タイの気候と季節ごとの服装
2024.5.10
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2023年から、タイベトジェットの大阪-チェンマイ直行便が就航し、気軽に訪れられるようになったタイ・チェンマイ。13世紀から18世紀にかけて繁栄した「ラーンナー王朝」の影響で、今でも100以上の寺院が町中に残ります。そのためチェンマイに来たら寺院見学はマスト……なのですが、今はそれ以外にもチェンマイならではの体験・アクティビティが人気になってきています。これから初めてチェンマイを訪れる方も、何度も訪れたことがあるという方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
タイ北部地方の伝統的なお祝い膳「カントーク料理」。丸いテーブルの上に、複数の小さな小鉢で料理が出されるのが特徴です。「カントーク」とは皿がのっている丸いテーブルのことを指します。
料理として出されるのは、ガイヤーン(焼き鳥)、ガイトート(鶏のから揚げ)、ナムプリックオーン(トマトの辛味噌)、ケーン・ハンレー(ミャンマー風カレー)、蒸し野菜など。そしてこれらの料理にかかせないのが、カオニャオ(もち米)です。タイ北部では、主食として食べられることが多いのがカオニャオ。店で注文するとたいてい丸い竹籠に入った状態で提供されるので、指でひと口大に丸め料理と一緒に食べます。
カントーク料理では、床に直接座り、取り皿なども床に直接置いて家族や友人とカントーク(丸い机)を囲むのが伝統的な食べ方です。和気あいあいとした雰囲気を楽しむのもカントーク料理の醍醐味。小鉢の料理が少なくなってきたら、店員の方が継ぎ足ししてくれるので、好きな料理をお腹いっぱい食べることができます。
チェンマイにはカントーク料理が食べられる店がいくつもありますが、「オールド・チェンマイ・文化センター」の敷地内にある「オールド・チェンマイ」というレストランでは、チェンマイの伝統舞踊ショーを見ながらカントーク料理を楽しむことができます(690バーツ、約2800円)。床に座る席もありますが、テーブル・椅子の席も用意されています。
伝統舞踊ショーについては、2. エキゾチックな伝統舞踊を鑑賞するで紹介します。
チェンマイに来たら「カオソーイ(カオ・ソーイ)」も欠かせません。
カオソーイはもともとビルマ(ミャンマー)から伝わった料理で、ココナッツミルクベースのカレー味のスープに太めの麺を入れ、その上に揚げ麺をのせたもの。具は鶏肉(ガイ)が一般的ですが、豚肉(ムー)や牛肉(ヌア)、シーフード(タレー)が注文できる店もあります。とろりとしたスープと柔らかな麺、そこに加わるクリスピーな揚げ麺の組み合わせがたまりません。
そのまま食べてももちろんおいしいのですが、添えられているライム(マナオ)を搾り、付け合わせ(みじん切りのタマネギと、パック・カートと呼ばれる高菜によく似た野菜の漬け物)を入れて味変して食べるのもおすすめです。
店で注文する際は「カオソーイ」でも十分通じますが、もし豚肉やシーフードのカオソーイがメニューにあって頼みたい場合は、「カオソーイ」のあとに具材名をつけて注文すると確実です。例えば豚肉であれば「カオソーイ・ムー」、シーフードであれば「カオソーイ・タレー」といった具合です。
ちなみに、タイ語で「おいしい」は「アロイ」と言いますが、チェンマイの方言では「ラムテーテー」と言います。おいしかったら、ぜひチェンマイの方言で感想を伝えてみましょう。
チェンマイ市内にはたくさんの専門店があります。店によって味が違うので、食べ歩きしてみてもおもしろいと思います。以下の「カオ・ソーイ・ラムドゥアン」は1940年の老舗。いつも地元の人で混雑している有名店です。
ほかにも、チェンマイならではの食べ物といえば「サイウア」。レモングラスなどのハーブやスパイスがふんだんに使われたソーセージです。
ローカルなマーケットからレストランなどさまざまな場所で食べることができます。マーケットで探す場合は、ぐるぐるとしたかたちをしているのですぐ見つけられるはず。多くのチェンマイ料理レストランや大衆食堂でも提供されていますが、おすすめは旧市街にある「フアン・ペン」。こちらのサイウアは肉々しさとハーブのバランスが絶妙です。
フアン・ペンでは、カントーク料理やカオソーイも食べることができます。予算はランチ100バーツ程度、ディナーで200バーツ~程度と値段も手頃なので、どこで食べようか迷ったらぜひ訪れてみてください。
ダンスやショーが好きな方は、タイ舞踊ショー鑑賞もおすすめです。
タイ舞踊は、優雅で繊細な動きが特徴で、国の歴史や神話・伝説、宮廷の物語などが表現されています。決して派手な動きではないにも関わらず、腕や手のポーズ、足の動き、身体のバランスが美しく調和しており、一度見たら目が離せません。舞踊者の美しさを一層引き立てる華やかな衣装も注目ポイントです。
