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【結果発表】「世界遺産フォトコンテスト」受賞作品10点をエピソードとともに発表!

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2026年11月5日
公開日
2026年11月6日

地球の歩き方ウェブの特集「世界遺産ランキング」の公開を記念して、地球の歩き方コミュニティで「世界遺産フォトコンテスト」を開催。今回は、ユーザーから寄せられた世界遺産の写真とエピソードのなかから、元社長の新井が選出した「社長賞」1作品、編集長の由良が選出した「編集長賞」1作品、そして「地球の歩き方賞」8作品の計10作品を発表します! 旅人それぞれの視点で切り取られた世界遺産をぜひお楽しみください。

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※新井は、2026年10月より株式会社Gakken 常務取締役(元株式会社地球の歩き方 代表取締役社長)

世界遺産フォトコンテストについて

地球の歩き方コミュニティで開催した「世界遺産フォトコンテスト」では、世界各地の旅先で撮影した世界遺産写真とともに、その場所で感じたことや、旅先での気づき・学びなどのエピソードを募集しました。応募いただいた作品には、思わず息をのむ絶景はもちろん、現地の人々との出会いや歴史・文化への思いなど、実際にその場所を訪れたからこその体験が詰まっています。写真の魅力に加え、旅人ならではの視点やエピソードにも注目し、受賞作品を選定しました。

社長賞|今はなきシリア・パルミラ遺跡(名古屋のまさやんさん)

©︎名古屋のまさやん 世界遺産:パルミラの遺跡(文化遺産/シリア)

投稿者:名古屋のまさやんさんのエピソード
イスラム過激派組織によって、徹底的に破壊されてしまったシリアのパルミラ遺跡。ローマ帝国の都市で、夜行列車でアレッポ経由で行きました。パルミラ遺跡は入場ゲートも入場料もなく、3日間ブラブラと遺跡を探検しては、ホテル周辺でおいしい肉料理を食べていました。ダマスカスでは、シリア人のおじさんたちと肩を寄せ合って、こっそりビールを飲んでいたのもいい思い出です。しかしその後、写真の場所も破壊され、過去の遺産を破壊する行為には非常に残念に思いました。

元社長・新井のコメント
パルミラは、ギリシア・ローマ遺跡ファンの私にとって、「いつかは行きたい」リストの最上位にありました。しかし、訪れる機会に恵まれないまま破壊されてしまい、とても残念に思っています。バーミヤンの石仏がタリバーンによって爆破されたときもそうでしたが、とにかくやりきれない、無常観に襲われました。投稿者のコメントはその無念さを異口同音に記しているのと同時に、いまその場所で生きる人々の息吹を感じさせる点で、まさに旅人ならではの投稿と感じました。

編集長賞|世界で最も小さな国 ヴァティカン市国(あつしさん)

©︎あつし 世界遺産:ヴァティカン市国(文化遺産/ヴァティカン市国)

投稿者:あつしさんのエピソード
「世界で一番小さい国」として、子供の頃から名前を知っていたヴァティカン市国。早朝のサン・ピエトロ広場では、朝日を受けて赤く染まる大聖堂がとてもきれいでした。列柱の上に並ぶ聖人像も、カメラでズームすると、その精巧さに驚かされました。大聖堂の中では、朝の光が像や壁を照らす光景に神聖な雰囲気を感じました。キリスト教徒ではありませんが、白い祭服をまとった聖職者の姿もあり、ここがいまもカトリックの信仰の中心として生き続けている場所なのだと実感。実際に訪れてみて、小さな国に積み重なってきた歴史や芸術、そして今も続く信仰の大きさに圧倒されました。

編集長・由良のコメント
清らかな朝の光に包まれたサン・ピエトロ大聖堂の荘厳さと神聖さが伝わってくる一枚です。壮大な建物の中に小さく写る人々の姿も印象的で、深い歴史と、いまもここに集う人々の営みや信仰を感じさせます。子供の頃から知識として知っていた場所を実際に訪れたことで、観光名所としての美しさだけでなく、カトリックの信仰の中心であることに気づいた投稿者の素直な感動もコメントから伝わってきました。私も初めて訪れた際、しばらくその場から動けなくなるほどの圧倒的な存在感に心打たれたことを思い出します。世界遺産の魅力を伝えるとともに、自分もこの場所に立ってみたいと思わせてくれる作品でした。

