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バングラデシュのストリートフードを徹底比較!~○○プーリー編~
2023.10.2
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執筆者:来島 孝太郎
大学院で物理学を学んだあと、青年海外協力隊(マラウイ共和国)に参加、理数科教師として中高等学校で活動。2015年にアイ・シー・ネットに入社し、おもに教育分野を中心に、パプアニューギニアの小学校理数科教科書や教員養成校教材の開発、南アフリカの職業訓練校支援、ほかにバングラデシュなどでの案件に携わる。
パプアニューギニアでは手つかずの自然があふれ、珍しい動植物がたくさん生息しています。 この国でしか見ることのできない固有種も多く、世界屈指の豊かな生態系の宝庫です。パプアニューギニアを訪問したらぜひこれらの動植物を観察してもらいたいのですが、限られた滞在期間で自然公園のようなところまでは行けない、という方も多いかと思います。そこで今回は、首都ポートモレスビー近郊で豊かな自然を目の当たりにできる、アドベンチャーパークという動物園を内包するテーマパークと、そこで見ることができる動植物を紹介します。
目次
アドベンチャーパークは、ポートモレスビーの市内から車で約20~30分のところにあります。
動物園だけでなくパプアニューギニア固有のさまざまなランを1年中見ることができるランガーデンや、観覧車、プール、広場などもあり、週末の憩いの場として現地の親子連れにも人気です。
ゴクラクチョウ(アカカザリフウチョウ)という鳥を知っていますか? パプアニューギニアがあるニューギニア島などの限られた地域に生息しており、天敵の少ない環境でオスたちは鮮やかな極彩色かつ、奇抜な形の飾り羽をもった姿に独自の進化を遂げてきました。オスには飾り羽があり、メスに求愛するときにはダンスを踊ることも有名です。
パプアニューギニアの人々にとって、ゴクラクチョウはシンボルのような存在です。ゴクラクチョウの飾り羽は、民族衣装や髪飾りなどの装飾品の材料にも使われてきました。そしてパプアニューギニアの国旗には羽を広げた姿が描かれていて、街のいろいろなところで、ゴクラクチョウを模したデザインを見ることができます。
アドベンチャーパークでは、何種類かのゴクラクチョウが巨大なケージの中で半ば放し飼いのように飼育されており、自分もケージの中に入ってバードウォッチングができます。タイミングがよければ、飾り羽を存分に生かして踊る求愛ダンスを見ることができるかもしれません。
まるで恐竜のような見た目で、世界一危険な鳥ともいわれる鳥、ヒクイドリ。
大きなトサカ、顔から首にかけての鮮やかな青、そして胸元の赤いアクセントが特徴です。こちらもニューギニア島などに生息し、ダチョウと同じく飛ぶことをやめ、密林の中を歩いて移動することに特化した進化をしました。ダチョウに次ぐ大型の鳥類で、太い足には3本の指があり、その指先には非常に鋭い爪を持っています。
アドベンチャーパークでは、そんなヒクイドリがのしのしと歩いている姿を見ることができ、圧巻です。
カンガルーの様におなかに子供を育てる袋を持つ有袋類のキノボリカンガルー。カンガルーと名前がついていますが、キノボリカンガルーは名前のとおり四本脚で木登りして、木の上で過ごします。アドベンチャーパークでは背の高い木が植えられていて、その細い枝に器用に座って仲間や家族で過ごすキノボリカンガルーをのんびり観察することができます。
パプアニューギニアはランの原産地のひとつとして知られていて、多くのランはパプアニューギニアが原産といわれています。
意外に思われるかもしれませんが、パプアニューギニアは標高4000mを超える山岳地域を有しているため、低地性から高地性まで多様なランが生息しています。
アドベンチャーパークでは全土からランを集めて育成しており、一度にさまざまな種類のランを見ることができます。同じランでもこんなに違いがあるのか! と驚くこと間違いなしです。
ちなみに、当社はパプアニューギニアでJICA技術協力「理数科教育の質の改善プロジェクト」を実施し、小学校3年生から6年生の国定教科書と指導書を、現地の教育省と協働して開発しました。
理科の教科書には、パプアニューギニアの児童が自分たちの国の自然の豊かさに気づいてもらえるように、たくさんの動植物を写真で紹介しています。
このアドベンチャーパークで撮影した動物の写真も、教科書に掲載することができました。
パプアニューギニアの珍しい動植物を一度に観察できるアドベンチャーパークには、驚きと発見がたくさん詰まっています。首都から近く、アクセスもしやすいので、パプアニューギニア旅行での観光先のひとつとして、ぜひ訪れてみてください。
監修:地球の歩き方
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