伝統舞踊ショーは、1. タイ北部伝統のお祝い膳「カントーク料理」で紹介したレストラン、オールド・チェンマイで鑑賞することができます。上演時間は19:00から20:00までの1時間(毎週火曜・日曜)。演目の最後には、観客も舞台に上がって踊ることができます。思い切って参加すれば忘れられない思い出になるでしょう。
タイを代表する動物といえばゾウ! タイ好きの方であれば、ゾウに乗ったことがあるという方も多いと思います。今回紹介する「カンタ・エレファント・サンクチュアリ」ではゾウに餌をあげたり、体を洗ってあげたりと特別な経験ができます。
タイでは大昔からゾウとともに暮らしてきた歴史があり、タイの人々にとってとても大切な動物です。カンタ・エレファント・サンクチュアリにいるのは、約15頭の保護されたゾウ。保護される前は材木運びなど、重労働を課せられていました。ゾウを個人的に飼育して重労働させることでゾウの健康が悪くなったり、生態系に影響が出たりするため、こちらの施設でゾウを引き取り保護しています。
こちらの施設では、半日体験コース(午前・午後の各1回)と1日体験コースがあります。どちらのコースも行うことは大きく分けてゾウの観察・餌やりと水浴びのふたつです。
まず、体験開始前にユニフォームに着替え、ゾウと触れ合うにあたっての注意事項を聞きます。その後、餌やりを開始します。
バナナやサトウキビ、そしてバナナ、タマリンド、ハーブから作った薬をあげてゾウと触れ合います。バナナやサトウキビをあげるとよく食べますが、人間と同じで甘いものを食べ過ぎると糖尿病になってしまうことも。そのため、主食はネーピアという甘さのない植物です。こちらにいるゾウは平均して体重は2.5~3トンほど。1日に300kgのご飯を食べるそうです。
餌やりのあとは、ゾウと一緒に水浴びをします。ブラシで体をこすったり、桶で水をかけたり。ゾウが鼻吹きをすることもあるので、びしょびしょになってもいいという気持ちで臨みましょう! 川底には小石や木の枝が沈んでいますので、底の厚い、かかとがあるサンダルを履いていくのをおすすめします。
施設内にはシャワールームとタオルが用意されているので、水浴びのあとはきれいに体を洗って着替えることができます。
ゾウに乗る体験はチェンマイに限らず、タイ全土の多くの施設で行えます。しかし、ゾウについて学んだり、餌をあげたり、一緒に水浴びしたりできる施設はあまり多くありません。好きなだけゾウとツーショットを撮って、触れ合えることがこちらの施設の醍醐味。体験が終わる頃にはゾウと仲よしになれているはずです。
チェンマイで今最も人気を集めているアクティビティのひとつがジップラインです。ジップラインとは、滑車に装着したハーネスを体に付け、高所から滑空するアクティビティのこと。タイ人、観光客問わず大人気で、ここ1年で複数の施設が立て続けにオープンしているほどです。チェンマイは自然が豊かなエリアが多いので、緑に囲まれたすばらしい景色の中でジップラインが楽しめると評判です。
「ポンヤン・ジップライン・ジャングルコースター&ジップライン」も大人気な施設のひとつ。訪れてみると、タイ人だけでなく各国からの観光客でにぎわっています。
こちらの施設では施設名にも入っているジップラインとジャングルコースター、そして丸太のつり橋を渡ったり、ハシゴを登ったりするアクティビティが体験できます。筆者はいわゆる絶叫系が大の苦手なのですが、ジップラインもジャングルコースターも楽しく(一瞬だけ怖くて真顔になりましたが)行うことができました。雄大な自然のなか、童心に帰って体を動かすことができるので、リフレッシュやストレス発散にもぴったりの施設です。
こちらにはいくつかパッケージがあり、体験したいアクティビティの数や回るコースによって料金が異なります。また、アクティビティ単品(ジップラインのみなど)でも利用することが可能です。パッケージによってはホテルまでピックアップしてくれるサービスもありますので、kkdayやklookなどの予約サイトで確認してみてください。
タイの伝統衣装はとても華やかなので、衣装体験と写真撮影もおすすめです。チェンマイ市内から車で約30分ほどの場所にあるカフェ「ヴァレー・コーヒー」では、美しいタイ衣装の試着と写真撮影が行えます。
こちらではただタイ衣装を着られるだけではありません。きれいに手入れされた広い庭や伝統的な家屋があるため、"映える"写真を撮ることができるのです。
さまざまな色の衣装が取り揃えられているので、自分の好きな配色のものを選びましょう。選んだらスタッフの方が着付けを行ってくれます。靴は借りることができないので、こだわりたい方はタイ衣装に似合う靴を持っていくのをおすすめします。
また、カフェエリアでは米がバタフライピーで色付けされた美しいカオニャオ・マムアン(マンゴ―ライス)を食べることができます。カオニャオ・マムアンは、甘く味つけされた米とマンゴーにココナッツミルクをかけて食べるタイスイーツ。マンゴーと甘い米の組み合わせなんて、と思う方もいるかもしれませんが、食べてみると意外な相性にやみつきになります!
