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台湾のあちらこちらで毎晩開催され、縁日のようににぎやかな「夜市」。安くておいしい名物フードが揃う夜市の屋台料理は、あのミシュランガイドでも、コスパがよくて質の高い「ビブグルマン」に選ばれるほど☆台北を代表する3大夜市で食べたい、いまイチオシの絶品台湾グルメを、最新版『aruco台北』&『aruco台湾』の2冊からピックアップしてご紹介します!
夜市とは、台湾各地で毎日開催されるナイトマーケットのこと。安くておいしいB級グルメ屋台のほか、プチプラ雑貨や洋服、アクセサリーなどの露店が並んでいます。射的などの楽しいゲームや占いなどの露店もズラリ。大人から子供まで、お祭りや縁日のような雰囲気を楽しめます。
夜市は涼しくなる夕方頃からオープン。ピークは22:00頃で深夜まで大勢の人でにぎわいます。もともとは寺廟周辺にある参拝者向けの屋台街が夜市の始まりですが、普段の食事も安上がりな外食が一般的な台湾では、家族揃って夜市へ出かけ夕食を済ませることも珍しくありません。舌の肥えた地元っ子が行列を作る屋台は、安うまグルメの宝庫なのです。
●いざ夜市に行く前の準備&必需品は?
夜市にはテーブルや椅子が用意されている屋台もなかにはありますが、基本は食べ歩きがメインのため、万一食べこぼしてもいい軽装がおすすめです。荷物は最小限にして、両手が空くショルダーバッグがベスト。持って行くと便利なアイテムは、ウエットティッシュ。屋台では当然おしぼりなどは出ないので、食べる前に手を拭いたり、食後に口を拭いたりできるウエットティッシュは夜市の必需品です。
食べ切れなかった料理や食べた後のゴミを入れるビニール袋と夜市で買ったものを入れるエコバッグも持って行きましょう。また、屋台は現金で支払うのが基本のため、小銭を多めに用意しておきましょう。トイレはなかったり数が少なかったりするので、駅やコンビニなどで済ませてから、いざ屋台巡りへ! 念のため、ポケットティッシュもお忘れなく。
「士林観光夜市」はB級グルメはもちろん、ゲームや服、雑貨、スマホグッズなど、あらゆる種類の屋台が集まる、台北イチ大きな夜市。屋外だけではなく、屋根付きの複合施設「士林市場」の地下は「美食区」と呼ばれ、名物フード屋台がズラリ。フードコートのようにテーブルが並び、天候を気にせず座って食べられるのもラクチンです。ウエットティッシュ持参で、台湾の夜市グルメを食べ尽くしましょう!
●まずは「士林市場」地下1階の「美食区」で食べまくり!
美食区の入口横にある「豪大大鶏排」(70元)は、行列必至の名物フライドチキン。人の顔のサイズほどの巨大チキンは、熱々ジューシー! 必食の小吃(軽食)は上海点心の焼き饅頭「生煎包」(15元~)。カリッとした皮のなかから肉汁がじゅわーっとあふれ出し、絶品。スープ系ならイカのとろみスープ「花枝羹」(70元~)がイチオシです。イカの濃厚な旨味がたまりません!
●屋外にある屋台もチェック! 絶品かき氷でクールダウン
熱気あふれる美食区で食べ歩きを満喫したら、屋外の屋台もチェックしましょう。気になるフードを食べ尽くしたら、締めのデザートはやっぱり「辛發亭」のかき氷(80元~)。牛乳で作った氷を削ったかき氷はフワッフワで、口の中でとろけます。並んでも食べる価値ありのスイーツです!
『aruco台北』のプチぼうけんでも紹介していて、日本人旅行者にも人気の「饒河街観光夜市」。台北メトロMRT松山駅からも近く、600メートルほどの一本道の両側に、屋台がコンパクトにまとまっています。ひととおり見て回るのにもほどよい規模で、歩きやすいのも高ポイント。夜市の入口はネオンキラキラのド派手な赤い門が目印になっています。屋台グルメを楽しんだら、門をバックに写真撮影をお忘れなく~!
●「ビブグルマン」に選ばれた絶品「胡椒餅」をパクリ!
