ラトビアの気候と季節ごとの服装
2024年4月10日
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ラトヴィアの歩き方
バルト海に面したラトヴィア(ラトビア)は、東欧のなかでも独自の魅力を放つ国だ。リトアニアやエストニアと並ぶバルト三国のひとつで、その歴史はドイツ騎士団やロシア帝国などによって形作られてきた。首都リーガにはその歴史を物語る建築物が残されている。美しい自然もラトヴィアの大きな魅力のひとつ。豊かな森林、湖、そしてバルト海に面した長い海岸線が広がり、リラックスするのに最適な場所だ。物価も比較的リーズナブルであり、静かな旅行を楽しみたい人にもおすすめだ。
「バルトのパリ」と称される首都リーガは、中世の雰囲気を色濃く残す。旧市街を訪ねれば、石畳の道や歴史ある建造物が目に飛び込んでくる。特にリーガ大聖堂は、バルト海沿岸で最大級の中世の教会で、一見の価値あり。世界遺産にも登録されているリーガ歴史地区は、19世紀後半のアールヌーボー建築が建ち並ぶヨーロッパ有数の地区。散策して過去と現在が交錯するような感覚を味わいたい。
ガウヤ川が流れるスィグルダは、「ラトヴィアのスイス」と称されるほど深い渓谷と豊かな緑が広がる。川沿いには渓谷や洞窟が点在し、ハイキングやカヌー、サイクリングなどのアクティビティが充実している。春の新緑、秋の紅葉、冬のスキーと季節を問わず楽しめる。
ラトヴィアは独自の民俗文化が根付いる。全国的に盛大に祝われる夏至祭りは、カラフルな衣装と歌声が町を彩る。毎年6月最初の週末にはラトヴィア民族野外博物館でバルト最大の民芸品市「ガダティルグス」が開催され、多くの伝統工芸品の店が軒を連ねる。上質な工芸品を職人から買うことができる貴重な機会だ。
ラトヴィアには美しい海岸線が広がる。特にユールマラはその代表格。夏には多くの人々が白い砂浜と温暖な気候を楽しんでいる。温泉地として知られるユールマラは、リラクゼーションに最適。カフェやレストランで海を眺めながらの食事も格別だ。海岸沿いの散策やサイクリングもおすすめ。
ラトヴィアの料理は、地元の自然の恵みを活かした素朴で美味しいものが多い。特におすすめなのが、チーズと黒パン。乳製品が豊富で、チョコレートでコーティングされたカッテージチーズや、キャラウェイ入りのチーズなど、多様なチーズに出合える。ラトヴィアの伝統的な黒パンの、香ばしさとモチモチした食感も楽しもう。