タイ衣装での写真撮影に満足したら、カフェでカオニャオ・マムアンを食べながらひと休みしてはいかがでしょうか。
チェンマイといえばゴルフも有名です。自然が多いチェンマイでは、周りを森に囲まれた、広大なコースでのびのびとゴルフを楽しめます。また、タイでは人件費の安さを生かしてひとりにつき1台のゴルフカートが付き、1名のキャディーがアテンドしてくれるのも大きなポイント。
チェンマイ市内から車で約40分の場所にある、「アルパイン・ゴルフリゾート・チェンマイ」もそのひとつ。標高1500mの高地にあるこのゴルフ場では、渓谷に囲まれた美しい景色のなかでゴルフを楽しむことができます。グリーンフィーは年間を通して5000バーツ(約2万円)。タイのなかでも高い価格ですが、その分の最高級の施設が用意されています。
場内には清潔でアメニティ(整髪料やコットン、ベビーパウダーなど)が充実したロッカールーム、眺めのいい場所に作られたカフェ、おしゃれなテラス席があるレストランなど、快適に過ごせる施設が揃っています。ホテルも併設されているので、チェンマイ滞在中はゴルフ三昧にしたい、という方にはおすすめの施設です。会員になるとグリーンフィーが割引になりますので、長く滞在する、何度も訪れる予定があるという方は会員権の購入を検討してもよさそうです。
画像:ALPINE GOLF RESORT CHIANGMAI
タイを訪れたらぜひ受けたいのがタイマッサージ。タイマッサージは、指や手のひら、足の裏、肘を使って体を圧迫し、ストレッチを組み合わせることで、筋肉の緊張をほぐし、柔軟性を高めるタイ伝統のマッサージです。チェンマイに限らず、タイ国内にはマッサージ店が数多くありますが、チェンマイはバンコクなどの都心部に比べ平均して料金が安いのが魅力。ぜひマッサージを受けて観光の疲れを癒しましょう。
リゾートホテルに宿泊する場合は、スパやマッサージが併設されていたり、近くに高級店があったりするので、そちらを利用してもよいと思います。料金は店やエリアによって違いますが、1時間800バーツ~3000バーツ(約3200円~9000円)くらいが相場です。以下の「オアシス・スパ」は、ヴィラのような空間でマッサージを受けられる人気店です。
一方チェンマイ市内の一般的なマッサージ店であれば、1時間200バーツ~(約700円~)でタイマッサージやフットマッサージが受けられます。ホテルや高級マッサージ店とは異なり、サービスは必要最低限である場合もありますが、とにかく安くマッサージを受けられるのが魅力です。マッサージ店の前にはたいてい"Thai Massage"、"Foot Massage"などと書かれたメニュー看板が出ているので、すぐに見つけられるはず。
ストレッチを伴うタイマッサージが苦手という方は、オイルマッサージやタイ伝統のハーバルボールマッサージを受けるのもおすすめです。ハーバルボールマッサージとは、タイハーブを包んだハーブボールを温め、染み出るハーブエキスとともに体全体をほぐしていくリラクゼーションマッサージです。タイ以外ではなかなか受けられないので、興味がある方はぜひ試してみてください。
マッサージが終わったら、施術者に料金の10%ほどのチップを渡しましょう。
チェンマイを楽しむための7つの体験・アクティビティを紹介しました。
チェンマイというと、寺院見学やショッピング、カフェ巡りといったイメージがある方も多いかもしれませんが、コロナ渦を経て体験を楽しむための観光や現地ツアーが増えてきています。
タイベトジェットの大阪-チェンマイ直行便が就航したこともあり、さらに日本からチェンマイに訪れやすくなっています。ぜひこちらの記事を参考に、アクティビティに参加してチェンマイの新たな魅力を発見してみてください!