
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の観光スポット10選!多様な文化が交錯する歴史の舞台を巡る
2024.12.25
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ボスニア・ヘルツェゴヴィナの歩き方
バルカン半島に位置するボスニア・ヘルツェゴヴィナは、オスマン帝国の影響を色濃く受けたイスラム建築とヨーロッパの古典的な文化が交差する独特の雰囲気が魅力。首都サラエヴォにはかつての内戦の傷跡が残されているが、そこから復興してきた力強さも共存している。また、緑豊かな自然も魅力で、ハイキングやラフティングを楽しめるスポットも多い。歴史、自然、文化が交わるこの地へ、心揺さぶられる旅に出かけよう。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの町を歩けば、まるで時が止まったかのような感覚に包まれるだろう。特に、石畳の旧市街を散策すれば、歴史ある独特の雰囲気に魅了されるはず。サラエヴォの旧市街にある職人街バシチャルシァやモスタルの旧市街にはオスマン帝国時代の名残やヨーロッパの文化の影響が見られ、細い路地を行けばかつて交易の中心地だった頃の活気が今も息づいている。特に、モスタルのスターリ・モスト(旧橋)からの景色は、歴史の1ページを切り取ったかのような美しさ。地元の人々の生活も感じられる旧市街は、この国を最もよく映し出している場所だ。
美しい自然も魅力で、自然を堪能できるアウトドアアクティビティも多彩。名物は、ネレトヴァ川に架かるスターリ・モストからの飛び込み。橋の上から水面まで約24mもあり、地元の人が飛び降りる様子は見ているだけでスリル満点。また、モスタルから車で1時間ほどのところにあるクラヴィツァの滝を訪ねれば、夏には滝のすぐ下まで泳ぐことができる。アドレナリンを感じながら、大自然を駆け抜ける瞬間は、まさに旅のハイライト。もう少し落ち着いた時間を過ごしたい人には、静かな湖畔や森でのキャンプやピクニックも人気だ。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナを訪れたなら、地元の料理もぜひ食べておきたい。肉料理が中心で、特におすすめなのが、小さなソーセージ状のグリル肉料理チェヴァプチチ。これをピタパンのような薄焼きのパンと一緒に食べれば、異国の味が口の中に広がる。その他、ボサンスキ・ロナッツという肉と野菜を煮込んだ料理や、パイ生地に具材を包んだブレックなど、どれも心温まる味わいだ。また、お酒もよく飲まれており、ラキヤという果実を使った蒸留酒はアルコール度数が40%もある。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナで世界遺産に登録されているスポットのうち、まず訪れるべきはスタリ・モスト(旧橋)だろう。オスマン帝国時代に建てられたが戦争で破壊され、後に復元されたこの橋は、和解と再生の象徴として今もなお多くの人々を魅了している。また、ヴィシェグラードにあるメフメッド・パシャ・ソコロヴィッチ橋も見逃せない。どちらも歴史的なできごとや人物と深く結びついており、その場に立つだけで歴史の重みを感じることができるだろう。
その土地の日常を垣間見ることも、旅の醍醐味のひとつ。サラエヴォの職人街バシチャルシァには、手作りの工芸品や地元のスパイス、新鮮な果物や野菜が並び、職人たちが昔ながらの技術で銅細工や革製品を作っている光景が見られる。モスタルの旧市街もオリエンタルな雰囲気を楽しめるスポットだ。ここでは手頃な価格でおみやげやローカルアイテムを見つけることができるだろう。ローカルな雰囲気や人との会話を楽しもう。