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高雄市街から北へ約10kmの左營區にある面積約7ヘクタール、周囲5kmほどの人工の淡水湖。以前は多くの蓮が自生していたことからこの名がついた。この辺りは歴史が古く高雄で最も廟が多いエリアとして知られている。湖のほとりには廟が点在し、湖の中に各廟が設けた楼閣まで桟橋が伸びている。
そのなかのひとつが高雄のシンボルとして有名な龍虎塔だ。トンネルになっている龍と虎の内部には、仏教説話の壁画が描かれており、龍から入って虎の口から出ると罪が浄化されるという言い伝えがある。
湖畔に沿って遊歩道が整備されているので、楼閣巡りがてらの散策やサイクリングもおすすめ。池の東側の路地裏は歴史を感じさせる入り組んだ町並みで、旧跡も多い。
台湾では十二支のなかで「龍は最も善良な動物」「 虎は最も凶暴な動物」とされており、龍の口から入り寅の口から出てくることによって罪が浄化され、災いも消えてなくなると信じられている。
龍の内部はトンネルのようになっており、中国の書物を元に作られた神話の世界を再現した壁画や陶器の人形が飾られている。ひとつひとつとても精巧な作りで見入ってしまう。龍虎塔は入場料無料だが、途中で寄付箱が設けられている。
塔の内部には螺旋階段があり6階まで階段で上ることができる。階段は急なため訪れる際には動きやすい服装で訪れよう。塔の上からは蓮池潭を一望できるが転落防止のための手すりがとても低いため景色を見るのに夢中になって落ちないように注意。
頂上からは一般道から龍虎塔までの道が不自然なほどにジグザグしていることに気がつくだろう。これは、少しでも長く距離を歩くことで身を清めるという役割と、悪いもの(魔)はまっすぐにしか進めず曲がった道を歩けないと信じられていることから、このデザインになったといわれている。頂上に上った際はぜひ来た道を見下ろしてみよう。