タイ・スワンナプーム国際空港からバンコク市内への移動方法~タクシーを使う場合
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日本から多くの直行便が出ており、人気の旅行先となっているタイ。食べ物や言葉、風習が異なるため、日常とは離れた特別な体験がたくさんできます。ただ、タイを旅行するにあたり、特に女性は治安が心配ではないでしょうか? 過去には爆破テロやデモ、女性関連では寝台列車内やパタヤーからラン島へのスピードボート内、マッサージ店内での強姦事件など、安全面が心配になる恐ろしいニュースもありました。タイに限らずですが、特に海外を旅行する際は日本とは勝手が異なるので、注意をするに越したことはありません。今回の記事では、女性である筆者の体験談や、在住者の間でよく聞く犯罪の手口、日ごろ気をつけていることなどを紹介します。
目次
近年、SNSで日本人女性がひとりでタイを旅している様子を目にするようになりました。実際、日本からひとりでタイ旅行に来たという女性に出会うこともあります。多くは、ひとり旅や海外旅行に慣れている人、今までに何度かタイを訪れたことがあるなど土地勘があったり、タイ現地に親しい人がいたりする場合が多いようです。
「タイは、女性ひとり旅でも大丈夫ですか?」と聞かれたら、まず、「行き先による」と筆者は答えます。公共交通機関が発達してきたバンコク近郊であればひとりでも安心して移動できますし、公共交通機関が通っていないエリアでも日系のツアー会社が遂行するツアーに参加すれば治安面でも言葉の面でも安心だと感じるからです。ただ、そうはいっても気をつけたほうがよいと感じることはいくつかあります。
タイでは、女性はひとりでタクシーに乗ってはいけないとよくいわれています。
公共交通機関で行けないエリアには行かないという選択肢もありますが、せっかくの旅行中、いろいろな場所に訪れたいもの。また、想定外でタクシーに乗らなければいけない状況があるかもしれません。筆者は、できる限りひとりでタクシーに乗らないようにしており、女性ひとりでのタクシー利用はおすすめしません。特に夜間やひと気のないエリアでは、女性ひとりでのタクシー乗車はたいへん危険だといわれています。
空港から市街地への移動の際、重い荷物を自分で運ぶ必要もなくとても便利なタクシーですが、なかにはメーターを使用せず料金を不当に徴収したり、メーターや車番を隠していたりする悪質なタクシーもあります。そういったタクシーはトラブルのもとなので、乗らないようにしましょう。
空港でのタクシー乗車に関しては、こちらの記事も参考になると思います。
やむを得ない女性ひとりでのタクシー利用時はもちろん、複数人での利用や男性も一緒に乗車する場合でも、トラブルを未然に防ぐことは大切です。筆者が実際に行っている対策や友人の例を参考に、下記にいくつかアイデアを紹介します。
特に深夜になると、女性複数人で乗車してもナイフや銃で脅されたり、けがをさせられたり、強姦されるといったことが実際におきているので、可能な限り女性のみで深夜にタクシーを使用するのは控えましょう。また、サービスが多少悪くても、会社にクレーム連絡をすると、宿泊場所を把握されている場合は逆恨みによる事件が発生する可能性があります。日本のようなサービスを受けられなくてもタイの“マイペライ(=大丈夫)”精神でおおらかにやり過ごしましょう。
やむを得ない理由で深夜に移動しなければいけない場合は、「Grabタクシー」という便利なタクシー配車アプリもあります。旅行代理店などに手配してもらうリムジンよりは安価に利用できて、流しのタクシーよりは安全だといわれています。
配車アプリ“Grab”については、こちらの記事をご覧ください。
通常の車タイプのタクシーは、ドアをロックされてしまうと自分では扉を開けられませんが、観光地でよく目にする「トゥクトゥク」や日系製品を取り扱うフジスーパー前などに停車している「シーロー」には扉がないぶん、“密室ではない”という点では比較的安心できます。通常のタクシーに比べるとスピードも出ませんし、1、2駅くらいの距離しか走ってもらえませんが、筆者もフジスーパーでたくさん買い物をした帰りにはシーローの荷台にひとりで乗っています。
繁華街や駅周辺には多くの人がいるので、安全な印象を受けるかもしれませんが、深夜は女性に限らず男性でも危険度が増します。殺傷事件の多くが深夜に起きていることからも、深夜の外出にはよりいっそうの注意が必要です。
バンコクは日本人居住者も多く、外務省の海外安全ホームページ上でも危険レベル1の地域となっており、比較的治安がいいとされています。しかし、日本より治安が悪いことは否定できません。夜道は街頭が少なく暗かったり、ひと気がなかったりするので、できるだけ22時前には帰る、ひとりで歩かないようにするなど、十分注意しましょう。
高層ビルが立ち並び、海外ブランドのお店が多く出店しているバンコク。少し前に比べると目覚ましく発展しているように感じますが、歩道は凸凹しているところがまだ多いため、運動靴やスニーカーなど、歩きやすい靴があると便利でしょう。ハイヒール着用が必要な場面でも、移動時はスニーカーという方もバンコクでは見かけます。
タイ旅行中や女性に限ったことではありませんが、ひったくりや泥棒から標的にされないよう、身なりや荷物の持ち方にも気をつけましょう。まず、ズボンの後ろポケットにスマホや財布を入れて持ち歩くスタイルはターゲットにされやすく危険です。
手持ちのカバンは車道と反対側の手で持つ、リュックは背中ではなくお腹側で持つようにするなど、横や後ろからすられる可能性を考え、日ごろから防犯を心がけることが大切です。そのほか、気が緩みがちな駅の出口付近や、荷物を盗まれても揺れで気がつきにくい階段の上り下りの際には注意したほうがよいでしょう。
タイの旅行者に人気のリラクゼーションのひとつが、マッサージです。
マッサージにはいくつかの種類があり、フットマッサージのように、ほかのスタッフや客が近くにいる場所で施術されるものもあれば、アロマオイルマッサージやタイ伝統のハーバルコンプレスのように個室で受けるものもあります。個室でマッサージを受ける際は、周りの目が届かないためよりいっそうの注意が必要です。
タイでは男性も女性もマッサージ師として働いています。男性マッサージ師は女性に比べると力が強く、手も大きいためとてもリフレッシュできますが、筆者が昔通っていたタイマッサージ店で、一度だけ男性が担当になった際、半ば強引に頼んでいない施術をされ不快に感じたことがあります。それ以来マッサージ店へ行くときは男性からの施術は断るようにしています。
高級マッサージ店や、日系のマッサージ店ではこのようなトラブルはほぼないと思いますが、女性の場合、可能な限り女性マッサージ師に施術してもらうようにすると安心でしょう。
いかがでしたか。タイで女性が気をつけることを紹介しました。タイは比較的治安のよい国として知られていますが、だからといって気を抜いてしまうとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。事前の情報収集や考えられる危険を想定し、ご自身が安心できるように観光の計画をしっかりと立てて、バンコクを楽しんでください。
監修:地球の歩き方