キーワードで検索
テムズ川に数々かかる橋の中でもひときわ目立つタワー・ブリッジは、19世紀後半に完成しました。その名の通り2つの大きな塔を擁する、跳ね橋を兼ねた吊り橋です。
2012年のロンドン・オリンピックの時には開会セレモニーの一環として、ジェイムズ・ボンドとエリザベス女王(に扮したスタントマン達)が乗ったヘリコプターがこの間を通り抜けたり、聖火を運ぶデイヴィッド・ベッカムの背後に写ったりと効果的に使われていたので、TVで観た方も多い事でしょう。
この下を一定の高さ以上の船舶が通る時には、塔と塔の間の部分が開閉します。その様子は、観光者にとって格好の見もの。
予定時間になると、まず塔の周辺でサイレンが鳴り出します。係員数人も出てきて、通行中のクルマや歩行者に「あと△分で交通が中断されますよ~」とアナウンス。
そして歩道も車道も、跳ね橋になる部分に誰も残っていない事を確認したら、いよいよコントロール・ルームの技師が橋をオープンします!
跳ね橋は、ここを通過する予定の船舶オーナー(企業でも個人でも)が24時間の猶予をもって管理局に申請すれば、無料で開けてくれるんですよ。でも開けなくても通過できる高さの船ではダメ。
だからタワー・ブリッジの開閉を見たかったら、一日か二日前にウェブサイトで予定時間を確認するのがベスト。もちろん数週間も前からブッキングしている定期運行の観覧船などもあるものの、直前になればなるほど最新の情報が追加されるからです。
尚こちらは、二つの塔の上部をつなぐ渡り廊下みたいな橋。こちらは現在「タワー・ブリッジ・エクスペリエンス」という有料アトラクションの一環となっています。
塔の中では、この橋が建造された由来や歴史を分かりやすく展示。更にはガラス張りのフロアーを歩いて空中浮遊体験をしたり、ヴィクトリア時代のエンジン室を見学したり、意外と盛りだくさん。
ちなみに入場料は大人£9.00、5歳~15歳の子供£3.90、5歳未満は無料です(2015年8月現在)。
暗くなってからライトアップされた姿も、また素敵。ロンドンに来たら一度は見て欲しいお勧めスポット、タワー・ブリッジのご紹介でした!