イタリアの5月の気候の特徴と服装の注意点、東京との比較

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年1月7日
公開日
2025年1月7日
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5月のイタリアは一年の中でも特に旅行に最適な季節だ。暖かく穏やかな陽気が広がり色とりどりの花々が街や田園を彩る。ローマやフィレンツェでは歴史と芸術の魅力を存分に堪能でき、ナポリでは海岸線が青く輝き始める。ミラノではショッピングや文化的な体験が心地よい空気の中で楽しめる。この時期は雨も少なく日中は20℃を超える快適な気温となることが多い。夜になると少し肌寒くなることもあるが軽めのジャケットがあれば十分。心地よい気候が続く5月のイタリアは新しい発見と感動が待つ旅の季節だ。

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イタリアの5月の気候の特徴

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5月のイタリアは全体的に温暖で過ごしやすい気候が特徴的だ。平均気温は日中20~25℃、夜間は10~15℃程度。雨の日は少なく降水量は月間30~60mmと日本の5月よりも控えめ。上旬は春の名残が感じられ中旬から下旬にかけて夏の訪れを予感させる陽気へと移り変わる。

上旬は朝晩はまだ冷えるためジャケットや軽いアウターが必要。日中は20℃前後の晴天が多く散歩や観光に最適な日が続く。中旬は気温が少しずつ上がり日中は25℃近くになることも。薄手のトップスやスカートで快適に過ごせるが、夜間は涼しさが残るためカーディガンなどの羽織物を持参すると安心。下旬は夏の始まりを思わせる暖かさが増し日中は半袖でも過ごせる。夕方以降の涼しさに備えた軽いストールや薄手のジャケットが活躍。

イタリアの5月の服装

メンズ

ジャケット/アウター
ローマやナポリのような中部・南部では薄手のジャケットが日中の冷たい風対策に便利。フィレンツェやミラノの朝晩は気温が下がるため、軽めのアウターやウィンドブレーカーが必要
トップス
日中は長袖のシャツやポロシャツが快適。ローマやナポリでは薄手の素材が最適だがミラノでは天候に備えた重ね着が安心
ボトムス(パンツ)
カジュアルなチノパンやデニムが観光に適している。ナポリの海沿いでは風通しの良い素材が心地よい。ミラノではややフォーマルなスタイルが街並みにマッチする
シューズ
石畳の道が多いためスニーカーやローファーがおすすめ。フィレンツェやローマの遺跡巡りにはクッション性のあるものが最適

レディース

ジャケット/アウター
日中は軽いカーディガンやジャケットで対応。フィレンツェやミラノの朝晩は涼しいため薄手のアウターが活躍する
トップス
ローマやナポリではブラウスやTシャツが快適。フィレンツェやミラノでは重ね着できる薄手のニットやシャツが便利。
ボトムス(パンツ/スカート)
パンツはストレッチ素材で動きやすいものがおすすめ。スカートは膝丈以上が教会訪問にも対応できる。
ワンピース
ローマやナポリでは明るい色合いのワンピースが映える。フィレンツェでは春らしい柄物、ミラノではエレガントなデザインが街に合う。
シューズ
石畳に適したフラットシューズやスニーカーが必須。ナポリではサンダルも可能だが長時間の観光には向かない。

5月に訪れる際のポイント

気温の変化に対応する服装を準備

5月のイタリアは朝晩と日中で気温差が大きい。日中は20~25℃と暖かいが朝晩は10~15℃程度まで下がることもあるため、重ね着しやすい服装が便利だ。例えば薄手のジャケットやカーディガンを持参しておけば涼しい朝晩でも快適に過ごせる。観光中にカバンに収納できる軽量なアイテムが特におすすめ。屋外観光が中心となる場合は風を防ぐウィンドブレーカーやストールも役立つ。服装の調整が快適な旅の鍵となる。

屋外観光に最適な靴を選ぶ

イタリアの観光地は石畳の道が多く歩きやすい靴が重要だ。5月の快適な気候を活かして観光を存分に楽しむためには、スニーカーやクッション性のあるフラットシューズを用意しよう。ヒールの高い靴や滑りやすいサンダルは避けた方が無難。また日中歩き回る予定がある場合は、靴下を併用すると足の疲れを軽減できる。しっかりと足元をサポートする靴選びでアクティブな旅を満喫しよう。

宗教施設への訪問時のマナーを考慮

イタリアの教会や大聖堂では肌の露出を控える服装が求められる。5月の暖かい気候でも肩や膝が隠れる服装を心がけよう。女性の場合ショールやカーディガンを持参すればノースリーブでも簡単に対応可能。男性は半袖シャツと長ズボンがおすすめだ。また入り口で貸し出し用の布を提供している施設もあるが、混雑時には手に入らないことも。事前に準備しておくことでスムーズに文化体験を楽しめる。

