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地中海のど真ん中に浮かぶ小国マルタ共和国。東京23区の半分ほどの面積ですが、一度は訪れてみたいスペシャルな見どころが盛り沢山。世界遺産にも登録されている首都ヴァレッタの美しい街並や、中世のマルタ騎士団の遺構、船が宙に浮かんで見えるほど透明度が高いコミノ島の海、カプリのような美しいブルーの世界が楽しめる青の洞門、さらにエジプトのピラミッドよりも古く、世界最古といわれる不思議な巨石神殿群など。治安もよく、物価が安くて英語も通じるということで人気急上昇中です。
マルタでも特におすすめなのが、船で30分ほどのところにあるコミノ島へのクルーズ。タヒチ、カンクン、モルディブなど、世界中の美しい海と比較してもここの透明度は本当に信じられないほどです。
青い青い海をクルーズしながら、奇岩を眺めたり、クリスタルラグーンを見学していると、最も透明度が高いブルーラグーンに到着します。
ブルーラグーンでは、天候がよければSNSで人気の「宙に浮かぶ船」も見られますよ。大型船も、小さなボートも、ぜんぶ浮かんでいるように写真に写るので、不思議な感じがします。
濃いブルーと薄いブルーのグラデーションがとっても美しく、浅瀬なので泳ぎやすいのもいいですね。売店も出ているので、フレッシュフルーツや冷たいアイスクリームを食べながら海を眺めてのんびりするのも最高です。
様々な国や民族が歴史的に入り混じり、多様な文化の影響を受けながらも独自の魅力を育んできたマルタ。首都ヴァレッタは、かつてイスラム勢力との戦争時、聖ヨハネ騎士団の要塞都市として利用されました。今も中世時代の多くの歴史的建造物が残り世界遺産として登録もされています。
豪華な装飾品で飾られた「騎士団長の宮殿」、騎士団が集まった中心的場所「聖ヨハネ大聖堂」など、聖ヨハネ騎士団の面影が今もしっかりと残っていて見ごたえがあります。また、週末に「セントエルモ要塞」で行われるイン・ガーディアというイベントもおすすめです。騎士団の軍事演習の様子を忠実に再現しており、中世にタイムトリップした気分になれるかも。
おいしいレストランやカフェ、ステキなショップ、博物館などもヴァレッタに集まっているので、カラフルな街並みを眺めながらのんびり散策するのにもピッタリです。
マルタは小さな島ながら、各地に魅力溢れる見どころや街がいっぱい。路線バスや観光バスが頻繁に走っているので、それらを利用すれば、簡単にスポットをめぐることができます。
南部には、断崖にぽっかりと空いた青の洞門と呼ばれるスポットが。遊覧船で洞窟内に入ると、光が反射して美しいブルーの海を見ることができます。有名なカプリの青の洞窟とは少し色が違うのでぜひお試しを。
ほかにも、日曜日にフィッシュマーケットが行われるマルタ最大の漁村マルサシュロックや、ヴァレッタ以前に首都が置かれ、中世の雰囲気が色濃く残るイムディーナなど、個性溢れる街の散策もおすすめです。
マルシュサロックではルッツと呼ばれるカラフルな小型漁船と青い海、イムディーナでは幻想的な雰囲気の狭い路地裏など、ステキな写真がたくさん撮れるはず。
マルタには、4500~6000年前に建てられた、エジプトのピラミッドよりも古いとされる謎の巨石神殿が点在。そのうち6ヶ所が世界遺産に登録されています。
数トンもある巨石をどこからどのように運び、どうやって加工したのか、そして巨石文化はなぜ消えたかなど、今も謎だらけの遺跡です。
マルタで見学可能な3ヶ所の巨石神殿にはバスで行くことができるので、それぞれの違いや共通点を探しながら見学してみましょう。ただ、一見しただけではわからない遺跡ばかりなので、ガイドツアーに参加するのもおすすめです。豊満な姿をした頭部のない人物像、春分の日と秋分の日に朝日が差し込む構造になっている神殿、らせん状の模様が施された石など、細部をチェックしながら古代の謎に創造を膨らませてみてください。
小さな島に、旅人が気になるオリジナルな見どころがギュッと凝縮されたマルタ。これからの夏ベストシーズンを迎えるので、ぜひバカンスの候補に入れてみてください。
aruco編集部 池田祐子