タイの主要都市は?都市ごとの特徴や気候、観光スポットを解説

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年10月21日
公開日
2025年10月21日
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タイには、個性豊かな都市が点在しています。首都バンコクをはじめ、歴史と自然が魅力のチェンマイ、リゾート地プーケット、古都アユタヤーなど、都市ごとに異なる魅力を満喫できます。この記事では、タイで人気の4都市の特徴と見どころを紹介します。タイ旅行の計画を立てる際に、ぜひ参考にしてみてください。

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タイのおもな都市

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タイには、その土地の歴史や文化、自然を感じられる都市が点在しています。タイの行政区分は77都県に分けられ、そのなかに郡や町村などが存在します。タイの人気都市は以下の通りです。

都市名 地域
バンコク 中央部
チェンマイ 北部
プーケット 南部
アユタヤー 中央部

タイの首都「バンコク」

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バンコクはタイの首都であり、政治、経済、文化の中心地。寺院や王宮など歴史的な建築物から、高層ビルや大型ショッピングモールなどのモダンなスポットまで点在し、伝統と現代が融合した町並みを楽しめます。また、屋台やマーケットでは本場のタイ料理や買い物を満喫でき、活気ある町の雰囲気を感じられるのも魅力。寺院巡りやショッピング、グルメ、ナイトライフなど、さまざまな時間を過ごすことができます。

バンコクの基本情報

都市名
バンコク
面積
約1568平方キロメートル
日本からの直行便
あり(約6~7時間)
日本との時差
-2時間

バンコクの気候とベストシーズン

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バンコクは熱帯性気候で、年間をとおして高温多湿。特に3〜4月は最も暑くなる時期で、日中は40度近くになることもあります。季節は雨季、乾季、暑季(タイ気象局の分類では雨季、冬季、夏季)の3つに分けられます。雨季はスコールのような激しい雨が一時的に降りますが、長時間続くことは少なく、旅行も十分に楽しめます。とはいえ、近年は乾季に雨が降ったり、最高気温が以前よりも高くなったりするなど、例年とは異なる傾向も見られ、以前のようなはっきりとした季節の移り変わりが曖昧になってきています。

バンコク観光のベストシーズンは、さわやかな晴れの日が多い乾季(10月中旬~2月中旬)。過ごしやすい気候で、観光や町歩きに適しています。

バンコクの空港と市内へのアクセス方法

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バンコク近郊にはスワンナプーム国際空港ドーン・ムアン(ドンムアン)国際空港のふたつの空港があります。どちらの空港にも日本から直行便が運航しており、所要時間は約6~7時間。

スワンナプーム国際空港からバンコク市内までは、リムジンバスやタクシー、電車などで移動可能。ドーン・ムアン国際空港から市内まではタクシーのほか、空港バスや電車でアクセスできます。

バンコクのおすすめ観光スポット

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ワット・プラケオ(エメラルド寺院)

ワット・プラケオは、バンコク王宮内にあるタイで最も格式高い王室寺院。美しい装飾の建築群と、ヒスイで作られた仏像(その色からエメラルド仏とも呼ばれる)が祀られており、神聖な雰囲気に包まれています。色鮮やかなモザイクや金箔が施された建物は圧巻で、国内外から多くの参拝者や観光客が訪れる名所です。

ワット・ポー

ワット・ポーは、1788年にラーマ1世によって建立された寺院。お堂には全長46mの巨大な寝釈迦仏が横たわり、足裏に描かれた精緻な螺鈿細工も見どころです。また、寝釈迦仏を造らせたラーマ3世により医学の府とされたこの寺院は、タイ式マッサージの総本山としても知られており、境内の東屋では本格的なマッサージを受けられます。

サヤーム・スクエア

バンコクの最新トレンドが集まる人気エリアである、サヤーム・スクエア。ショッピングモールや高級ブランドのショップ、カフェなどが集まり、ショッピングやグルメを満喫できます。BTSサヤーム駅を中心に、周辺のショッピングモールが歩道橋で連絡しているので、雨が降っても気にせず散策を楽しめるのも魅力!

