• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【米国】サンフランシスコの夏はなぜこんなに涼しい? “Fogust”の秘密

KatieM

KatieM

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2026年8月19日
公開日
2026年8月19日

真夏の8月でも、ジャケットが手放せないサンフランシスコ。夏になると太平洋から冷たい霧が流れ込み、街をすっぽりと覆う日が多くなります。特に霧の多い8月は、「Fog(霧)」と「August(8月)」を組み合わせた「Fogust」と呼ばれることも。今回は、サンフランシスコならではの涼しい夏と、霧が生み出す独特の風景をご紹介します。

AD

なぜ8月なのに寒いのか 

サンフランシスコの夏が涼しい最大の理由は、太平洋を流れる冷たいカリフォルニア海流と、内陸部との気温差にあります。夏になると内陸部では気温が大きく上昇する一方、沿岸部の海水温は低いまま。この温度差によって、海上で発生した冷たい霧や空気がゴールデンゲート海峡を通って街へ流れ込みます。そのため、7月から8月は朝晩を中心に霧に覆われ、気温が上がりにくい日が多くなります。真夏でも羽織るものが必要になる、サンフランシスコならではの気候です。

ちなみにこちらは、昨日、内陸部からサンフランシスコ方面を撮影した写真です。内陸部では気温が100°F(約38°C)を超える猛暑となる一方、海沿いのサンフランシスコは濃い霧にすっぽりと覆われています。わずかな距離でこれほど気候が異なる、ベイエリア特有のマイクロクライメートがよくわかる一枚です。

涼しい夏を楽しむ、サンフランシスコ流の過ごし方

サンフランシスコの夏を快適に楽しむコツは、気温の変化に合わせて調整できる服装です。朝晩や霧が出る時間帯は肌寒くても、午後に霧が晴れると日差しが強く、体感温度が大きく変わることも。薄手のジャケットやカーディガンなど、重ね着できる服装がおすすめです。

また、街全体が霧に覆われていても、少し場所を移動するだけで青空が広がっていることがあります。特にミッション地区など内陸側のエリアは比較的暖かく、晴れる日も多いため、屋外でのランチやカフェ巡りにもぴったり。一方、海沿いでは夏ならではの幻想的な霧の風景を楽しめます。寒さを避けるだけでなく、エリアごとに異なる「マイクロクライメート」を楽しむのも、サンフランシスコならではの夏の過ごし方です。

本格的な“夏”はもう少し先

サンフランシスコでは、一般的な夏が終わりに近づく9月から10月にかけて、むしろ暖かく晴れた日が増えていきます。夏の間、街に冷たい空気と霧を運んでいた海と内陸部の温度差が小さくなることで、霧の発生が減り、沿岸部でも青空が広がりやすくなるためです。

この時期は日中の気温が上がり、海沿いでも比較的穏やかに過ごせる日が増えることから、地元では「Indian Summer」や「Second Summer」と表現されることもあります。ピクニックやハイキング、屋外での食事などを楽しむのにもぴったり。真夏を涼しく過ごしたあとにやってくる、少し遅めの暖かな季節は、サンフランシスコならではの季節感のひとつです。

最後に

サンフランシスコを訪れるなら、霧に包まれたひんやりと涼しい夏も、青空が広がる暖かな秋も、どちらもおすすめです。同じ街とは思えないほど季節によって異なる表情を見せてくれるのも、サンフランシスコの魅力のひとつ。夏は幻想的な霧の風景を、9〜10月は「セカンドサマー」と呼ばれる心地よい陽気を楽しみながら、それぞれの季節ならではの街歩きを楽しんでみてください。

トップへ戻る

TOP