アユタヤー

Ayutthaya

世界文化遺産に登録された古都の遺跡

バンコクから北へおよそ80km、チャオプラヤー川とその支流に囲まれた中州にアユタヤー(アユッタヤー)の町はある。1351年から417年間にわたり、35代の王がこの地でアユタヤー王国の歴史を築いた。17世紀には遠くペルシアやヨーロッパ諸国とも外交関係を結び、「ロンドンのように見事」とたたえられたほどの国際都市。しかし、たび重なるビルマとの戦いを経て、1767年にアユタヤーは陥落する。ビルマ軍の手によって建造物の多くは徹底的に破壊された。顔のない仏像、途中から崩れ落ちているチェーディー(仏塔)、土台だけが残された寺院……。アユタヤーの遺跡は、今も静かに時を止めたままだ。

アユタヤーは川に囲まれた島の町

気軽に利用できる渡し船
気軽に利用できる渡し船

アユタヤーは、北をオールド・ロッブリー川、東をパーサック川、西と南はチャオプラヤー川に囲まれた、東西約4km、南北約3kmの島。外縁を一周するのがウートーン通りU-Thong Rd.。その内側にナレースワン通り、ロッチャナー通りなどの大通りが東西に延びている。繁華街は島の北東部分、遺跡は島の西半分に集まっている。

遺跡はいずれもチャオプロム市場からトゥクトゥクなどで10〜15分の距離。島の外側にはのどかな田園風景が広がっている。日本人町跡は南東部、ワット・プーカオ・トーンは北西部と、どちらもやや郊外にあるので、トゥクトゥクやレンタバイクで回るのが便利。

アユタヤーの名物グルメ

手長エビのグリル
©iStock 手長エビのグリル

アユタヤーの名物は川で取れる手長エビ。レストランではこのエビのグリルが食べられる。夜になると何十軒もの店が現れるナワン・ナイトマーケット(フアロー市場)も楽しい。

アユタヤー観光は自転車やバイクで

アユタヤー観光には欠かせないレンタサイクル
アユタヤー観光には欠かせないレンタサイクル

アユタヤーは平坦な土地なので、レンタサイクルやレンタバイクを利用して見て回るのも楽。レンタバイクを借りる場合、保証金代わりにパスポートを預けるのが一般的。

レンタサイクルを利用する際は、暑さとひったくりに注意しよう。平坦とはいえアユタヤーの日差しは厳しく気温は高い。こまめに水分を補給し、適度な休憩を取るよう心がけよう。また、自転車の前籠に入れた荷物を、オートバイなどで追い抜きざまにひったくる事件がときどき発生している。荷物はできるだけ身につけて、ひったくりを誘発しないように心がけよう。

バンコクから日帰り観光できる

バンコクから日帰りする場合は、北バスターミナルから出るロットゥー(ミニバス)が便利。所要時間もバスより短い。ただし車内は狭いので、荷物が大きな人はバスを利用しよう。

バンコクでタクシーをチャーターして日帰り観光する方法もある。流しているタクシーと直接交渉すれば、2000B程度で1日チャーターが可能。アユタヤーでトゥクトゥクを探し、観光客ズレした運転手と値段交渉をする手間を考えると、効率よく回れて楽。数人で利用すれば割安で、しかもエアコン付き。

写真

  • 列車待ちの人が集まるアユタヤー駅のホーム

    列車待ちの人が集まるアユタヤー駅のホーム

  • 町の中心にあるチャオプロム市場

    町の中心にあるチャオプロム市場

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