フィリピンで食べたおいしいもち米スイーツ。現地の食文化も紹介
2023.6.23
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執筆者:阿久津 裕亮
アイ・シー・ネットのブランドコミュニケーション室で2022年3月からインターンアルバイトとしてSNSの運用を担当。現在、大学院で国際保健を学んでおり将来は専門分野を活かして国際開発業界で活動することを目指しています。2023年には大学連携の一環で、短期のJICA海外協力隊としてタイ・チェンマイへ派遣。
筆者はアイ・シー・ネットのブランドコミュニケーション室でSNS運用を担当していますが、2023年8月にタイのチェンマイで約1ヵ月、公衆衛生分野のJICA協力隊員として活動しました。活動拠点は、所属する大学と高齢者地域包括ケアプロジェクトの共同研究をしていたチェンマイ・ラジャバット大学です。今回は、ラジャパット大学の様子と、休日を過ごしたおすすめのスポットを紹介します。
目次
美しいリゾートや歴史ある寺院など、東南アジアの中でも日本人に特に人気な国、タイ。実はタイでも高齢化が急速に進み、大きな社会課題になっていることをご存じでしょうか。
日本と同じように、高齢化社会では高齢者の健康管理や生活指導、介護などの課題がたくさんあります。これらについて学べるのが「公衆衛生学科」です。
チェンマイにあるラジャバット大学にも、この公衆衛生学科があります。今回、筆者はJICA協力隊員として日本での取り組みなどを紹介するため、この大学へ行き授業に参加することになりました。
まず大学へ訪れて驚いたのは、日本とは違って大学生でも制服を着ていること。学部によって制服の色が違うようです。
実際に授業に出てみると、座学では授業風景は日本と大きく変わりません。実技の授業もありましたが、なんと日本式の介護技術が授業に取り入れられていました。
この実技の授業はグループに分かれて取り組みます。おもしろかったのは課題の提出方法。介護体験に取り組んでいる様子をグループメンバーが動画で撮影し、編集したものを提出するのです。日本とは課題の出し方が違い、興味深く感じました。
ラジャパット大学には、日本と同じように学食があります。フードコートのような広い学食は、選ぶのに迷うくらいメニューが豊富です。いろいろなメニューの中から、安くておいしいタイ料理が選べるのは学生にとってはうれしいポイントです。1食40バーツ(約170円)くらいで食べることができるのですが、支払方法としては現金払いのほかにQRコード決済が導入されていてとても便利でした。
筆者が活動中、日本との違いで一番驚いたことは、公衆衛生を学ぶ学生の役割の違いです。
タイでは村の規模に関わらず、各村にかかりつけ医の役割として保健所があります。保健所の多くは、村の主要な場所、例えばお寺などの近くに設置されています。
公衆衛生学科の学生は卒業すると「コミュニティナース」という資格が与えられ、地域の保健所などでマネジメントや健康増進のための啓蒙、一次医療などの対応をします。
ここでは血液検査なども実施するため、タイの学生は在学中に採血などの実習があります。
筆者も同じ公衆衛生を学ぶ学生ですが、公衆衛生の知識に加えて、タイでは医療人材が不足をしている事情もあることから、日本では看護師が担う役割である傷の処置や介護処置などの技術も学ぶことに驚きました。普段は筆者と変らない学生でふざけ合ったりもしていますが、現場に入ると真剣な表情で対応していることに感銘を受けました。
それでは、授業のない休日に筆者が訪れた観光スポットや体験したことをご紹介します。
チェンマイはタイ北部に位置する歴史的な都市です。古い城壁と掘割に囲まれた旧市街はバンコクのような喧騒はなく、静かな雰囲気です。寺院めぐりや散策をしながらカフェでひと息つくのに最適なエリアでもあります。
そんなチェンマイには、上の写真のように渋谷と見間違えてしまうようなスポットや、日本食レストランがそろう地域もあるので長期滞在にもおすすめです。
今回筆者が活動していたラジャバット大学は旧市街地の北側にあり、近くには定番のタイ料理から、タイ北部の郷土料理までさまざまな料理が楽しめるタニン市場があります。
滞在中の週末は、ムエタイやサッカーなどのスポーツ観戦をしました。ムエタイは、毎日どこかで試合が行われているほど国民的なスポーツで、リングと席の距離がとても近く、迫力があります。
試合前の「ワイクール」という踊りをおどるようなお祈りの儀式も目の前で見ることができ、会場の熱気と試合の迫力は何度みても飽きない楽しさがあります。
また、タイではサッカーも人気のあるスポーツです。チェンマイにはタイのプロリーグチームがふたつあり、これまで多くの日本人選手やコーチ・監督が活躍しています。
観戦チケットが約100バーツ(約420円)と安かったので観戦しに行ったのですが、ゴールが決まったときに紙吹雪が舞い上がり、地元の熱いサポートと一緒に盛り上がることができました。異国でのサッカー観戦は気分転換になりました。
そのほかに楽しんだのは、チェンマイ各地で開かれるマーケット巡りです。
なかでも印象に残ったのが、タイ北部最大級のナイトマーケットとして知られるチェンマイのサンデー・マーケットです。毎週日曜日にチェンマイ旧市街で開催され、雑貨や屋台、有名寺院の夜間参拝、さまざまなイベントが楽しめます。
このマーケット以外にも、いろいろなマーケットが開催されています。どこも一晩では全部回りきれないほど大きなマーケットで、行くたびに新しい発見があるので、雰囲気を楽しむだけでも満足できます。
タイは外食文化なので、マーケットや屋台などで、夕食を現地の学生と食べに行く機会が多く、大学以外で交流することができました。手作り雑貨、洋服、アクセサリーなどを売るお店や安くておいしい屋台が集まっているので学生にも人気の場所です。
今回紹介したほかにも、世界中のノマドワーカーに人気の町として知られているチェンマイは、自然豊かでゾウの保護区で触れ合ったり、カフェや寺院巡りをしたり、とても穏やかで過ごしやすい町なのでゆっくりとした時間も過ごしたい方におすすめです。
監修:地球の歩き方
2023年12月時点で、1バーツは約4.2円です。
アイ・シー・ネット株式会社では、新興国・途上国150ヵ国以上で社会課題の解決を行っています。下記のサイトで事業内容を紹介していますので、ぜひご覧ください。