地球の歩き方賞|旅人の視点が光る8作品

【1】地球の歩き方賞|祝世界遺産 飛鳥・藤原の宮都(くさまくらさん)

©︎くさまくら 世界遺産:飛鳥・藤原の宮都(文化遺産/日本)

投稿者:くさまくらさんのエピソード
のどかな明日香村。世界遺産になって、その魅力が広く知られ、保護されるようになるといいなと思う反面、観光客が増えてオーバーツーリズムになったり、かえって文化財が傷んでしまったりすることがないか心配です。1400年前からここに座り続けた飛鳥大仏、その下に過去の歴史が眠る多くの遺跡が、これからも変わらず守られることを祈念します。飛鳥宮跡も藤原宮跡も、平城宮跡のような復元はされていませんが、さまざまな遺構から、どんな建物がここにあったのだろうかと想像するのが楽しい。学ぶとまた行きたくなる、すてきな場所です。

地球の歩き方編集室からのコメント
世界遺産への登録を喜ぶ一方で、観光客の増加による文化財への影響を心配する、その両方の視点が印象的でした。世界遺産登録によって注目が集まっても、そこに刻まれてきた歴史や価値は変わりません。遺跡から、かつての姿を想像する旅の楽しさとともに、貴重な遺産をどう未来へ受け継いでいくのか、改めて考えさせられる投稿でした。

【2】地球の歩き方賞|暮らし続ける世界遺産(秋田産どんこさん)

©︎秋田産どんこ 世界遺産:カトマンズの谷(文化遺産/ネパール)

投稿者:秋田産どんこさんのエピソード
ネパール、カトマンズ盆地の古都バクタプル。レンガ作りの路地を歩く人々、市場に並ぶ野菜や魚、祈りを捧げる人、そして町の中心にそびえる寺院。世界遺産というと、過去から残された建築物や大自然を思い浮かべます。しかしバクタプルを歩いて印象に残ったのは、その歴史のなかで今も人々が暮らし、働き、祈っていることでした。何百年もの時間を刻んできた町並みと、そこに続く日常。遺産が過去のものではなく、現在まで生き続けていることを感じた場所です。

地球の歩き方編集室からのコメント
世界遺産というと歴史的な建造物に目を向けがちですが、そこには今も人々の暮らしが息づいている、そんな大切なことに気づかせてくれる投稿でした。何百年もの歴史を重ねた町を実際に歩き、日々の営みや祈りに目を向ける投稿者の感性がすてきです。世界遺産を過去の遺産としてだけでなく、今を生きる場所として感じる視点を大切に旅を続けたいと思わせてくれました。

【3】地球の歩き方賞|ハニ族が作り上げた世界遺産(中国風景写真家 Tonyさん)

©︎中国風景写真家 Tony 世界遺産:紅河ハニ棚田群の文化的景観(文化遺産/中国)

投稿者:中国風景写真家 Tonyさんのエピソード
中国を旅していると、ときどき「人間がここまで美しい景観をつくれるのか」と驚かされる場所があります。雲南省・元陽の棚田も、そのひとつでした。山の斜面に沿ってどこまでも続く棚田。朝の光が水面に反射すると、無数の田んぼがいっせいに輝き始めました。何百年もの間、この土地で暮らす人々が少しずつ山を耕し、水を引き、棚田を守ってきたことで生まれた景観です。ドローンから見たその姿は圧倒的でしたが同時に、この景色のひとつ一つに人々の暮らしがあることを想像すると、ただの絶景とは違ったものに見えてきました。

地球の歩き方編集室からのコメント
山の斜面を埋め尽くす棚田の壮大さに、思わず圧倒されます。しかし、この絶景は自然が生み出したものではなく、何百年もの間、人々が山を耕し、水を引き、守り続けてきたことで生まれた景観です。一枚一枚の田んぼの向こうに、長い年月をかけて受け継がれてきた暮らしがある。美しい風景の背景にある人々の営みや歴史まで想像させてくれる、世界遺産の魅力が詰まった投稿でした。

【4】地球の歩き方賞|雨のクリシュナバターボール(とみーさん)

