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【インドネシア】スラバヤの100年を見てきた「マジャパヒトホテル(Majapahit Hotel Surabaya)」

moe

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インドネシア特派員

更新日
2026年6月22日
公開日
2026年6月22日
©moe

インドネシア第二の都市であるスラバヤ(Surabaya)には、インドネシアを代表する歴史的にも価値のあるホテルが存在します。それがスラバヤの街の中心部に位置する「マジャパヒトホテル(Majapahit Hotel Surabaya)」です。マジャパヒトホテルは、世界的に有名な高級ホテル「ラッフルズホテル・シンガポール」の創業者一族であるルーカス・マーティン・サーキーズによって1911年に開業されました。今回は、インドネシアのスラバヤにある「マジャパヒトホテル」についてご紹介します。

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時代ごとに違う価値を獲得し続けるホテル「マジャパヒトホテル」

  • ©︎moe
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インドネシア第二の都市であるスラバヤには、時代ごとに違う価値を獲得し続けるインドネシアを代表するホテル「ホテルマジャパヒト」があります。ホテルマジャパヒトは、シンガポールの有名高級ホテル「ラッフルズホテル・シンガポール」を開業したサーキーズ一族によって1911年に「ホテルオランジェ」として開業しました。1930年には、アールデコ様式のロビーが増築されてベルギーの皇太子と王女をはじめ、チャップリンなどの著名人を集めて開業式が行われています。

マジャパヒトホテルは、スラバヤにあるジュアンダ国際空港から車で50分ほどの距離にあり、ホテル周辺には巨大なショッピングモールや飲食店が立ち並び、にぎやかな街の中心に位置しています。しかし、ホテル内に足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのように時の流れがゆったりと変化するような不思議な感覚を覚えます。また、歴史的な雰囲気を残す当時の建築様式が温かくも静かに包み込んでくれるため、心地よい静けさも感じられます。

サーキーズ一族によって開業された創業当時は、スラバヤを代表する社交の場であり、現在よりも活気にあふれていたことが想像できます。

通常のインドネシア国旗とは比率が異なる細長い国旗の理由

©︎moe

ホテルマジャパヒトの屋上には、インドネシア国旗が掲揚されています。しかし、そのインドネシア国旗をよく見てみると通常のインドネシア国旗とは様子が異なることに気付くことができます。通常の国旗と比較すると、細長い国旗になっているのです。これは、このホテルがインドネシア独立戦争の歴史的象徴の舞台になった出来事に由来しています。

サーキーズ一族によって開業した「ホテルオランジェ」は1943年に大日本帝国軍により接収され、「ホテルヤマト」として東ジャワの司令部とされましたが、1945年の終戦をきっかけに返還されます。しかし、1945年9月19日に返還されたはずの「ホテルオランジェ」の屋上にインドネシア国旗ではなく、オランダの国旗が掲揚されているのを不思議に思った民衆がホテルに押し入ります。オランダ軍が司令部として占拠していたことを知り、民衆によってオランダ国旗の青色の部分を破り取って、即興でインドネシア国旗を作り、独立を主張したことからインドネシア独立戦争の歴史的象徴の舞台としても評価されるホテルになりました。そして、インドネシア語で独立を意味する「ムルデカ」をホテル名とした「ホテルムルデカ」としての運営が始まりました。

そういった歴史的背景があり、現在も当時の事件の象徴である通常のインドネシア国旗と異なる、オランダ国旗の青色の部分を破り取ったような細長い形のインドネシア国旗が掲揚されているのを見ることができます。この国旗が掲げられているのを見ることで、インドネシア国民もここを訪れたゲストもインドネシア独立に向けたパワーや想いに触れることができ、何かしら感じるものがあるのではないかと思います。

ホテル史とインドネシア史どちらの観点からも興味深い歴史的ホテル

  • ©︎moe ラウンジに飾られているホテルを象徴するような絵
  • ©︎moe インドネシア国旗カラーを模したモクテル

事件をきっかけに「ホテルムルデカ」と改名されましたが、その後一度は創業者一族の経営に戻ります。さらに、別のホールディングスの手に渡り、古代インドネシアで最も長く存続した王国であるマジャパヒト王国を由来とする「ホテルマジャパヒト」としての運営が開始されます。

そこからマンダリンオリエンタルグループらによって買収され、マンダリンオリエンタルブランドのホテルとしての運営がスタートし、歴史的ホテルが当時のアジア最高峰のホテルブランドによってサービス水準や国際的な知名度の向上と共に見事な再生を遂げます。そして、インドネシア国内企業グループが買収し、現在は世界最大ホテルチェーンのアコーグループに経営権が移行し、東南アジアの歴史的遺産としての保存を目的としたホテル運営がされています。創業者一族であるサーキーズ一族は経営から離れていますが、サーキーズ一族の手がけたラッフルズホテル・シンガポールと共に100年という時を超えて同じグループの傘下に合流しているという点には縁が感じられます。

あらゆる企業の手に渡り、歴史を象徴するような事件の舞台としても注目が集まったマジャパヒトホテルには、時代を見てきた建物としての風格が感じられます。また、インドネシア第二の都市でありながらゆったりとした雰囲気のある都市スラバヤに位置することから、創業当時の雰囲気を残したまま今日まで存続することができているという建造物としても歴史的に貴重なホテルです。インドネシア国民にとっても、ここを訪れるゲストにとっても、あらゆる視点からの歴史的ロマンを感じられる場所であるのではないかと思います。

インドネシアのスラバヤを訪れた際には、ぜひ「ホテルマジャパヒト」も訪れてみてください。ホテル見学ツアーのみの参加も可能であるため、下記に問い合わせ先を載せておきます。

■Majapahit Hotel Surabaya – MGallery Collection
住所:Jalan Tunjungan 65, Kec Genteng,Surabaya
電話番号:+62 31 5454333
HP:Majapahit Hotel Surabaya – MGallery Collection – ALL

【ホテル見学ツアー】※前日までの予約が必須です。
見学ツアー専用ホテルWhatsapp:+62 811-3055-4333

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