5月のイベントや祝祭に関する気候と服装の注意点

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5月のイタリアでは多くの都市で魅力的な祭りが開催される。アッシジでは「カレンディマッジョ」という中世の春祭りが行われる。歴史的衣装をまとったパレードが見どころで、観光客も街全体の賑わいを楽しめる。アッシジの5月は平均気温13~22℃で日中は過ごしやすいが、朝晩は冷え込むためジャケットやカーディガンを持参しよう。石畳の街中を歩き回るためクッション性のあるスニーカーが最適だ。

カリアリでは「聖エフィジオ祭」が開催され地元の人々が伝統衣装をまとい街を練り歩く。カリアリは暖かな地中海性気候で日中は20~25℃まで上がることがある。薄手のシャツやブラウスで十分だが、日差しが強いこともあるので帽子やサングラスを忘れずに。

グッビオでは「チェーリの祭り」(ろうそく祭り)という迫力満点の祭りが行われる。巨大な木製の構造物を担いで急坂を駆け上がる伝統行事は必見。グッビオの5月は少し涼しく平均気温12~20℃程度。動きやすいパンツスタイルと薄手のアウターが快適だ。長時間の観覧に備え、歩きやすい靴を選ぶことも忘れずに。

いずれの祭りでも朝晩の冷え込みや日中の強い日差しに対応できる服装を意識し、イベントを存分に楽しみたい。

エリアごとの5月の気候の特徴

ローマの5月の気候の特徴と東京との比較

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ローマの5月は春から初夏にかけての過ごしやすい季節だ。平均気温は15~24℃で日中は暖かく快適だが朝晩は涼しさが残る。降水量は約40mmと少なく晴れの日が多いのが特徴。東京の5月と比べると湿度が低く爽やかな印象を受ける。観光中は石畳や起伏の多い地形を歩くため歩きやすい靴を選ぶと良い。日中は薄手のトップスで過ごせるが夜は軽いジャケットがあると安心。屋外観光では日差しが強いこともあるため帽子やサングラスの持参がおすすめ。歴史的建造物や遺跡を巡る際、教会などでは露出を控えた服装が求められることもある。東京の春のように花が咲き誇る街並みと爽やかな空気が魅力の季節だ。

フィレンツェの5月の気候の特徴と東京との比較

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フィレンツェの5月は春の心地よい気候が特徴だ。平均気温は13~23℃で朝晩は少し肌寒いが日中は暖かく観光に最適な時期だ。降水量は40~50mmと少なめで東京の5月のような湿度はなく晴れの日が続くことが多い。石畳の道が多い街では歩きやすいスニーカーが必須。日中は軽いシャツや薄手のワンピースで十分だが朝晩や屋内施設ではジャケットやカーディガンが役立つ。フィレンツェは美術館や教会を訪れる機会が多いため宗教的マナーに配慮した服装を心がける必要がある。東京と比べると湿度が低く快適で街中を歩いても疲れにくい気候が魅力的。フィレンツェ特有の風景とともに、春の訪れを楽しめる時期だ。

ミラノの5月の気候の特徴と東京との比較

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ミラノの5月は北イタリアらしい涼しさが残る穏やかな季節だ。平均気温は12~22℃で朝晩は肌寒く感じるが日中は快適な気温となる。降水量は約50mmと少なく東京の5月に比べて湿度が低いのが特徴だ。屋外イベントやショッピングを楽しむには最適な時期で、動きやすいパンツスタイルや歩きやすい靴が活躍する。日中は軽いトップスや薄手のワンピースで過ごせるが、夜の外出や高級レストラン訪問には軽いジャケットが便利。東京の初夏と比べると風が爽やかで湿度が少ないため快適に過ごせる。ビジネスの中心地らしい洗練された雰囲気と春らしい柔らかな空気を楽しむのに最適だ。

ナポリの5月の気候の特徴と東京との比較

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ナポリの5月は地中海気候の穏やかな春を満喫できる時期だ。平均気温は15~25℃で日中は暖かく過ごしやすいが夜は海風の影響でやや涼しくなる。降水量は約30mmと東京の5月と比べて雨が少ない。晴天が多くて湿度が低く爽やかな風が吹くため長時間の散策にも向いている。日中は半袖で十分だが夜や早朝は軽いアウターやストールがあると便利だ。屋外観光が中心になる場合は石畳の道でも快適なスニーカーを用意しよう。海岸線の美しい景色や歴史的な街並みとともに5月ならではの心地よい気候を楽しむことができる。

5月前後の気候の特徴と服装

5月のイタリア旅行を計画するなら、前後の月の気候や服装も知っておくと便利だ。例えば春の始まりを感じる3月や暖かさが増す4月、夏の訪れを感じる6月、そして本格的な暑さが始まる7月ではそれぞれ異なる気候が広がる。気温や降水量、現地での服装のポイントがわかれば、さらに快適で楽しい旅が待っているはずだ。

5月のイタリアで感じる心地よさと魅力

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5月のイタリアは歴史と自然が美しく交錯する理想的な旅行先だ。気候も穏やかで観光にもショッピングにも最適。各都市ごとに異なる魅力が詰まっておりローマの歴史遺産、フィレンツェの芸術、ミラノのモード、ナポリの海風が旅を彩る。心地よい風とともにイタリアでしか味わえないひとときを満喫してみてほしい。

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