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南フランスを巡る旅【3】中世の歴史都市アヴィニョン

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2026年5月22日
公開日
2026年5月22日

 

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アヴィニョン(Avignon)とは

プロヴァンス地方の北部、ローヌ川沿いにたたずむアヴィニョンは、中世の町並みが色濃く残る南フランス屈指の歴史都市。14世紀にはローマ教皇庁が置かれ、“法王の町”として繁栄しました。世界遺産にも登録されている「教皇庁宮殿(Palais des Papes)」は、当時の権勢を今に伝えるアヴィニョン最大の見どころ。
城壁に囲まれた旧市街には石畳の路地や小さな広場、マルシェが点在し、主要な観光スポットが比較的コンパクトにまとまっているため、徒歩で巡りやすいのも魅力です。

教皇庁宮殿(Palais des Papes)

住所
Place du Palais, 84000 Avignon
公式サイト
https://www.palais-des-papes.com/

アヴィニョンの歴史を語るうえで欠かせないのが、教皇庁宮殿。14世紀初頭、ローマ教皇庁がフランス王権の影響下でローマからアヴィニョンへ移ったことをきっかけに建設が始まりました。1309年から1377年までの約70年間、歴代の教皇がこの地に居住し、アヴィニョンはカトリック世界の中心として繁栄します。
厚い城壁や塔を備えた要塞のような外観は、当時の政治的緊張や教皇権の強さを今に伝えるもの。内部には大広間や礼拝堂などが残り、中世ヨーロッパ最大級のゴシック建築として知られています。1995年には「アヴィニョン歴史地区」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されました。

サン・ベネゼ橋(Pont Saint-Bénézet)

教皇庁宮殿の西側、ローヌ川に架かるサン・ベネゼ橋は、12世紀末に建設された橋。かつては全長およそ900mにわたり対岸まで続いていましたが、度重なる洪水によって損壊し、現在は4つのアーチ部分だけが残されています。
橋の名の由来となった「ベネゼ」は、神のお告げを受けて橋の建設を始めたとされる羊飼いの少年の名前。世界的に知られるフランス民謡「アヴィニョンの橋の上で」の舞台としても有名ですが、実際には橋の上ではなく、橋のたもとで踊っていたという説も。

住所
Bd du Rhône, 84000 Avignon, フランス
公式サイト
http://www.avignon-pont.com/

レ・アール中央市場(Les Halles d’Avignon)

城壁に囲まれた旧市街の中心部にあるレ・アル市場は、アヴィニョンの食文化を身近に感じられるスポット。館内にはチーズやオリーブ、シャルキュトリー、総菜など、プロヴァンスらしい食材を扱う店が並び、観光客だけでなく地元の人々も多く訪れます。イートインできる店もあり、気軽に食事を楽しみたいときにも便利です。
建物の外壁を覆う大きな垂直庭園(グリーンウォール)もこの市場の特徴。植物学者パトリック・ブランが手がけたもので、旧市街の景観のなかでも印象的な存在になっています。

住所
18 Place Pie, 84000 Avignon
公式サイト
http://www.avignon-leshalles.com/

カルヴェ美術館(Musée Calvet)

18世紀の邸宅を利用した美術館。館名は、膨大な蔵書や美術コレクションを町に寄贈した地元の医師・収集家エスプリ・カルヴェに由来しています。
館内には絵画や彫刻、考古学資料など幅広いコレクションを展示。中世の教皇庁都市として知られるアヴィニョンが、教皇庁時代以降も芸術や学問の中心地として発展してきた歴史の一端を感じることができます。

住所
65 Rue Joseph Vernet, 84000 Avignon
公式サイト
https://www.avignon.fr/les-equipements/les-musees/musee-calvet

ポメール浴場跡(Bains Pommer)

ポメール浴場跡は、19世紀に公衆浴場として使われていた建物。1972年に営業を終了してから長らく閉鎖されていましたが、修復を経て2025年に無料のミュージアムとして一般公開が始まりました。
館内には当時の浴場設備が一部残されており、シャワーやバスタブを備えた個室が並ぶ空間からは、かつてのフランス式入浴文化の面影を感じることができます。大浴場中心の日本の銭湯とは異なるスタイルも新鮮で、アヴィニョンの少しローカルな歴史にふれられるスポットです。

住所
25 Rue du Four de la Terre, 84000 Avignon
公式サイト
https://www.avignon.fr/les-equipements/les-musees/les-bains-pommer

アヴィニョンでおみやげを買うなら

TERRAROMA

プロヴァンス産のオリーブオイルやアハーブ、スパイス、はちみつ、ハーブティーなどを扱うショップ。オーガニックにこだわった商品の品質はもちろんのこと、色とりどりのパッケージも美しく、おみやげ探しにぴったりです。

住所
5 rue du Petit Change, 84000 Avignon
公式サイト
https://www.terraroma.fr/

L’ELEMENTAIRE

地元のアーティストの作品を中心にセレクトしたギャラリー兼ショップ。食器、小物雑貨、アクセサリーなど、作家の個性があふれる商品が並んでいます。店内にはワークショップを行うスペースも設けられており、陶芸や陶器の絵付けの体験を開催。公式サイトまたは電話で予約ができます。

住所
42 rue des Fourbisseurs, 84000 Avignon
公式サイト
https://www.lelementaire.com/

冬から春は「ミストラル」に注意!

南フランスを旅していると耳にすることが多いのが、プロヴァンス地方特有の強風「ミストラル(Mistral)」。フランス南東部のローヌ渓谷から地中海に向かって吹き抜ける冷たく乾いた風で、11月〜4月ごろに発生します。
旅行中に注意したいのは、体感温度が想像以上に下がること。日差しがあっても風が強い日はかなり冷たく感じるため、春や秋でも羽織れる上着があると安心です。とくに海沿いや橋の上、高台では風を強く受けやすいため、帽子やストールが飛ばされないように気をつけて!
一方で、空気が澄鮮やかな青空が広がるのは、この風のおかげでもあります。地中海性気候のプロヴァンス地方は雨が少なく、1年間のうち約300日は晴れと言われるほど。適切な風対策をして、心地よい日射しを感じながら旅行を楽しんでください。

アヴィニョンへのアクセス

列車(TGV)
パリ・リヨン駅 ⇔ アヴィニョンTGV駅
約2時間40分〜3時間
(アヴィニョンTGV駅から旧市街中心部まではバスまたはタクシーで約10〜15分)
※一部列車は旧市街に近い「アヴィニョン・サントル駅」まで直通運転しています。

飛行機+列車
シャルル・ド・ゴール空港(またはオルリー空港)⇔ マルセイユ・プロヴァンス空港
約1時間20分
(空港からアヴィニョンまでは列車またはシャトルバス利用で約1〜1時間30分)

 

■取材協力

フランス観光開発機構
www.france.fr/ja/
プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方観光局
www.provence-alpes-cotedazur.com/
アヴィニョン観光局
https://avignon-tourisme.com/en/
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