歴史と自然が魅力の「チェンマイ」

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チェンマイは、タイ北部に位置する歴史と自然が融合した古都。かつてはラーンナー王朝の首都として栄え、「北方のバラ」とも称されるほど美しいこの町には、現在でも100以上の寺院が点在しています。また、標高の高い場所にあるためバンコクに比べて涼しく、避暑地としても人気。市場やナイトバザールでは、工芸品やストリートフードが集まり、タイ北部ならではの食文化に出合えるのも魅力です。歴史と自然を満喫しながら、リラックスした時間を過ごせます。

チェンマイの基本情報

都市名
チェンマイ
面積
約2万107平方キロメートル
日本からの直行便
あり(約6時間)
日本との時差
-2時間

チェンマイの気候とベストシーズン

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チェンマイは北部の山岳地帯に位置するため、バンコクなどの平野部よりも涼しく、年間をとおして比較的過ごしやすい気候が特徴。暑季は日差しと暑さが厳しく、気温が30度を超えることもあります。雨季は、1日中雨が降り続けることは少なく、スコールのような雨が1日に数度に分かれて降ることが多いです。朝晩の寒暖差が大きいため、羽織るものを1枚持っておくのがおすすめ。

チェンマイ観光のベストシーズンは、雨の量が少なく気温が低めな乾季(10月中旬~2月中旬)。過ごしやすい気候で、町歩きに適しています。

チェンマイの空港と市内へのアクセス方法

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チェンマイ近郊には、チェンマイ国際空港があります。日本では大阪から直行便が運航しており、所要時間は約6時間。チェンマイ国際空港からチェンマイ市内までは、バスやタクシーなどで移動可能です。

そのほか、飛行機でアジアの主要都市を経由してチェンマイにアクセスする方法や、タイ国内の主要都市から電車やバスでアクセスする方法もあります。

チェンマイのおすすめ観光スポット

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ワット・プラ・シン

ワット・プラ・シンは、14世紀に建立されたチェンマイで最も格式高い寺院。ライカム礼拝堂(ウィハーン・ライカム)には、寺院の名称の由来になったプラ・シン仏が納められています。寺院の細やかな装飾も見どころ。都会の喧騒から離れ、心を落ち着ける時間を過ごすことができます。

チェンマイ・ナイトバザール

チェンマイ・ナイトバザールは、市内中心部で毎晩開かれる活気あふれるマーケット。タイの雑貨や衣料品、アクセサリーなど多彩な商品が並び、買い物好きにはたまらないスポットです。さらに、飲食屋台も集結しており、地元のグルメも味わえます。観光客と地元の人々が集い、チェンマイの夜のにぎわいを体験できます。

ワット・チェン・マン

ワット・チェン・マンは、1296年に建立されたチェンマイ最古の寺院。本堂の柱に太いチーク材を用いた、タイ北部の典型的な建築様式で造られているのが特徴です。本堂は1993年に修復され、水晶や大理石の仏像が納められています。

楽園のリゾート「プーケット」

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タイ南部に位置するプーケットは、エメラルドグリーンの海と白砂のビーチが広がるリゾートアイランド。ビーチでは各種マリンスポーツやサンセット観賞を楽しめ、プーケット・タウンに足を運べばカラフルな中国風コロニアル様式の建物や地元の文化に触れることができます。自然や文化、レジャーをバランスよく楽しめ、家族旅行からハネムーン、アクティブ派まで幅広い旅行者に愛される南国リゾートです。

プーケットの基本情報

都市名
プーケット
面積
約543平方キロメートル
日本からの直行便
なし
日本との時差
-2時間

プーケットの気候とベストシーズン

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プーケットは1年をとおして高温多湿な気候が特徴。乾季は降水量が少なく、海も穏やかでマリンアクティビティを満喫できます。一方、雨季はスコールのような激しい雨が降ることがありますが、降雨は短時間で終わることも多く、過ごし方によっては快適な旅を楽しめます。

プーケット観光のベストシーズンは乾季。晴れの日が多く、ビーチでのアクティビティを楽しむのに最適なシーズンです。

プーケットの空港と市内へのアクセス方法

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プーケットにはプーケット国際空港があり、空港からプーケット市内までは、タクシーやバスなどで移動可能です。