©︎とみー 世界遺産:マハーバリプラムの建造物群(文化遺産/インド)

投稿者:とみーさんのエピソード
南インドに7世紀ごろに建造されたというマハーバリプラムの建造物群を観に行った。世界遺産に登録されて外国人がひっきりなしに来るようになってから、見学料を取り始めたようです。その額なんと600ルピー(インド人40ルピー)。外国人だと値段が15倍になるという事実に、ショックを受けました。どこまでいっても自分はよそ者なんだなあと寂しくなってしまったのです。そんな気分に合わせて、しとしとと雨が降り始めました。600ルピーを支払い入場すると、目の前にクリシュナバターボールが! 岩の影に隠れて山羊が何匹かと、おじさんがひとり雨宿りをしていました。自然に生きるタミルの人々やヤギにしてみれば、世界遺産であれなんであれ、雨でも降ればただの雨宿りの岩なのです。

地球の歩き方編集室からのコメント
世界遺産として多くの観光客が訪れる場所も、地元の人々やヤギにとっては、いつもと変わらない雨宿りの場所。そのユニークな着眼点に引き込まれました。外国人と現地の人との入場料の違いに戸惑ったエピソードも印象的です。私たち旅人は、その土地にお邪魔させてもらっている立場でもある。旅をするときの心構えについて、考えさせられる作品でした。

【5】地球の歩き方賞|夜明けノイシュヴァンシュタイン(まーこさん)

©︎まーこ 世界遺産:バイエルン王ルートヴィヒ2世の宮殿群(文化遺産/ドイツ)

投稿者:まーこさんのエピソード
地元の人におすすめされたのもあって、まだ夜の名残が町を包む朝の5時にホテルを出発。薄闇のなか、まわりに人っ子ひとりおらず、足音だけが静かに響き、世界は眠ったまま。やがてたどり着いた城は、誰もいない空気のなかで、ただ私だけを迎えてくれたようにも思えました。白い壁は朝焼けの光を受けてゆっくりと目覚め、淡い朱がその輪郭を染めていく。ただその移ろいを眺めていました。あの静けさと眩い光の色は、いまも旅の記憶のなかで優しく輝いています。寒いし眠いし、中には入れませんが、それでもぜひおすすめしたい時間帯です。

地球の歩き方編集室からのコメント
地元の人にすすめられたことをきっかけに行動したからこそ、誰もいない静寂のなかで、朝日に染まる美しい城と出合えたのでしょう。ガイドブックで知る名所も、訪れる時間やきっかけによって、まったく違う表情を見せてくれます。現地の人の声に耳を傾け、自分の足で確かめる、そんな旅の醍醐味が伝わってくるエピソードと写真でした。

【6】地球の歩き方賞|フェズ旧市街(おさっちさん)

©︎おさっち 世界遺産:フェズ旧市街(文化遺産/モロッコ)

投稿者:おさっちさんのエピソード
フェズ旧市街を上から眺めようとタクシーを捕まえた。ジェスチャーで「上まで行って、写真撮って戻ってきたい」と伝え、タクシーに乗ると、急に若者が助手席に乗り込んできた。「どこから来たの?」「モロッコは初めて?」などと話しかけてきた。私は、どこかに連れて行かれるんじゃないかってヒヤヒヤしながら、テキトーに答えた。途中、車の部品が落ちたのか、ドライバーと若者が車を降りて何か探してる。修理代請求されたらどうしよう。いくら払ってもいいから、生きて帰りたい。写真スポットで降ろしてもらったあと、若者に「もう1ヵ所、いいところがあるから」と言われ、さらに先へ。ようやく戻ってきて支払った金額は50DH(約460円)。この若者を疑って、ずっと愛想なく接していたけど、結果的には良心的な金額。さっきの若者、いい人だったんだ。疑ったりして、悪いことしたな。もっと喜んで、もっといっぱいしゃべって、もっと感謝するべきだった。モロッコでは、実はいい人だったってことが何度かあって、見極めが難しい。

地球の歩き方編集室からのコメント
旅先で出会った人を、どこまで信用してよいのか。海外を旅する人なら、一度は感じたことのある葛藤ではないでしょうか。警戒する気持ちは自分の身を守るために大切ですが、結果的には親切な人だったと気づくこともあります。緊張や不安、そして最後に残った少しの後悔まで、旅人のリアルな心情が伝わってきました。旅先での人との出会いについて、改めて考えさせられるエピソードです。

