ならではの熱気が伝わってきます。ここは青果など地元の暮らしに根ざした台所でありながら、観光客向けのお土産ものも非常に充実しているのが嬉しいポイントです。職人技が光る刺繍布「スザニ」のクッションカバーやバッグ、サマルカンド陶器、そしてキラキラと輝く甘いドライフルーツやナッツ類が所狭しと並んでいます。「美味しいよ、食べてみて!」「これ見てみて!」と声をかけられ、いくつも試食をさせてくれます。時間を忘れて探したお土産はサマルカンドを思い出させてくれる宝物になること間違いなしでしょう。
皆さまの楽しい旅の一助になれば幸いです。

©︎入口の門
  • ここはドライフルーツゾーン、どんどん試食させてくれます
  • おじいちゃんがニコニコしている可愛い置物がたくさんありました
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