ド派手な赤い門は東側と西側、両端の入口にありますが、饒河街観光夜市ゆかりの廟「松山慈祐宮」がある東側の門を入ってすぐの屋台が、大人気の「福州世祖胡椒餅」の胡椒餅(55元)。焼きたてアツアツの胡椒餅は、香ばしくって肉汁たっぷり! ちょっぴりスパイシーで、やみつきになるおいしさです。
必ず行列ができていますが、職人さんたちがひとつひとつ手作りで肉餡とネギを生地で包み込み、専用の釜で焼き上げる様子を横目で見ながら順番を待っていると、あっという間。ミシュランガイド台北でコスパがよくて質の高い「ビブグルマン」にも選ばれた、まさにお墨付きの味です!
●ツウな「滷味」でローカルフードにトライ!
ツウを気取るなら、醬油で煮込んだ肉、モツ、野菜などの具を特製ソースで味付けた「福徳魯味」の「滷味(ルーウェイ)のミックス盛り」(80元~)にトライ! おでんのように並んでいる具の中から、気になるものをチョイスするだけなので、簡単に注文できます。最初は独特の匂いにとまどうかもしれませんが、ピリ辛の味がクセになるはず。日本では味わえない、台湾ならではのローカルフード体験をぜひ☆
●南国台湾のフレッシュジュースをゴクリ!
スパイシーな胡椒餅&ピリ辛滷味を味わったあとは、新鮮な台湾産フルーツや野菜をその場で搾ってくれる「瓜瓜楽鮮果汁」のフレッシュジュース(20元~)はいかが? パパイヤやグアバ、スイカなど、南国台湾ならではのフルーティーな生搾りジュースでさっぱり、ビタミン補給しましょう♪
行列のできる人気屋台が揃い、200メートルほどの通りに100軒以上の屋台がひしめくグルメな「寧夏夜市」。台北中心部の中山エリアにも近く、ショッピングや仕事帰りの常連客など、たくさんの人で夜遅くまでにぎわいます。座って食べられるスペースも多いので、夕食&夜食にプチプラ夜市グルメをいただきましょう!
台北でも指折りのおいしさと、大人気の「頼鶏蛋蚵仔煎」のカキオムレツ「鶏蛋蚵仔煎」。
プリプリのカキがたっぷりで卵もふんわり。濃厚でミルキーなカキと卵のハーモニーが絶妙です! 行列必至ですが、テイクアウトだけでなく、イートインもできます。
丼ものなら、「蔡家嘉義火雞肉飯」の雞肉飯(30元~)がおすすめ。七面鳥のやわらかい肉と、ご飯にしみたダシのうま味がやみつきのおいしさ! 小ぶりで何杯でもおかわりしたくなります。
おやつはタロイモのペーストで、カスタードを包んで揚げたお団子「爆漿芋」をぜひ。
ひと口かじると、カスタードクリームがとろーり♪ココでしか味わえないスイーツをほおばって!
■寧夏夜市
・住所:寧夏路
・営業:17:00頃~翌1:00頃
・アクセス:MRT淡水信義線・松山新店線「中山駅」5番出口より徒歩約8分、またはMRT淡水信義線「雙連駅」1番出口より徒歩約8分
●夜市で注意したほうがいいことって?
夕方からオープンするとはいえ、早すぎるとまだ店開きしていない屋台もちらほら、逆に遅いと店じまいを始める屋台もあるため、おすすめの時間帯は18:00頃から22:00頃。
人気の夜市は大勢の人でにぎわい、特に混雑する週末のピーク時には、思うように身動きができないことも。ポケットやバッグの財布やスマホなどの貴重品を狙うスリやひったくり、置き引きには十分に注意を払いましょう。ショルダーバッグは道路側に持たないよう、斜めがけがおすすめです。万一の場合に備え、パスポートや不要な現金はホテルのセーフティボックスに保管しておくと安心。
また、夜市ではアルコールを置いていない屋台がほとんどなので、夜市グルメと一緒に台湾ビールなどを味わいたい人は、コンビニなどで購入して持ち込みましょう。
夜市グルメはいかがでしたか?最新版の『aruco台北』&『aruco台湾』では、まだまだたくさんの夜市フードをはじめ、食べなきゃソンするイチオシグルメや旬のレストランをご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
(文/aruco編集部 金子久美)
*初回掲載: 2018年04月13日
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