【7】地球の歩き方賞|『神様の贈り物』(YukiEijiさん)

©︎YukiEiji 世界遺産:ロス・グラシアレス国立公園(自然遺産/アルゼンチン)

投稿者:YukiEijiさんのエピソード
今年8月初旬、念願のエル・カラファテのペレトモレノ氷河を訪れた。氷河の青さは、本当にきれいだった。その際、フィッツロイを見るために片道約3時間かけてチャルテンで1泊しました。本当にオフシーズンでレストランも町で1軒のみのオープン。宿は20部屋あるが当日は我々2名のみの貸し切り状態。気象条件が悪い時期で見られない可能性の方が高い状態での訪問だったので、フィッツロイが姿を現したときは、本当に感激で神様に感謝しました。泊まった翌日も雲の切れ間を狙って同じ場所までタクシーで行ってみたが、雲で覆われたままで見られなかった。「この時期に、昨日見ることができたことは本当にラッキーだったね!」と、宿のオーナーが言っていた。遠くまで来た甲斐がありました。

地球の歩き方編集室からのコメント
天候に左右され、訪れても見られるとは限らないフィッツロイ。しかもオフシーズンという条件のなか、思い切って足を運び、幸運にもその雄姿に出合えたことに、思わず拍手を送りたくなりました。旅には、どれだけ準備をしても思いどおりにならないことがあります。それでも、行動したからこそ出合える景色がある。旅の不確実さも含めて楽しむことの大切さを教えてくれる投稿でした。

【8】地球の歩き方賞|雪に包まれたヨセミテ国立公園(ななころびさん)

©︎ななころび 世界遺産:ヨセミテ国立公園(自然遺産/アメリカ合衆国)

投稿者:ななころびさんのエピソード
アメリカ・ヨセミテ国立公園での雪景色。真っ白な雪と澄み切った青空、そして静かに流れる川のコントラストがあまりにも美しく、しばらく言葉を失って眺めてしまいました。冬のヨセミテは夏とはまったく違う表情を見せてくれます。観光客も少なく、聞こえるのは川のせせらぎと風の音だけ。大自然のなかに自分がそっと溶け込んでいくような、不思議な感覚になりました。この景色を前にし、何千年も変わらずここにあり続ける自然の壮大さと、その価値を未来へ守り受け継いでいくことの大切さを改めて感じました。旅先で見た景色のなかでも、今でも鮮明に心に残っている大切な一枚です。

地球の歩き方編集室からのコメント
雪と青空、静かに流れる川が織りなす冬のヨセミテ。その美しい景色を楽しめるのも、自然を守り、受け継いできた人々の努力があってこそなのかもしれません。私たち旅人も、その土地の自然や文化を尊重し、次に訪れる人たちへつないでいく責任があります。目の前の絶景を楽しむだけでなく、この景色を未来に残すために何ができるのか、考えるきっかけを与えてくれる作品でした。

まとめ

今回の世界遺産フォトコンテストでは、壮大な自然や歴史ある建造物、美しい町並みなど、世界各地の魅力あふれる作品が集まりました。同じ世界遺産でも、訪れる季節や時間、そこで出会う人々、そして旅人自身の視点によって、心に残る思い出はさまざまです。

世界遺産を守り、未来へ受け継いでいくことの大切さについて考えさせられる作品もありました。写真だけでは伝わらない、実際にその場所を歩いたからこその発見や感動。それこそが、旅の大きな魅力なのかもしれません。

受賞されたみなさん、おめでとうございます! そして、フォトコンテストにご参加いただいたみなさん、すてきな写真とエピソードをありがとうございました。

地球の歩き方コミュニティでは、旅好きのみなさんが撮影した写真や旅先での体験談を投稿・共有しています。今回の受賞作品以外にも、世界各地の魅力あふれる投稿がたくさん寄せられています。

ぜひコミュニティで、ほかの旅人の思い出をのぞいてみてください。そして、みなさんの旅のエピソードもお待ちしています!

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※投稿エピソードは、一部抜粋・編集しています

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