なお、2025年10月現在、日本からプーケット国際空港への直行便は運航していません。バンコクやクアラルンプールをはじめとしたアジアの主要都市で乗り継いでアクセスする方法などがあります。

プーケットのおすすめ観光スポット

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パートーン・ビーチ

パートーン・ビーチは、プーケットを代表するビーチ。日中はパラセーリングやスノーケリングなどのマリンアクティビティが盛んで、夜は周辺のバーでにぎやかなナイトライフを楽しめます。レストランやショッピングセンター、お土産ショップなども充実し、昼夜をとおして多彩な楽しみ方ができます。

プーケット・タウン

プーケット・タウンはプーケット島の中心にあり、ノスタルジックな雰囲気漂う中国風コロニアル様式の建物が建ち並ぶエリア。カラフルな建物がかわいらしく、どこを切り取ってもフォトジェニック! レストランやカフェ、ブティックなどが点在し、町歩きやショッピングを楽しめます。

ビッグ・ブッダ

ビッグ・ブッダは、プーケットで2番目に高いナークゥート山にそびえ立つ高さ45mの大仏。大仏は白い大理石で造られており、荘厳な雰囲気を漂わせています。また、大仏がある公園は展望スポットとしても人気があり、プーケット島南部のチャローン湾やプーケット・タウンを一望できます。

タイの古都「アユタヤー」

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アユタヤーはバンコクから北へ約80km、チャオプラヤー川とその支流に囲まれた地形の都市。417年もの間、アユタヤー王朝の都として栄えたこの地には、多くの寺院や遺跡が点在し、歴史と文化が色濃く残されています。遺跡巡りだけでなく、ゾウ乗り体験や川沿いのクルーズ、水上マーケットなどを楽しむことができます。バンコクからアクセスしやすく、歴史と文化、日常の生活が融合する魅力的な観光地として人気を集めています。

アユタヤーの基本情報

都市名
アユタヤー
面積
約2557平方キロメートル
日本からの直行便
なし
日本との時差
-2時間

アユタヤーの気候とベストシーズン

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アユタヤーは1年を通じて高温多湿な気候。2月頃から雨季に入る直前にかけて最も暑くなり、特に4月は猛暑日が多くなります。5月中旬から10月の雨季は、スコールのような激しい雨が降ることもありますが、1日中降り続くことはほとんどありません。

アユタヤー観光のベストシーズンは、比較的涼しく過ごしやすい気候となる乾季。遺跡を巡る際は、日差しや暑さ対策を心がけましょう。

アユタヤーの空港と市内へのアクセス方法

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アユタヤー近郊には空港はありません。アユタヤーまでは、バンコクからバスや鉄道でアクセスする方法や、チェンマイやスコータイなどの都市からバスで移動する方法などがあります。

アユタヤーのおすすめ観光スポット

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ワット・プラ・シー・サンペット

ワット・プラ・シー・サンペットは、1491年に建立されたアユタヤー王朝の王室守護寺院。アユタヤー中期に建てられた3基のチェーディー(仏塔)には3人の王の遺骨が納められており、アユタヤーを代表する景観のひとつとして知られています。また、かつては黄金の大仏が祀られていましたが戦争により破壊され、戦後に修復されて現在の姿となりました。

ワット・マハータート

ワット・マハータートは、ワット・プラ・シー・サンペットと並んで重要とされている寺院。かつては高さ44mの仏塔があったといわれていますが、戦火により破壊され、現在は遺跡としてその面影を伝えています。樹木の根に取り込まれた仏像の頭部が有名で、神秘的な雰囲気が漂っています。

アヨータヤー水上マーケット

アヨータヤー水上マーケットは、タイの伝統的な生活様式と文化を体験できる人気スポット。人口池の周りに古い町並みを再現したテーマパークで、ボードウオーク沿いに並ぶ木造の建物や舟ではタイ料理やスイーツ、工芸品などが販売され、グルメとショッピングを同時に楽しめます。ボートに乗って敷地内をのんびりと巡ることもできます。

まとめ

この記事では、タイの主要4都市の特徴や見どころをご紹介しました。旅の目的に合わせて訪れる都市を選べば、タイ旅行はより充実したものになるはずです。本記事を参考に、ぜひタイ旅行を計画してみてはいかがでしょうか?

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